中国語の数字の聞きとりは案外難しいです。99までは漢字で書けば日本語と同じ漢字になるのですが、発音を憶え、聞きとるのはたいへんです。
Quizlet「中国語の数字0〜10」(簡体字-pinyin)
0〜9の聞きとりの練習をするためのゲーム「中国語数字リスニングゲーム」を作りました。4桁の数字を粒読み(位の数字無し)で読んだものを当てる聞きとりゲームです。1000なら一千 yì qiānではなく、一零零零 yī líng líng língと読みます。
次ぎは2桁の数字です。間に挟まった十は軽声になります。十五はshíwǔですが、二十五はèrshiwǔです。
Quizlet「中国語の数字11〜30」(簡体字-pinyin)
鬼門は3桁以上の数字の言い方です。日本語と同じ漢字にはならない数字があります。『東京外大言語モジュール中国語』を見て、言い方の概略を把握しましょう。
以下のことに注意しましょう。
- 100は“一百”、1,000は“一千”。
- 間に挟まった0は読む。
(例1)108 一百零八
(例2)1,008 一千零八 - 3桁以上に入った10は“一”をつける。
(例)1,111 一千一百一十 - “一”の声調については、一番大きな桁にある“一”は声調変化させる。
(例1)1,000 一千 yì qiān
(例2)1,0000 一万 yí wàn
Quizlet「中国語の数字100以上」(簡体字-pinyin)
氷野善寛先生(目白大学)が作った「ATM残高当てゲーム」は、最初に中国語で「あなたの口座の残高は…」という言葉があり、その後に中国語で数字を言います。数字には位の数がついています。1,000であれば一千 yì qiānと読みます。
氷野先生が作った「ATM残高当てゲーム」も私(清原文代)が作った「中国語数字リスニングゲーム」も、発想の元になるゲームがあります。北海道大学の田邉鉄先生が作った「パンダ銀行」というゲームです。今は亡きFlashで作られたゲームでした。授業で随分使わせてもらいました。
私はプログラミングはできないのですが、今回生成AIのClaude 3.5 sonnetと対話しながら、「中国語数字リスニングゲーム」を作ってみました。私は一行もコードを書いていません。