【連絡】
・新HSK2級の聞き取りを書いたノートを次回も持ってきて下さい。
【今回の授業】
・黄色のキクタン第3周
・結果補語
[“了”だけでは結果が表せない]
A:这本书你看完了吗?
(この本、読み終わりましたか)
#“看了”だけでは全部読んだかどうかわからない。一部でも読んでいれば“看了”と言える。
B:看完了。(読み終わりました)
B:没看完。(読み終わっていません)
<教室で>
这些生词你记住了吗?
(これらの新出単語は憶えましたか)
“记了”だけだと憶えるという行為をしただけで、憶えた結果が記憶として定着しているかどうかはわからない。“住”という固定や定着を表す結果補語が着いてはじめて記憶として定着している=憶えているという意味になる。
[同じ動詞でもどんな結果補語がつくかで意味が異なる]
<何か音がするのでそばの人に尋ねる>
A:你听,听见了吗?
(ほら聞いて、聞こえましたか)
B:听了,但是没听见。
(耳を澄ませてみたけれど、聞こえなかったよ)
<相手の話す中国語の意味がわからない時>
对不起,我没听懂,请再说一遍。
(すみません、聞き取れませんでした。もう一度言って下さい)
[日本語なら結果だけしか言わないところを、中国語は動作行為の結果、こうなったと言おうとする]
<時間に遅れた時>
对不起,我来晚了。
(すみません、遅れました)
<食事の時に>
你吃饱了吗?
(おなかいっぱいになりましたか)
<お酒を飲んでいる時に>
我喝醉了。
(酔っぱらいました)
<直訳調では訳しにくいものもある>
A:你找到工作了吗?
(仕事は見つかりましたか)
B:还没找到。
(まだ見つかっていません)
#“找”(探して)+“到”(到達する)=見つかる
・新HSK2級の第2部分、全文の答え合わせの続き(14まで)
【宿題】
・オレンジのキクタン第7周(例文)
・方向補語の予習
【次回の予定】
・オレンジのキクタン第7周(例文)
・方向補語
・新HSK2級、聞き取り第2部分の全文書き起こしの残り(15番〜)
【豆知識】
どの単語とどの単語が結びつくかを憶えましょう。例えば、最初は“问题” (問題、質問、トラブル)といった具合に、漢字、発音、単語の主な意味を憶えれば、とりあえずOKでしょう。その次は以下のような単語と単語の結び付きを憶えると、聞く、話す、読む、書くのいずれにも役に立ちます。
回答问题(問題に答える)
提问题(質問をする)
出问题(トラブルが起こる)
このような組み合わせは辞書の例文を見るとわかります。辞書は訳語だけ見て終わりにするのではなく、例文も読みましょう。
もう一つ例を出しておきます。
眼镜儿(メガネ)を憶えたら、次は以下のような組み合わせを憶えましょう。
戴眼镜儿(メガネをかける)
摘下眼镜儿(メガネをはずす)
配眼镜儿(メガネをつくる)
#「つくる」の中国語訳としては、2年生のみなさんは“做”を知っていると思います。例えば“做饭”(ご飯を作る)など。しかし、日本語で「つくる」というものが何でも“做”で訳せるわけではありません。上記のメガネの例を見て下さい。“配”はあるものに合わせてつくるという意味です。メガネは視力に合わせてつくります。合い鍵を作ることは“配钥匙”を言います。鍵穴に合わせて作るからです。