【連絡】
・1月13日(水)に第2回小テストを実施します。問題形式は第1回に準じますが、範囲が短いため、一部第1回とは異なる形式の出題もありえます。
範囲は第1回小テストの後から本日進んだところまでです。検定試験問題は授業で取り上げていない部分も含みます。聞き取りも範囲です。但し、ネットアカデミーに関しては範囲に含めません。
【今日の配布物】
・無しです。
【今日進んだところ】
・中国の昔の書物の複製を紹介
・絵入りの辞書や教材の紹介
・中国のカレンダーを紹介
・前回までに出た文法に関する質問に答える
・検定67回を元にした文法の学習
・時間が足りなくなったため、ネットアカデミーは次回へ
【今日の補充】
・副詞“就”:話し手が物事が起こるのがはやいと思っている。
(例)他九点就来了。(彼は9時にはもう来ていた)
#例えば約束は10時→1時間前の9時に来るなんてはやい!という気持ち。
・副詞“才”:話し手が物事が起こるのがおそいと思っている。
(例)他九点才来。(彼は9時になってやっと来た)
#例えば約束は8時→約束から1時間も過ぎて9時になって来るなんておそい!という気持ち。
・他什么时候来?(彼はいつ来ますか)
#これから来る。
・他是什么时候来的?(彼はいつ来たんですか)
#来たことはもうわかっていて、いつ来たのか聞いている。
“是〜的”の構文
すでに起こったとわかっている事柄に対して使う。その起こった事柄に関して、時間・場所・方法などを強調する。
A:小王来了吗?(王さんは来ましたか)
B:来了。(来ました)
A:他是什么时候来的?(彼はいつ来たんですか)
B:是昨天晚上来的。(昨日の夜来ました)
#必ずしも前半の会話が必須であるわけではないが、“是〜的”の構文を使うには、聞き手と話し手の間で王さんはすでに来たということが認識されている必要がある。その上で“是〜的”の構文を使って「いつ」にスポットを当てて話している。
・“怎么”の2つの用法
(1)方法、方式を尋ねる(どうやって)
“怎么”+動詞
(例)去火车站怎么走?
(駅に行くにはどう行きますか)
(2)原因、理由を尋ねる(なぜ、どうして)
“怎么”+〜+動詞
(例)你怎么不去?
(あなたはどうして行かないのですか)
“怎么”+動詞+“了”
(例)你怎么哭了?
(あなたはどうして泣いているのですか)
#原因理由を尋ねる表現には“为什么” もある。
参考:「2つの「なぜ・どうして」」
・これから起ころうとしていることの言い方
・要〜了
(例)要下雨了。
(雨が降りそうです)
#要〜了には推論を含む。場合によっては実現しないことも。この場合も天気が変わって結局降らない可能性もある。
“ 要〜了”の前に“快”や“就”をつけて、事態がより差し迫っていることを表す。
・要〜了
(例)飞机快要起飞了。
(飛行機はまもなく離陸します)
(例)我明天就要回国了。
(わたしは明日もう帰国します)
#特定の時点を表す語を前に置いて、いつにこういうことになるというのが言えるのは“就要〜了”の構文のみ。
・快〜了
(例)快下课了。
(もうすぐ授業が終わります)
(例)快十二点了。
(もうすぐ12時です)
#他の3種類の構文は〜の部分には動詞を含む。この“快〜了”は動詞を含む場合もあれば、動詞無しで〜の部分に時間の経過に従って必ずそうなる事柄を表す名詞を入れることもできる。
・“因为”+原因理由,“所以”+結果結論。
(例)因为发短信比通话便宜,所以很受年轻人欢迎。
(ケータイのメールを出すのは通話より安いので、若者にとても人気があります)
#但し、必ず“因为”と“所以”がペアで使われるわけではなく、片方しかない場合もある。
(例)发短信比通话便宜,所以很受年轻人欢迎。
(例)因为发短信比通话便宜,很受年轻人欢迎。
結果結論を先に言って、後から“因为”を使って原因理由を述べる言い方もある。
(例)手机短信很受年轻人欢迎。因为发短信比通话便宜。
(ケータイのメールは若者に人気がとてもあります。なぜならケータイのメールを出すのは通話より安いからです)
・中国語には接続関係を表す接続詞はありますが、場合によってはこういった接続詞なしで、前後の文脈からその関係を表すような文もあります。
(例)他去,我不去。(彼が行くなら、私は行かない)
・从我家到学校很远。
(私の家から学校までは遠い)
#起点を導く前置詞の“从”を使って隔たりを言いたい時には終点を導く“到”の助けが必要。
<参考>我家离学校很远。
(私の家は学校から遠い)
・“给”
動詞:あげる、くれる
“给”+人+物
#二重目的語がとれる。
前置詞:〜に、〜のために
“给”+受け手や受益者+動詞
・看得懂(見て理解できる、読んで理解できる)
・看不懂(見ても理解できない、読んでも理解できない)
#可能補語
・写得很好(書くのがとてもうまい、とてもじょうずに書いてある)
・写得不好(書くのがうまくない、うまく書けていない)
#様態補語、否定の場合も“得”が残る。
・“写得好”は可能補語?様態補語?
全く前後の文脈がなければ、両方に解釈可能。すなわち「じょうずに書ける、ちゃんと書ける」(可能補語)にも、「書くのがうまい、うまく書いてある」(様態補語)にも解釈可能。
実際には何らかの文脈があってどちらかに決まる。また様態補語の働きは描写にあるので、形容詞がぽつん1つだけということは比較的少なく、副詞など他の要素を含むことが多い。
・有意思(おもしろい)
・没意思(おもしろくない)
・意思は「意味」という意味。
(例)这是什么意思?
(これはどういう意味ですか)
【今日の豆知識】
・カレンダーの言い方
挂历 (壁に掛けるカレンダー)
台历 (卓上カレンダー)
日历 (日めくりカレンダー)
#中国のカレンダーは日本と同じ太陽暦です。太陽暦は“公历” といいます。但し、多くの場合、太陰暦も小さく併記されています。これは伝統行事は太陰暦に従って行われるからです。太陰暦は“农历” といいます。
・幼い子どもは成長過程にあるので生まれ月が数ヶ月違うと身体の大きさや精神の発達に大きな差があります。日本では小学校に入学する時に早生まれだと身体が小さいから皆についていけないのではないかと保護者が心配することがありますが、中国では逆に早く小学校に入れたいと願う保護者が多いようです。なお、中国の小学校入学年齢は日本と同じ満6歳ですが、中国の新学年は日本と違って9月から始まります。
レコードチャイナ「<教育熱>8月生まれは帝王切開が多い!小学校の入学年齢でやきもき―中国」
华西都市报・四川在线「将满6周岁儿童可接收入小学?」
【今日の宿題】
小テストに備えて復習してください。
【次回の予定】
・検定67回残り
・聞き取り
・短い文章の講読
・ネットアカデミーの語彙パネル2つ(“办”と“丢”を予定)