1月23日(月)IV

【今日の主な内容】
・p83 後半
・第11課 p89  “要~了”
・p89 動詞+ “着”+動詞
・p89 “是~的”

【今日のポイント】
・二つの“了”

(1)動詞+“了”:完了

(例)我买了两张。(私は2枚買いました)

(2)文末の“了”(〜“了”。):変化
変化とは、話し手が新しい事態に気づくこと。ああ、そういうふうになるのか、そういうことになっているのかという気持ちを表す。

(例)没有钱了。(お金がなくなった)
“有钱”「お金がある」→“没有钱”「お金がない」への変化に気づく。

(例)不去学校了。(学校へ行かなくなった、学校へ行くのはやめにする)
“去学校”「学校へ行く」→“不去学校”「学校へ行かない」への変化に気づく。

#ここでは変化(新しい事態の認識)ということがわかりやすいように否定文の例を出しましたが、肯定文でも教科書の文のように文末の“了”(変化)は使えます。

・趨勢(事態がある方向に向かって進みつつあること)
“要~了”
“快要~了”
“就要~了”
(例1)飞机要起飞了。(飛行機はもうすぐ離陸します)
(例2)飞机快要起飞了。(飛行機はもうすぐ離陸します)
(例3)飞机就要起飞了。(飛行機はもうすぐ離陸します)
#1よりも2、2よりも3の方が、離陸時間が迫っている感じがする。

時点を表す語+“就要~了”
我哥哥三月就要毕业了。(私の兄は3月にはもう卒業です)
× 我哥哥三月快要毕业了
× 我哥哥三月要毕业了

・p89 動詞1+ “着”+動詞2
動詞1の状態で動詞2をする
(例) 我们走着回去吧。(歩いて帰りましょう)
(例) 站着吃饭(立ったままご飯を食べる)

・ “是~的”
すでに起こったとわかっていることに対して、そのできごとの様々な側面(時、場所、方法など)を強調する構文。
(例)
A: 小王来了吗?(王さんは来ましたか)
B: 来了。(来ました)
A: 他是什么时候来的?(彼はいつ来ましたか)#「いつ」を強調。
B:昨天来的。昨日来ました)#昨日を強調。

肯定文の時は “是”を省略できる。
(例)我(是)坐飞机来的。(私は飛行機に乗ってきたんです)
否定文の時は “是”は省略できない。
(例)我不是坐飞机来的。(私は飛行機に乗ってきたのではありません)

【今日のおまけ】
・どうやってきましたか?
A:你是怎么来的?(あなたはどうやって来たんですか)
B: 我是走着来的。(私は歩いて来たんです)
B1:我是坐火车来的。(私は列車に乗って来たんです)
B2:我是坐地铁来的。(私は地下鉄に乗って来たんです)
B3:我是坐公共汽车来的。(私はバスに乗って来たんです)
B4:我是骑自行车来的。(私は自転車に乗って来たんです)
B5:我是骑摩托车来的。(私はバイクに乗って来たんです)
B6:我是开车来的。(私は車に乗って来たんです)

・「乗る」のいろいろ
上の例では日本語では単に「乗る」というところが、中国語ではいくつかの動詞が使い分けられているところに注意してください。
“坐”は座って乗る
“骑”はまたがって乗る
自分で車を運転する場合は“开”です。“开”には機械を操作するという意味があります。

  “走着来”だけ仲間はずれ?
上の例で  “走着来”(歩いて来る)だけが持続を表す助詞の “着”が付いています。他のものには付いていません。これはなぜなんでしょう?
他の例の場合は、2つの動詞の間に明確な時間的な前後関係を見いだすことができます。例えば、 “骑自行车来”ですと、まず自転車に “骑”(またがって乗って)、そして “来”(来る)わけです。 “骑”(乗る)→ “来”(来る)という時間的な前後関係があります。
それに対して、  “走着来”(歩いて来る)の場合、“走”(歩く)と“来”(来る)の間には時間的な後先はありません。“走”(歩く)という状態で“来”(来る)=  “走着来”となるわけです。

【試験前の質問日について】
この授業は1月23日が最後の授業です。1月30日(月)は授業はありませんが、試験前の質問日とします。質問がある人は来てください。
日時:1月30日(月)午前10時から午後5時まで
場所:A1棟2階 清原の控え室(122教室の右側の奥)

【期末試験について】
日時:2月6日(月)IV(試験時間は60分間)
場所:A1−129(普段の教室とは異なるので注意すること!)
範囲:p53からp89の3「強調 是~的」まで
#配布プリントも範囲に含む。
#教科書の範囲のうち、省略した例文や練習は除く。
#受験する際の注意事項などについてはプリントを参照のこと。配布プリントはプリントの倉庫からダウンロードできます(要パスワード)。