オンライン授業とZOOMの記事のまとめ

このブログにオンライン授業とZOOMに関する記事を書きました。そのまとめと若干の補充です。

(1)これからZOOMでオンライン授業をしようと思っている教員の方へ
https://qingyuan.sakura.ne.jp/wp/?p=4121
twitterのつぶやきを集めたもので、1項目140字以内×12項目です。
紹介しているリンク先を読んでいけば、一通りの知識が得られるようにしたつもりです。

(2)ZOOMに関する覚え書き
https://qingyuan.sakura.ne.jp/wp/?p=4114
(1)の元になった記事です。ニュース記事など(1)よりは多くのリンクを含んでいます。
ZOOMで一人会議をして講義動画を作るというアイデアも書いています。

(3)大学のオンライン授業に関する覚え書き
https://qingyuan.sakura.ne.jp/wp/?p=4124
各大学のオンライン授業に関する資料、文科省の通知、オンライン授業の著作権に関する情報など目に付いたものを集めたものです。
この記事の情報が一番多いです。

(4)インストラクショナルデザイン研究の第一人者である早稲田大学の向後千春先生の記事と発表資料です。
(023) 大学はオンライン授業への切り替えができるかどうかを試される
規模別によるオンライン授業の設計——その具体例

ZOOM以外の選択肢

勤務校にGoogle for Educationが導入されている場合。

勤務校にMicrosoft Office365が導入されており、Microsoft Teamsが使える場合。

学会大会のオンライン開催について

(5)日本教育工学会2020年度春季大会実行委員会(信州大学)「学会全国大会のオンラインでの試行開催の運用メモ」
https://cril-shinshu-u.info/archives/1473
日本教育工学会2020年度春季大会実行委員会(信州大学)「zoom学会運営配付資料」
https://cril-shinshu-u.info/download/zoom学会運営配付資料
分科会の進行表、参加者への説明文書など。

(6)DEIM2020 オンライン開催 虎の巻
https://github.com/DEIM2020/wiki/blob/master/README.md
分科会の座長、発表者、参加者、学生アルバイト、それぞれの立場での進め方やノウハウがあります。オンライン懇親会という項目もありました。

(7)Sachika SHIBUKAWA オンライン学会向けZoomマニュアルの公開
http://redbuller.hatenablog.com/entry/2020/03/28/022605

わたしが書いた記事

オンライン教育やZOOMについては以下のような記事も書いています。もしよろしければご参照ください。

大学のオンライン授業に関する覚え書き

新型コロナウイルスによる肺炎による小中高校の休校が行われています。ちょうどこの時期日本の大学は春休みで、元々授業のある時期ではありませんでした。4月から大学の新学期はどうするのか、各大学の対応がそろそろ明らかになりつつあります。
なお、以下はあくまで管見による覚え書きであり、網羅的なものではありません。その旨をご承知の上、ご覧下さい。

目次

比較的早い時期にオンライン授業への移行を表明したのは名古屋商科大学でした。「令和2年度入学式中止および授業のオンライン移行に関するお知らせ

東京大学では総長メッセージ「新型コロナウイルス感染症に関連する対応について」の中で、開講は延期せず学事暦通り授業を始めるが、「対面での講義は最小限とし、オンライン化を奨励し推進する」と述べています。

各大学のオンライン授業に関する資料

東京大学

東京大学情報基盤センター・大学総合教育研究センターによる「オンライン授業・Web会議 ポータルサイト@東京大学」が立ち上がっています。

学内向けの情報が多いですが、以下の資料は学外からでも見られました。

京都大学

京都大学もオンライン授業に関するページを開設しています。

  • Teaching Online@京大
    「オンライン授業ってどんなもの?」「学生に何を伝えるか」「コミュニケーションをどう取るか?」などテーマ別に具体的にわかりやすく解説しています。
  • 京都大学 Panda/Zoom/Kaltura利用支援サイト
    授業のオンライン配信について、オンライン配信の類型、及び学内システムとZOOMによる配信などを解説しています。

大阪大学

関西大学

関西大学教育開発支援センター
【教員向け】新型コロナウィルスに伴う春学期からの授業実施に関して
オンライン授業のためのツールの解説、オンラインでの授業設計例などがあります。
【学生向け】Zoomを活用した授業の受け方 (学生版)

山梨大学

山梨大学教育センター
オンライン授業の実施について(2020-3-18)
想定されるオンライン授業の形態について」「オンラインで授業を行うには 概要編V2.0」などの資料があり、オンライン授業にも様々な形態があることが紹介されています。

専修大学

専修大学情報科学研究所
「大学のオンライン授業を展開するための簡易ガイド」を公開しました
オンライン授業が単位を取得できる授業として成立するための条件、著作権に関すること、オンライン授業の方法などが書かれています。

名古屋大学

名古屋大学教育教育院
オンライン教材開発
学内で実施された講習会の内容をまとめてあります。
オンライン授業で試験と成績評価を⾏うための教授法 (ティップス)
オンラインで試験を行うための工夫がまとめてあります。

早稲田大学

早稲田大学Teach Anywhere
2020年度の春学期からのオンラインでの授業について
オンライン授業実施方法の利点・欠点やノウハウをまとめてあります。

東北大学

東北大学データ駆動科学・AI教育教育研究センター
東北大学 オンライン授業ガイド

花園大学

花園大学学務課「オンライン授業のガイドライン
オンライン授業の分類し、その内容、方法、メリット・デメリットを表形式で紹介。

北星学園大学

北星学園大学総合情報センター
北星学園大学における遠隔授業(オンライン授業)について
教育向けの情報と学生向けの情報に分けられており、見やすい。

大阪府立大学

北海道大学

信州大学

東京都立大学

金沢大学

金沢大学国際基幹教育院高等教育開発・支援系/部門
教職員向けオンライン授業(遠隔授業)のティップス

オンライン授業のアクセシビリティについて

オンライン授業の事例

新学期を前に実際にZOOMを使って大学の教育活動を行ってみたという報告も見かけるようになりました。

立教大学経営学部中原淳研究室

digitalnagasakiのブログ

望月俊男先生

専修大学の環境を前提にした説明ですが、他大学の教員もとても参考になります。特に「オンライン授業をやってみる」は複数のオンライン授業プランを具体的に述べています。

大阪大学

大阪大学におけるオンライン授業実践の紹介」では、文系・理系・少人数・大人数、様々なタイプの授業実践が紹介されています。

東京都立大学

都立大学オンライン授業の事例紹介

ビデオ会議によるリアルタイム授業以外の方法も考える

オンライン授業=ビデオ会議と思ってしまいがちですが、これは教員と学生が安定したインターネット接続を十分に確保できなければなりません。インターネット接続環境が不十分な場合でも実行できるプランも必要です。NHKラジオの外国語講座や放送大学のラジオ放送があるように、音声による授業という方法もあります。音声は動画に比べればずっと容量が少なくすみます。以下のような事例がありました。

連絡手段としてのLINE OpenChat

ほぼ全ての学生がスマートフォンにインストールしているメッセンジャーアプリLINEをオンライン授業に使う方法についた書いた資料もあります。授業でメインに使っているプラットフォーム(LMSやZoom等)がアクセス集中でダウンした場合の予備として考慮してもいいかもしれません。

オンライン授業の受講者側から

国立情報学研究所

日本教育メディア学会

オンライン授業に関するリンク集

オンライン教育に関する各種シンポジウム

文部科学省

総務省

上記の総務省の要請を受けた携帯電話会社の発表

大向一輝(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)「データ通信容量の支援状況
学生向けのモバイルデータ通信容量の支援状況を調査。

対面授業をそのままオンラインに持って行けるわけではない

オンライン授業は対面の授業の全てを代替できるわけではありません。対面授業とオンライン授業はそもそも違う授業設計が必要です。こんな報道もあります。
ニューズウィーク日本版「韓国の大学がとった新型コロナ対策で起きた混乱
一学期が終わった後、学生がどんなことをできるようになっていて欲しいかという到達目標をまず具体的に設定し、そのためにオンラインでできることを考えることが重要だと思います。

各大学の対応(順不同)

わたしが書いた記事

オンライン教育やZOOMについては以下のような記事も書いています。もしよろしければご参照ください。

これからZOOMでオンライン授業をしようと思っている教員の方へ

オンライン授業とZOOMについて、Twitterに書いたものを再録し、若干修正と加筆をしました。

(1)ZOOMのアカウントを取る。
https://zoom.us
「サインアップは無料です」という所をクリックしてアカウントを取る。
Zoom | COVID-19感染拡大におけるサポート」というページが開設されており、ZOOMの使い方の説明動画などが見られる。

(2)大阪大学の岩居弘樹先生のページでZOOMの使い方を学ぶ。
https://zoom.les.cmc.osaka-u.ac.jp
岩居先生のページにはZOOMとロイロノートスクールを組み合わせる方法が紹介されているが(阪大にはロイロノートスクール導入済み)、とにかくZOOMの使い方のところを読む。

(3)ZOOMのセキュリティ問題が気になる方へ:
ZOOMのセキュリティ問題についてのリンク集を作ってあります。

(4)誰か知り合いをZOOMのビデオ会議に誘って練習する。
ZOOMの会議は主催者がZOOMのアカウントを持っていればよい。参加者はZOOMのアカウントがなくても、主催者からもらったURLで参加できる。Webカメラ付きパソコン、スマホ、タブレットで参加。いずれも専用アプリあり。以下のURLからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードする。
https://zoom.us/download#client_4meeting

(5)大学でZOOMでオンライン授業をする際にどのような用件を満たせば単位が出せるかを知っておく。
京都大学教育コンテンツ活用推進委員会「メディアを利用して行う授業」
https://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/connect/topics/media_facilitated_classroom.php
Q&Aが具体的でわかりやすい。

(6)オンライン授業は対面授業とは異なる著作権処理が必要になる。
現状については、鷹野凌「遠隔授業を阻む著作権の問題をクリアにする「授業目的公衆送信補償金制度」とは?」がわかりやすい。

(7)現状では許諾無しにオンライン授業で使えない著作物も、著作権者が事前に許諾してくれれば使えるわけで、どうしてもこれは使いたいという資料は著作権者に連絡を取る。書籍であれば出版社にまず連絡してみる。

(8)ZOOMに慣れてきたら、設定を自分の想定する授業スタイルに合わせて変更。ZOOMの設定はアプリからできるものと、ZOOMのサイトにログインしないとできないものがある。後者で一気に設定をしてしまった方がよい。例えばグループ活動に必要なブレイクアウトルーム機能は最初はOFFだがONにしておいた方がよい。

(9)氷野研究室「ZOOMで中国語の授業」には、氷野先生オススメのZOOMの設定の一覧がある。中国語と書いてあるが、他の科目でも使えるノウハウが紹介されている。
https://www.hinox.org/zoomchinese/

(10)オンライン講義とZOOMに関する情報を集めたページで情報収集。例えば、ここ↓。
Kiyonori Nagasaki「オンライン授業のための情報まとめ」
https://digitalnagasaki.hatenablog.com/entry/2020/03/15/002904

(11)各大学がオンライン授業のために作った資料等を読んでみる。
清原文代「大学のオンライン授業に関する覚え書き」に各大学の資料へのリンクがあります。

(12)オンライン授業の教案を考える。
例えば、講義ビデオ(項目ごとに細かく分けて1本10分以内にする)の視聴、ZOOMで質疑応答、ZOOMのブレイクアウト機能でグループ討論、MoodleなどのLMSを使って毎回質問を受け付け、毎回LMSで課題(ミニレポート)を出す等。

(13)個人でできるのはこれくらいまでだと思います。あとは学校としての対応が必要。自分の授業はなんとかなるかもしれないが、科目マネージャーとして、非常勤講師担当の授業も含めて科目全体でできるかと言われれば、教員や受講生へのサポートを考えると、正直頭を抱える…

(14)私もオンライン授業とZOOMに関する情報のまとめページを作っています。
https://qingyuan.sakura.ne.jp/wp/?p=4114
講義動画を作る方法はいくつもあるのですが、ZOOMで一人会議をして収録する方法があることを少し書いています。動画の編集は時間がかかります。細かく分けて短い物を作るのが肝要だと思います。

わたしの書いた記事

オンライン教育やZOOMについては以下のような記事も書いています。もしよろしければご参照ください。

ZOOMに関する覚え書き

新型コロナウィルスによる肺炎で休校、教育をどう継続するか?ということで、オンライン授業が注目されています。この記事ではオンライン授業とZOOMに関するリンク集、及びZOOMで作る講義動画に関して書きます。

オンライン授業について

ZOOMの使いこなしのために

ZOOMなどオンライン会議システムの通信量について

ZOOMなどのオンライン会議システムを使用したリアルタイム授業ですが、これは教員側も学生側も安定したインターネット接続環境がないと成立しません。実際にどれくらいの通信が行われているかを実測したデータが公開されています。

ZOOMのセキュリティ問題について

ZOOMで一人会議をして講義動画を作る

外国語の授業の場合はZOOMでリアルタイムで学生とやりとりしながら授業を進めることは可能だと思いますが、講義ですと難しいかもしれません。その場合はあらかじめ講義動画を収録しておいて学生に見てもらい、講義動画視聴後にZOOMで質疑応答やグループ討論を行い、まとめのミニレポートをLMS(Moodleなど)に提出してもらうという授業形態が考えられます。

講義動画を収録する方法はいろいろあるのですが、ZOOMを使って収録するという方法があります。ZOOMはビデオ会議のためのサービスですが、一人でもビデオ会議ができるのです。
以下はMacBookとiPadを使用して試してみた報告です。一人会議自体はWindowsパソコンでもできます。

ZOOMには録画機能があり、無料アカウントでも自分のパソコンに録画できます。音声入り動画ファイルと音声のみのファイルを作ってくれます。2分ほど話して録画したところ、5MBの動画と800KBくらいの音声ファイルになりました。

ZOOMでマイクとカメラをONにし、画面共有でPowerPointのスライド等を映しながら話します。こうすると、スライドの横に自分の顔も映ります。自分の顔を映したくない時はカメラをOFFにしておきます。

ZOOMの画面共有にはホワイトボード機能もあります。ホワイトボードにキーボードで文字入力することもできるのですが、フリーハンドで書きたいこともあります。Macのトラックパッドやマウスでフリーハンドで描くのはたいへんです。

iPadやiPhoneを持っている場合は、ZOOMはiPadやiPhoneの画面を共有しながら話すこともできます。
iPadやiPhoneとMacとの接続はUSBケーブルで有線で行うことも、AirPlayで無線で飛ばすこともできます。
こうすると、Macの画面共有とiPadやiPhoneの画面共有を行ったり来たりしながら話すことができます。
Macに iPadを繋ぎ、Apple Pencilでフリーハンドで書ける適当なアプリを使って板書しながら話すと楽です。
「パソコンの音声を共有する」にチェックをつけて画面共有をかけると、iPadで再生している音声もちゃんと流れます。

ZOOMは2020年4月末までの期間限定で日本の教育関係者に対して、無料アカウントの時間制限(3人以上の会議の場合、1回40分まで)を撤廃しています。詳しくは「【Zoom】遠隔授業向け クラウドビデオ会議サービス「Zoom」 ■学校への提供 ■無料(2020年4月30日まで)」や、「ZOOM 新型コロナウィルスに対する支援について」をご覧ください。
ac.jpやed.jpのメールアドレスで無料アカウントを申請すると、2020年4月末までは40分の時間制限が来るとアップグレードしてくれるそうです。

わたしの書いた記事

オンライン教育やZOOMについては以下のような記事も書いています。もしよろしければご参照ください。

暗誦用教材『聞き取れない時にどうする?SOS中国語2019年版』

この教材について

『中国の大学生と話そう! — 让我们互相学习吧!』
第十五課 会話を続けるための表現集

著者:清原文代・韓艶玲・浦山あゆみ・田邉鉄
吹き込み:李軼倫・李茜・北村浩子

本教材は、科研基盤(C)一般(2010-2012年)課題番号22520574「紙とe-Learningを繋ぐワンソース・マルチユース教材の開発」の助成を受けたものです。

第15課以外の教材をご覧になりたい方は、以下のWebサイトに行ってください。
紙とe-Learningを繋ぐワンソース・マルチユース教材の開発
音声ファイル(MP3)、Wordファイル、PDFファイル等を公開しています。

『中国の大学生と話そう! — 让我们互相学习吧!』の使用条件は、Creative Commons Licenseの表示-非営利-継承(CC BY-NC-SA 2.1)をご覧ください。

教材をダウンロードする

解説付き印刷用プリント(PDF)をダウンロードする。
印刷して使用するための教材です。

中国語音声入り解説付きプリント(PDF)をダウンロードする。
パソコンでテキストを見ながら音声を聞くための教材です。
Acrobat Readerで開けてください。macOS付属のプレビューでは音声が再生できません。
「3Dコンテンツは無効になっています。この文書を信頼できる場合は、この機能を有効にしてください。」というメッセージが表示されたら、黃色の帯の中の「オプション」から「常にこの文書を信頼する」を選んでください。

中国語音声入り電子書籍(EPUB)をダウンロードする。
画面の小さいスマートフォンでも読みやすい電子書籍です。

音声入り電子書籍(EPUB)を読むには?

iPhone、iPad

ダウンロードしたEPUBファイルを、プリインストールされているブック(Apple Books、旧名iBooks)で開けます。
もしアプリを削除していたらAppStoreから再インストールしてください。
参考:ブック-Appleサポート公式サイト

Android搭載のスマートフォン

Gitden ReaderなどEPUB3を読めるアプリを入れてから、ダウンロードしたEPUBファイルを開けてください。

原著者による公開履歴

  • 2012年3月13日:序と第1課を公開。
  • 2012年3月26日:第2課を公開。
  • 2012年4月3日:第3課・第4課を公開。
  • 2012年4月10日:第5課・第6課を公開。
  • 2012年4月17日:第7課・第8課を公開。
  • 2015年3月20日:第9課〜第15課を公開。
  • 2015年3月20日:閲読編を公開。

改変履歴

  • 改変者氏名 arranged by:清原文代
    改変年月日 date:2016年10月7日、内容を抜粋の上、一部加筆。
  • 改変者氏名 arranged by:清原文代
    改変年月日 date:2018年8月29日、内容を抜粋の上、一部加筆。
  • 改変者氏名 arranged by:清原文代
    改変年月日 date:2019年12月17日、付録部分を追加、付録部分に合成音声を追加。

Android10で中国語入力をする

おことわり

Androidを搭載したスマートフォンやタブレットは、メーカーや機種によって相当インターフェースが異なります。
今回使用した機種はGoogleのPixel 3です。
Androidはバージョンによって操作が異なります。
今回使用したのはAndroid10です。
これから紹介する通りの操作にならないこともあります。
あらかじめご承知おきください。

Gboardをインストールする

  • Googleが提供する多言語キーボード「Gboard – Google キーボード」をGooglePlayからダウンロードしてインストールしてください。
  • Gboardひとつで日本語も英語も中国語も入力できます。

簡体字中国語入力をONにする

  1. 「設定」→「システム」→「言語と入力」
  2. 「言語」→「言語を追加」で「简体中文(中国)を追加する。
  3. 「設定」→「システム」→「言語と入力」
  4. 「キーボード」→「仮想キーボード」
  5. 「Gboard」→「言語」
  6. 「キーボードを追加」→「中国語(簡体)」
  7. 「ピンイン」と「手書き」に✓をつける。
  8. 「完了」をタップする。

簡体字中国語音声入力をONにする

  1. 「設定」→「システム」→「言語と入力」
  2. →「キーボード」→「仮想キーボード」
  3. →「Gboard」→「音声入力」
  4. 「音声入力を使用」をONにする

中国語で音声入力をする

  1. キーボードを中国語に切り替える。
  2. 地球のアイコンを長押しすると、キーボードの一覧がポップアップしてくる。
  3. マイクのアイコンをタップして、中国語で話す。

Gboardのヘルプ

Gboardについて、詳しくはGoogleによるGboardのヘルプを見てください。

iOS13の中国語入力と中国語音声入力

簡体字中国語入力をONにする

  1. 設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード
  2. 新しいキーボードを追加」を選ぶ。
  3. 簡体字中国語」を選ぶ。
  4. pinyinで入力するなら「拼音-QWERTY」を選ぶ。
    簡体字を手書き入力するなら「手書き」を選ぶ。
    両方ともONにすることもできる。
  5. キーボードを切り替える時は、地球のアイコンを長押しすると、キーボードの一覧がポップアップしてくる。

中国語(普通话)の音声入力をONにする

  1. 設定」→「一般」→「キーボード」→「音声入力」をONにする。
  2. 設定」→「一般」→「キーボード」→「音声入力言語」を選ぶ。
  3. すべての言語」で、「北京語」にチェックをつける。

中国語で音声入力をする

  1. キーボードを中国語に切り替える。
    地球のアイコンを長押しすると、キーボードの一覧がポップアップしてくる。
  2. マイクのアイコンをタップして、中国語で話す。

iOS13の音声入力では、4つの言語まで自動的に認識しますが、中国語として認識してくれない時は、この方法で中国語の音声入力をしてみてください。

MS Officeのアクセシビリティ機能

最近Microsoftがアクセシビリティ機能に力を入れているようだ。Microsoft Officeに、ディスレクシアなど読むことに困難のある人のためのイマーシブリーダー機能(WordやOneNote)や、聴覚にハンディキャップのある人のための音声入力による字幕表示機能(PowerPoint)ができている。

専用の特別なソフトウェアではなく、ビジネスの現場でも教育の現場でもよく使われるMicrosoft Officeにアクセシビリティ機能があるのが大きい。ぜひ教育現場でも知られて欲しいと思う。特に読むことや聞くことに困難のある義務教育の児童生徒のために教員に知られて欲しいと思う。

イマーシブリーダー機能

ディスレクシアなど読むことに困難がある人のための機能である。以下にMicrosoft社のヘルプ記事を挙げる。

イマーシブリーダー機能とは、行間や背景色を調整して読みやすくし、更に合成音声で読み上げる。読み上げの際には読んでいる単語をハイライトして示すので、どこを読んでいるのかがよくわかる。以下はMicrosoftが公開しているイマーシブリーダーを使う生徒の動画。特に義務教育の段階で読むことに困難を感じる児童生徒にとっては福音であると思う。

このイマーシブリーダー機能は外国語学習にも役立つ。OneNoteのイマーシブリーダー機能では、合成音声の男声女声の切替、速度の調整ができる。英語では読み上げだけではなく、音節の表示、品詞の表示、単語の意味を表すイラストの表示(絵辞書機能)ができる。日本語では品詞の表示、単語の意味を表すイラストの表示(絵辞書機能)ができる。中国語は読み上げのみだが、裏では単語区切りを認識しているので、読み上げの際、単語ごとにハイライトが移動していく。OneNoteのイマーシブリーダー機能はiPadでも動くので義務教育の段階でも使いやすいと思う。

以下のMicrosoftのWebページの中程の「自分の読書用資料でイマーシブ リーダーをお試しください」というコーナーでWebブラウザ上でイマーシブリーダー機能のお試しができる。読み上げさせたい文章を入れて、言語を指定して使用する。

Microsoft学習ツール

PowerPointの自動字幕機能

このPowerPointの自動字幕機能は、Office365(サブスクリプションのMS Office)に含まれるPowerPointで使用できる。単体販売版のMS Office2019に含まれるPowerPointにはないので注意。

学会発表や授業でPowerPointでスライドを示しながら話していることを、音声入力で文字に変換し、リアルタイムでスライドの下に字幕として表示する機能である。聴覚にハンディキャップがある人が発表や授業を聞くのを助けることができる。更に機械翻訳をかませて、日本語でしゃべって英語字幕を表示、日本語でしゃべって中国語字幕を表示ということも可能である。ただし機械翻訳なので翻訳間違いはつきものである。

具体的な操作方法は以下のMicrosoft社のヘルプ記事を参照のこと。

PowerPoint でのリアルタイムの自動キャプションまたは字幕の表示

CCTV纪录《舌尖上的中国》シリーズ

お腹が空いている時に見てはいけないドキュメンタリー、CCTV纪录舌尖上的中国シリーズはYouTubeで見られる。中国語簡体字字幕付き。ナレーションには食を形容するための語彙がたくさんがある。

アナウンサーのナレーションの極めて標準的な“普通话”(共通語)と、現地の人のしゃべる方言や方言混じりの“普通话”が聞ける。

《舌尖上的中国》第一季

《舌尖上的中国》第二季

最近日本で注目されている兰州牛肉面(蘭州牛肉面)は、第一季第二集で紹介されている。
兰州牛肉面のシーンから見るためのリンク

《舌尖上的中国》第三季

このシリーズや、あるいは字幕付き動画でレシピを紹介するスマートフォンアプリ、例えば“掌厨”などを学生さんと見ながら読解するような授業がしてみたい。

MS Wordの学習モード

Office365のWordに学習モードができていたのに気づいた。
この機能は読むことに苦手感がある人を助けることができる。そして外国語学習にも有用と思われる。
Officeサポート「Wordの学習ツール
Windows版のWordでもMac版のWordでも同じように使える。

ただ、知らなければ探さない場所にある。
Wordの「表示」タブ→「学習ツール」
この学習ツールをONにすると、ページの色(背景色の変更)、列幅の調整、音声読み上げ(合成音声による読み上げ)などが可能になる。英語であれば、単語を音節ごとに区切ることもできる。
視力の弱い人の中には黒地に白い字にすると読みやすくなる人がいる。合成音声による読み上げはディスレクシアの人に役立ちそうだ。

合成音声による読み上げは外国語学習にも使えると思う。
ただ、あらかじめ外国語の合成音声をダウンロードしておく必要がある。

Windows10の場合
Windows 10 の音声合成言語をダウンロードする方法
没入型リーダー、閲覧モード、音声読み上げのためのボイスをダウンロードする

macOS Mojaveの場合
(1)システム環境設定を開ける。
(2)アクセシビリティを開ける。
(3)スピーチを選ぶ。
(4)システムの声→カスタマイズと選択する。
(5)必要な外国語の音声にチェックをつける。
(6)OKボタンをクリックすると、ダウンロードが始まる。

Windows版WordもMac版Wordも自動で文章の言語を判定するが、判定が間違っていると合成音声の読み上げがうまくいかない。その場合は手動で言語設定を行う。

複数の言語が混じった文章の場合は、段落単位であれば自動で合成音声の言語の切替が行われる。