12月26日(月)IV

【今日の主な内容】
・第2回小テスト実施
・p83 結果補語
・p83 仮定
・p84 受け身文

【今日のポイント】
・結果補語
中国語の動詞は結果補語がないと結果を表せない。
看(見る、読む)
#これから見る、これから読む。

看了(見た、読んだ)
# “看”という動作は実現済みだが、最後まで見たか読んだかはわからない。

看完(見終わる、読み終わる)
#結果補語の “完”が付くと、プロセスを最後まで行ったという意味になる。

どんな結果補語が付くかによって意味が異なる。
看懂(見て意味がわかる、読んで意味がわかる)
#結果補語の “懂”が付くと、見た結果理解したという意味になる。


#これから記憶する

记了
#記憶するという作業はしたが、その内容をちゃんと憶えているかどうかはわからない。

记住
#結果補語の “住”がつくと、記憶するという作業をした結果、その内容が頭の中に定着して、いつでも思い出せる状態になったという意味になる。

結果補語のついた動詞は通常は“没”で否定する。
看懂←→没看懂
记住←→没记住

・仮定条件の表し方
如果~(的话),……
要是~(的话),……
仮定条件を受ける節を導く言葉として、“那”や“就”が使われることがある。
如果~(的话),那……
如果~(的话),就……
要是~(的话),那……
要是~(的话),就……

・受け身文
AはBに〜される
A+ “被”+(B)+〜。
A+ “叫”+B+〜。
A+ “让”+B+〜。

・ “被”については仕手(加害者)であるBを省略した言い方が可能。
(例)我的自行车被人偷走了。(私の自転車は人に盗まれた)
(例)我的自行车被偷走了。(私の自転車は盗まれた)

・ “叫” “让”については仕手(加害者)であるBは省略不可。
(例)我的自行车叫人偷走了。(私の自転車は人に盗まれた)
× 我的自行车叫偷走了
(例)我的自行车让人偷走了。(私の自転車は人に盗まれた)
× 我的自行车让偷走了

・ “叫” “让”については、使役の用法もある。 “被”は受け身専用。

・ “叫” “让”は口語(話し言葉)的、 “被”は書面語(書き言葉)的。

・中国語の受け身文は本来何らかの被害感を伴うものであるが、 “被”については被害感を伴わない純然たる受け身の用法がある。
(例)小王被大家选为代表。(王さんはみんなから代表に選ばれた)

【今日のおまけ】
・“票”のいろいろ
飞机票(飛行機のチケット)
火车票(列車の切符)
电影票(映画のチケット)
邮票(切手)

・不要怕说错,大胆说!
教科書の“说错”という例文を見ていて思い出したことがあります。私も皆さんと同じように大学に入ってから第二外国語として中国語を学び始めました。その後中国語中国文学を専攻し、現在に至っています。

学部の3回生の時、張成銘先生という中国人の先生の授業に出ました。当時先生は来日したばかりで日本語が全くといっていいほど話せませんでした。ですから中国語で話すしかないのですが、そんな状態でも、私たち学生はおどおどして沈黙しがちでした。そんな時張成銘先生が私たちに言った言葉が、“不要怕说错,大胆说!”(言い間違うことを恐れてはいけません、大胆に話しなさい!)でした。

そう言われても私たちがすぐ話せるようになったわけではありません。教員となった今の私から見れば、当時の私は非常に歯がゆい学生だったと思います。それでも張成銘先生は決して癇癪を起こしたりあきらめたりすることなく、いつも穏やかにそして辛抱強く私たちを励まし続けてくれました。

もし張成銘先生の授業がなかったら、私は今中国語教員をしていなかったかもしれません。とても感謝しています。

 

【今日の課題】
・如果没有今天的票,那就买明天的。(もし今日の切符がないなら、明日のを買います)

・我的自行车被人偷走了。(私の自転車は人に盗まれました)
・我的电脑叫弟弟弄坏了。(私のパソコンは弟に壊されました)
・树让风刮倒了。(木は風に吹き倒されました)