【今日の主な内容】
・小テストの返却(名前は中国語読みで)
・課題文の聞き取りと作文
・p29 100以上の数の言い方
・p29 量詞
・p31の2
・p32の3、4
・p26の会話1
【今日のポイント】
・数詞+量詞+名詞
中国語では原則として数詞と名詞の間には量詞が必要です。
(例)十个学生(10人の学生)
×十学生
量詞は数えるための言葉である。ここでは人や物の数を数える名量詞を学んだ。
日本語にも1枚の紙の「枚」、1冊の本の「冊」などの量詞があるが、中国語の量詞の方がずっと多彩で豊富である。量詞の中で一番広く使えるのは“个”であるが、何でもかんでも“个”で数えられるわけではなく、専用の量詞があるものはそれを使う。
・数量を尋ねる疑問詞
“几”+量詞+名詞
(例)几个人?(何人ですか。)
#答えが10以下と予想される時に使う。
#必ず量詞が必要。
“多少”+名詞
(例)多少人?(何人ですか。)
#答えに関する制限無し。
#量詞はなくてもよい。
・“吗 ma”=「〜か?」とは限らない。
疑問詞疑問文に“吗”をつけてはいけない。
中国有多少人口?(中国はどれくらい人口がありますか。)
×中国有多少人口吗?
但し、疑問詞疑問文に“呢 ne”をつけることはできる。
中国有多少人口呢?
・“的 ”=「の」とは限らない。
“的 ”は連体修飾語を作る助詞。名詞が名詞を修飾するときには、「の」と訳せるが、そうでないときもある。
美丽的花(美しい花)
#2音節形容詞が名詞を修飾した例。
你要的东西(あなたが欲しいもの)
#主語+述語(動詞)のフレーズが名詞を修飾した例。
・“的 ”が省略できる場合。
人称代名詞+(“的 ”)+親族/人間関係/所属
【今日のおまけ】
・中国語の名量詞の視覚的特徴
どの名詞をどの量詞で数えるかということを見ると、物体の形状のどの特徴に着目しているのかがわかることがあります。
“一张纸”(1枚の紙)“一张桌子”(1台の机)
紙と机の形のどこに共通点が?と思うかもしれませんが、机の天版(字を書くところ)を紙と同じように平たくて面積を感じさせるものとしてとらえているのでしょう。
“一把伞”(1本の傘)“一把刀”(1本のナイフ)“一把椅子”(1脚の椅子)
傘とナイフはなんとなくわかるような気がするけれど、どうして椅子も?と思うかもしれませんね。傘もナイフも手に握って使います。椅子も動かすときには背もたれを握って動かします。同じ座るものでも、背もたれを持って動かせないソファーは“把”では数えられません。
・いきなり家族のことを聞くなんて。
教科書では相手の家族の人数や家族構成を尋ねる会話がありますが、私の印象では日本では初対面の人にいきなり家族のことを聞いたりするのは、少しはばかられるような気がします。そういうことを聞くのはある程度親しくなってからではないでしょうか。
一口に中国人といっても13億人いるわけですから、全員が全員そうだとは決して言えませんが、中国では初対面で家族のことを聞かれることはさほど珍しくないでしょう。外国人が相手だと外国への興味や好奇心があるので、よけいにそうかもしれません。家族構成だけでなく、家の場所、家族や自分の勤め先、果ては給料がいくらかまで聞かれることがあります。
皆さんの中にはこういう質問にとまどったり、厚かましいなと感じる人もいるかもしれません。しかし、私の考えでは、これから親しくなるために、もっとお互いのことを知りたいという表れなのだと思います。日本では相手を尊重すればするほど遠慮して口をきかなくなる傾向があるように見受けられますが、中国では言葉をたくさん使うことが相手への関心や敬意を示すことになるのではないかと私は考えています。
また、給料についても日本ではお金を話題にするのをできるだけ避けるようなムードがありますが、中国では人が生きて行くにはお金が絶対必要なのだから、お金の話題をなぜ避けなければならないのか?と思っているような節があります。
また、中国では以前は会社は全て国営企業でしたから、首にならないかわり一生懸命働こうが働かまいが給料はたいして変わらない、たいして変わらないなら何を恥ずかしがるのか?ということもあったのでしょう。この点については、現在では市場主義経済が導入され、以前はなかった国営企業の倒産もリストラも普通にありますし、その結果、個人の収入の格差が非常に大きくなってきていますので、少し事情は変わってきています。
【今日の課題】
100以上の数字を聞き取れるようにする、言えるようにする、簡体字でも拼音字母でも書けるようにする。