0112.ほうれん草を炒める・ほうれん草炒め
0112.ほうれん草を炒める・ほうれん草炒め
第112回です。今回は炒菠菜chǎo bōcài(ほうれん草を炒める・ほうれん草炒め)です。
炒chǎoは「炒める」、菠菜bōcàiは「ほうれん草」という意味です。
三字経で炒chǎoを3回リピートしているところ、私は実際には2声+2声+3声で発音しています。3声が連続する時には、前の3声が2声になるという声調変化のルールがあるからです。
このフレーズには訳が2通りあります。これはこのフレーズが炒chǎo(炒める)菠菜bōcài(ほうれん草を)という[動詞+目的語]の関係にも解釈できるし、炒chǎo(炒めた)菠菜bōcài(ほうれん草)という[修飾語+被修飾語]の関係にも解釈できるからです。実際の会話では前後の文脈でどちらを指しているかわかりますが。
中国語には日本語や英語のように語形変化がありません。したがって最初のうちは憶えることが少なくて楽なように思えますが、中級になると難しく感じるようです。語形変化がある言語は最初憶えること多くてたいへんかもしれませんが、一旦憶えてしまえば語形の変化から逆に文法関係に関する情報を得ることができます。中国語には語形変化がありませんので、文法関係は主に語順によって表されます。今回は同じ単語の組み合わせでも単語と単語の関係については複数の解釈が可能だという例です。
なお、炒chǎo(炒める)の声調は3声ですが、うっかり間違えて1声にしてしまうと、焯菠菜chāo bōcài(ほうれん草をゆがく)と意味になってしまいますので、ご注意を。
3字で学ぶ中国語 汉语动词三字经
2007年1月20日土曜日