1月25日(水)II

【今日の主な内容】
・p86 会話4・5・6
・p91 禁止
・p91 疑問詞の連用

【今日のポイント】
・如果[仮定条件],就[結果結論]。

・ “有点儿”と “一点儿”
“有点儿” 副詞 話し手にとって都合の悪い「少し」
“有点儿”+形容詞
(例)有点儿冷。
× 有点儿好
#好は「良い」という意味なので、 “有点儿”の意味と矛盾する。

“一点儿” 量詞 少量を表す 中立
形容詞+ “(一)点儿”
(例)大(一)点儿。

・ “要”
動詞:欲しい、要る。
(例)我要这个。(私はこれが欲しい)

助動詞(1):意志願望 〜したい
(例)你要去中国吗?(あなたは中国に行きたいですか)
否定は “不想”。
(例)我不想去中国。(私は中国に行きたくない)

助動詞(2):必要 〜しなければならない
(例)要签字吗?(サインしなければなりませんか)
否定は “不用”
(例)不用签字。(サインしなくてもよいです)

なぜ否定に “不想” や“不用”を使うのか?
不要=别 禁止を表す、〜するな。
(例) 不要说话。=别说话。(話をするな)

・二つの“了”
(1)動詞+“了”:完了
(例)买了一本词典。(辞書を1冊買いました)

(2)文末の“了”(〜“了”。):変化
変化とは、話し手が新しい事態に気づくこと。ああ、そういうふうになるのか、そういうことになっているのかという気持ちを表す。

(例)没有钱了。(お金がなくなった)
“有钱”「お金がある」→“没有钱”「お金がない」への変化に気づく。

(例)不想去了。(行きたくなくなった)
“想去”「行きたい」→“不想去”「行きたくない」への変化に気づく。

#ここでは変化(新しい事態の認識)ということがわかりやすいように否定文の例を出したが、肯定文でも教科書の文のように文末の“了”(変化)は使える。

・怎么
(1)方法方式を尋ねる、どうやって、どのようにして
“怎么”+動詞
(例)这个药怎么吃?

(2)原因理由を尋ねる、どうして、なぜ
“怎么”+〜+動詞または形容詞
“怎么”+動詞+了
(例)他怎么不来?(彼はなぜ来ないのですか)
(例)今天怎么这么热?(今日はどうしてこんなに熱いのか)
(例)你怎么来了?(あなはどなぜ来たのですか)

・疑問詞の連用
(例)早来,就给
誰かが早く来る、その誰かにあげる→早く来た人にあげる。

(例)想去哪里,就去哪里
どこかへ行きたい、そのどこかへ行く→行きたいところへ行く。

【今日のおまけ】
・H2Oの液体は全部 “水”
現代中国語ではH2Oの液体は温度に関係なく全部 “水”です。
教科書には“开水”という言葉が出てきますが、これは沸騰させた “水”のことです。中国では一般に生水は飲まず、一旦湧かしたものを飲みます。
教科書の会話文では胃腸炎の人に“多喝开水”(たくさん“开水”を飲みなさい)と勧めています。中国では伝統的に冷たいものは身体に良くないという考えがありますから、恐らくはこの場合はお湯でしょう。
ちなみに、一旦湧かしてから冷やした水のことは “凉开水”と言います。
お風呂のお湯は沸騰させる必要はありませんから、“热水”と言います。

【試験前の質問日について】
質問がある人は来てください。
日時:1月30日(月)午前10時から午後5時まで
場所:A1棟2階 清原の控え室(122教室の右側の奥)

【期末試験について】
日時:2月1日(水)II(試験時間は60分間)
場所:A1−129(普段の教室とは異なるので注意!)
範囲:p48からp91まで
#配布プリントも範囲に含む。
#教科書の範囲のうち、省略した例文や練習は除く。
#受験する際の注意事項などについてはプリントを参照のこと。配布プリントはプリントの倉庫からダウンロードできます(要パスワード)。

1月18日(水)II

【今日の主な内容】
・p85 会話3
・p86 会話4の1行目
・p88 人体の各部位の言い方
・p89 吐き気がする、下痢をする
・p91 使役

【今日のポイント】
・使役
A叫B~(AはBに〜させる)
A让B~(AはBに〜させる)
(例)妈妈叫我洗衣服。(お母さんは私に洗濯させる)
(例)妈妈让我洗衣服。(お母さんは私に洗濯させる)

“让我~”で「私に〜させてください」という頼む表現ができる。
(例)让我说明一下。(ちょっと私に説明させてください)

・時点+動詞
#時点とは時の流れの中の一点を指す。
(例)八点起床(8時に起きる)
(例)明天去(明日行く)
#日本語の語順と同じ
#英語の影響を受けて時点を文末に置かないように!

・動詞+継続時間
(例)等一个小时(1時間待つ)
(例)学习一年(1年間勉強する)
#日本語の語順と

・疑問詞の疑問用法と不定用法
中国語では「何日間?」と尋ねる用法も「何日間か」と不特定の日数を指す用法も、形は同じ “几天”。

【今日のおまけ】
・中国に行くときは海外旅行保険に入ろう
私は別に保険会社の回し者ではありませんが、中国に限らず海外に行くときは海外旅行保険に入りましょう。日本のように国民のほぼ全てをカバーする健康保険制度があり、健康保険証さえあればどんな病院にも簡単にかかれる国で生活していると、つい病院で診察を受けることを気軽に考えてしまいがちですが、海外ではそうはいきません。
中国の場合、健康保険がない人がまだたくさんいます。健康保険がないため治療費が高くて払えない人がいるわけです。病院側は治療費がもらえないのを恐れて、治療や入院の前にお金を払うことを求めます。急病になったときに手元にお金があるとは限りません。保険に入っていれば、キャッシュレスで診療の受けられる病院を紹介してくれたり、日本語や英語が話せる医師や看護婦がいる病院を紹介してくれたりします。

・薬の飲み方がわからないときの尋ね方
这个药怎么吃?(この薬の飲み方は?)
“怎么”+動詞
“怎么”は方法方式を尋ねる疑問詞「どうやって」

【今日の課題】
・医生让我在家休息。(医者は私に家で休むように言いました)
・症状の言い方
头疼(頭が痛い)
肚子疼(お腹が痛い)
发冷(寒気がする)
发烧(熱が出る)
咳嗽(咳が出る)
恶心(吐き気がする)
拉肚子(下痢をする)

1月11日(水)II

【今日の主な内容】
・期末試験に関するプリント配布
・小テスト返却
・第10課 p85 会話1・2
・p88 身体部位の言い方

【今日のポイント】
・助動詞 “会”の2つの意味
(1)習得 学習や訓練の結果、ある技能を習得していて、〜できる。
(例)我会开车。(私は車を運転できます)

(2)可能性 〜だろう、〜はずだ
#文末に “的”を伴うことがあります。
(例)老师会生气的。(先生は怒るでしょう)

【今日の課題】
・我今天头疼。(私は今日頭が痛い)
・我要挂号。(診察を受けたいです)#病院で
・你哪儿不舒服?(どこが悪いですか)#病院で
・身体部位の言い方、日本語を聞いて中国語にする、中国語を聞いてその部位を指指す。

12月21日(水)II

【今日の主な内容】
・第2回小テスト実施。
・p77 会話3、4
・p81〜82 処置文

【今日のポイント】
・把+目的語+動詞フレーズ
中国語の大原則:動詞+目的語
“把”を使った構文は特殊な構文で、成立するためにはいくつかの条件が必要である。

(1)目的語は話し手と聞き手の間で、コレ!と特定できるもの
(例)你把门关上。(ドアを閉めて)
この分の目的語 “门”は一般的にドアと言っているのではなく、閉めて欲しいドアがどのドアであるか、話し手も聞き手もわかっている。

(2)動詞は単独で使用できず、動詞以外の他の成分を含んでいなければならない。
(例)请把你的手机号码告诉我。(あなたの携帯番号を教えてください)
× 请把你的手机号码告诉
# “告诉”(告げる、教える)という動詞が単独で使われているから×。

・副詞の“再”
(1)これから起こる繰り返しを表す
(例)相手の言うことがわからなかったので、もう一度同じ内容を繰り返して言ってもらう時。
请再说一遍。(もう一度言って下さい)

(2)一連の行為の中で、〜して、それから…
#同じ行為の繰り返しではない。
(例)请先把这张申请表填好,再在上面盖上您的图章。
(まずこの申請書をきちん記入して、それから申請書にあなたの印鑑を押して下さい。)
#口座を開くという一連の行為の中で、まず書類に記入し、それから捺印する。

【今日のおまけ】
・中国人に間違えられて中国語で話しかけられたけれど、全然わからない!
同じアジア人ですから、日本人と中国人は
外見上よく似ています。そのせいでこちらのことを中国人と思いこんで、中国語で話しかけてくることがあります。たとえこちらの話す中国語の発音が少々おか
しくても、広い中国のことですから、方言による差が大きく、なまりのきつい“普通话”(共通語)を話す人だなくらいにしか思われないこともあります。そう
いうときは、まず自分が中国人でないことを相手に示します。
我不是中国人。我是日本人。(私は中国人ではありません。私は日本人です)
そして、ゆっくり話してくれるように頼みます。
请慢点儿说。Qǐng màn diǎnr shuō.(もっとゆっくり話してください)
わからなければ、もう一度言ってもらいます。
请再说一遍。Qǐng zài shuō yí biàn.(もう一度言って下さい)
それでもだめなら筆談に持ち込みましょう。紙とペンを出してこう言いましょう。
请写一下。Qǐng xiě yíxià.(ちょっと書いて下さい)
中国語の聞き取りに自信がないうちは、メモ用紙とペンを持ち歩いていると便利です。

・ハンコ大国日本?
中国では個人が何か書類を書くときに、自筆のサインを求められることはあっても、ハンコを押すことはあまりありません。
私は何度か中国で銀行口座を開いたことがありましたが、いずれもサインだけで捺印は必要ありませんでした。それに対して、日本では書類と言えばハンコが付
きものです。実印登録してある印鑑ならまだしも、その辺で売っている三文判でもかまわないことがほとんどですから、一体どういう意味があるのかなあといつ
も思います。

【今日の課題】
・请把这张旅行支票换成人民币。(このトラベラーズチェックを人民元に換えてください。)
・请把您的护照给我看看。(あなたのパスポートを私にちょっと見せて下さい)
・请在这里签名。(ここにサインしてください)
・我想开个外汇户头。(私は外貨預金口座を開きたいです)

12月14日(水)II

【今日の主な内容】
・p69 会話4の残り
・p76 会話2
・p81~82 処置文

【今日のポイント】
・様態補語と可能補語
肯定形には両方とも助詞 “得”が使われているため混同しがちだが、異なる補語である。以下に動詞"考kǎo"(試験を受ける、試験をする)を例として説明する。

様態補語:考得很好(試験の成績が良かった)
#様態補語は形容詞以外の成分(この場合は副詞の “很”)を含むことができるが、可能補語はできない。
様態補語→その時の試験の成績が良かった、次の試験はどうなるかわからない。

可能補語:考得好(試験で良い成績が取れる)
可能補語→いつもコンスタントに試験で良い成績を取ることができる。

否定の仕方
様態補語:考得不好(試験の成績が良くなかった)
様態補語→ “得”が残る。

可能補語:考不好(試験で良い成績が取れない)
可能補語→ “得”の代わりに “不”。

目的語の位置
様態補語:考数学考得不好(数学の試験の成績が良くなかった)
#様態補語→ 様態補語のついた動詞は後ろに目的語を取ることができない。
×考数学得不好
# “得”は名詞(この文では “数学”)にはくっつけない!

可能補語:考不好数学(数学の試験で良い成績が取れない)
可能補語→ 可能補語の場合は補語の後ろに目的語を取れる。

・可能を表す助動詞 “能” “可以”と可能補語
主観的な可能不可能・許可は助動詞でしか表せない。

(例)王老师,可以进来吗?(王先生、入ってもいいですか?)
#王先生の意志を無視して入っていこうと思えば入れるだろうが、王先生の許可を求めている。

(例)人多不多?还进得去吗?(人は多いですか?まだ入れますか?)
#実際に入ろうとしたら入っていけるかどうかを尋ねている。

(例)这是农药,不能喝。(これは農薬です、飲めません)
#自殺する気なら飲めるだろうが、飲むと死ぬので飲んではいけない。

(例)这么多,我一个人喝不了。(こんなにたくさん、私一人では飲みきれません)
#たくさんあるので、飲もうとしても実際飲みきれない。
#補語になった “了”は “liǎo”と発音する。量的に〜しきるという意味。

【今日のおまけ】
・小包は梱包せずに郵便局へ
中国の郵便局では小包は必ず中身を郵便局員に見せてから送ります。したがって日本のように家で箱に詰めて封をしていっても、必ず郵便局で開けさせられますから、梱包しないで持って行きましょう。郵便局で段ボール箱など梱包用の資材を売っています。
また中国で買ったCDやビデオ、DVDを郵便局で日本へ送ろうとすると、領収書を見せるように言われます。レシート( “小票xiǎopiào”)ではだ
めで、正式の領収書( “收据shōujù”、 “发票fāpiào”)が必要です。おそらく海賊版の輸出を防ぐためでしょうが、面倒くさければこれらの
ものは郵送せずに自分で持って帰ることをお勧めします。
中国の沿岸部から日本へ航空便を送ると、だいたい3日〜1週間で届きます。船便ですと、1ヶ月ほどかかりますが、船便の方が料金が安く、重い物や大きな物を送れます。

・ “东西”の発音に注意
dōngxīと1声+1声で読むと「東西」という意味です。dōngxiと1声+軽声で読むと「品物、物」という意味です。注意しましょう。

【今日の課題】
無し。

【小テスト予告】
来週第2回小テストを行います。
範囲はp68〜p83です。但し、授業でやらなかった部分は除きます。

12月7日(水)II

【今日の主な内容】
・小テストと年末年始の日程に関するプリント配布
・中国語の検定試験に関するプリント配布
・p81 動詞+“一下”
・p82 結果補語
・p76 会話1
・p73 選択疑問文
・p69 会話4上から2行目まで

【今日のポイント】
・選択疑問文
A还是B?(Aか、それともBか)
×を付けていけない!
教科書の例はAとBの中に同じ動詞を使っているものばかりだが、AとBが二者択一の選択肢となるようなフレーズであれば、動詞が違っていてもよい。
(例)我去,还是你来?(私が行きますか、それともあなたが来ますか)

・動詞+“一下”
“一下”の“下”は元来瞬間的に済む動作(例えばドアをノックする等)の回数を数える量詞である。それが動詞+“一下”の形で熟して「ちょっと〜する」という意味になった。
(例)请帮我拍一下。(私のかわりにちょっと撮って下さい)。

・結果補語
動詞+結果補語
(例)
看(見る・読む)#これから見る・読む
看了(見た・読んだ)#しかし最後まで見たか読んだかはわからない
看完了(見終わった・読み終わった)
#結果補語に“完”が入ると、あるプロセスを最後まで行ったという意味を表す。

結果補語のついた動詞の否定は一般に“没”で行う。
(例)没看完(見終わっていない・読み終わっていない)

どんな結果補語が入るかによって、意味が変わる。
(例)
看完(見終わる・読み終わる)
看懂(見てわかる・読んでわかる)

常用される結果補語の例
動詞+“完”
(例) 写完(書き終わる)#とにかく最後まで書き終わる

動詞+“好”(動作の結果、よい状態に仕上がる)
(例) 写好(書き上がる)#ちゃんと、きちんと書き上がる

動詞+“到”(動作の結果、ある場所や時間に行き着く)
(例)
坐到终点zuòdào zhōngdiǎn(終点まで乗る)
睡到九点shuìdào jiǔ iǎn(9時まで寝る)

【今日のおまけ】
・日本は葉書好き?
統計をとったわけではありませんが、葉書を出したり受け取ったりする機会は、日本の方が多いような印象があります。それだけでなく容易に人目に触れる葉書に個人的なことを平気で書いていたりもします。他の人の葉書は読もうと思えば読めるけれど、読まないのが暗黙の了解ということなのでしょうか。
中国にも葉書はありますが、葉書を個人的な通信に使っているのはまず見かけませんでした(勿論私が見聞した範囲での話ですが)。通信に使われるのはもっぱら封書です。中には切手を封筒の表に貼らず、まるで封印でもするかのように封の所に貼っているものも見かけました。中国では人の目に触れるように書いてあるものは読んでもよい、人に読まれたくなければ封をして出せということなのでしょうか?

【今日の課題】
・你(是)上午去,还是下午去?(あなたは午前に行きますか、それとも午後に行きますか)
・我要寄航空信。(私はエアメールを送りたいです)
・这封要挂号。(この手紙は書留にしてください)
・你看懂了吗?(読んで意味がわかりましたか)
我看懂了。(わかりました)
我没看懂。(わかりませんでした)

【小テスト予告】
12月21日(水)に第2回小テストを行います。

11月30日(水)II

【今日の主な内容】
・漢字の字形と憶えておきたい形容詞の反義語ペアについてのプリント配布。
・第8課 p69 会話3
・第9課 p80 方向補語

【今日のポイント】
・方向補語
動詞+方向補語
(例)
拿来(持ってくる)
拿去(持っていく)

方向補語が付いた動詞の目的語の位置
【基本】目的語は“来”“去”の前に割ってはいる。
(例)
回中国去(中国に帰っていく)×回去中国
回中国来(中国に帰ってくる)×回来中国
回日本来(日本に帰ってくる)×回来日本
回日本去(日本に帰っていく)×回去日本
跑进教室来(走って教室に入ってくる)×跑进来教室
跑进教室去(走って教室に入っていく)×跑进去教室去

【例外】目的語が物を表し、動作行為がすでに完了しているときは、目的語を“来”“去”の後ろに置ける。
(例)他寄来了一封信。
#但し、これも基本パターンで言えるので、皆さんはまず基本パターンを憶えてください。
(例)他寄一封信来了。

【今日のおまけ】
・有意思(おもしろい)←→没意思(おもしろくない)

・動詞の重ね型+“看”
この“看”には「見る・読む」という意味ではありません。「〜してみる」という意味です。
(例)你说说看。(ちょっと言ってみてごらん)

・“祝”には「願う、祈る」という意味がある
(例)祝你旅途愉快。
(あなたの旅が楽しいものでありますように→旅行に行く人へ贈る決まり文句)
(例)祝你新年快乐。Zhù nǐ xīnnián kuàilè.
(あなたの新年が楽しいものでありますように→年賀状に書く挨拶)

【今日の宿題】#配布された用紙に書いて来週提出!
・p75 練習[1](1)(2)(4)の3問
CDを聞いて、簡体字で書き取る。
書き取ったものは全て疑問文なので、それに対して自分の答えを中国語(簡体字)で書く。

11月16日(水)II

【今日の主な内容】
・小テスト返却と講評
・第8課 p68 会話2
・p72 回数の言い方 例文(3)
・p72〜73 様態補語

【今日のポイント】
・様態補語
動詞や形容詞の後ろにおいて、後ろから補う言葉を補語と言う。
様態補語はすでに起こった動作行為について、その様子や状態を後ろから補う言葉。

跑得很快。(走るのがとても速い)
跑得不快。(走るのが速くない)
×不跑得快
#様子や状態がわかるということは、その動作行為がすでに行われたか、日常的に繰り返していることになる。したがって動作行為そのものを否定することはできない。

跑得快吗?(走るのが速いですか)
跑得快不快?(走るのが速いですか)
#反復疑問文は補語のところで肯定形と否定形を重ねる。

動詞が目的語を取る時
動詞+目的語+動詞+ “得”+補語
他说英语说得很流利。
(彼は英語を話すのがとても流暢だ。彼はとても流暢に英語を話す。)

目的語が独立して使える単語であれば、最初の動詞を省略できる。
他(说)英语说得很流利。 → 他英语说得很流利。

2つめの動詞は省略できない。
× 他说英语得很流利
# “得”は動詞に付く。2つめの動詞を省略してしまうと、 “英语”という名詞に “得”がくっつくことになってしまう。

【今日のおまけ】
・薬を食べる?
中国語では薬を飲むことを “喝”と言わず、 “吃”と言います。
吃药(薬を飲む)

・怎么+動詞
方法方式(やり方)を尋ねる、どうやって〜しますか。
这种药怎么吃?(この種類の薬はどう飲みますか。)
这种药一天吃三次,一次吃两片。
(この種類の薬は1日に3回飲みます、1回につき2錠です)

・補語のいろいろ
中国語の補語は様態補語だけではありません。おおよそ以下のようなものがあります。これから追々学んでいきます。
結果補語 (例)吃了(食べていっぱいになった=おなかいっぱいになった)
方向補語 (例)跑上来(走って上がってくる
可能補語 (例)听得懂(聞いて理解できる)听不懂(聞いても理解できない
様態補語 (例) 写得很好(書くのがとてもうまい)写得不好(書くのがうまくない
程度補語 (例)忙死了すごく忙しい)

数量補語
    時量補語(継続時間)(例)住两天2日間泊まる)
    動量補語(回数)(例)去一次1回行く)
    差量補語(差がどれくらいあるか)(例)他比我大两岁(彼は私より2歳年上だ)

・ “很快”の否定は?
“不很快”とすると “很快”(とても速い)というわけではない=「さほど速くない」という意味になり、単純な否定ではありません。単純な否定は“不快”です。

・yuの発音に注意!
拼音字母のyuは「ユ」ではありません!üのことです。üの前に子音が付かないときはyuを綴る決まりです。これは綴りの問題であって、発音はyu=üです。

【今日の課題】
你去过什么地方?是什么时候去的?
(あなたはどんな場所に行ったことがありますか。いつ行きましたか。)
我念了两遍课文。(私は教科書の本文を2回読みました)
他跑得不快。(彼は走るのが速くない)
她唱歌唱得很好。(彼女は歌を歌うのがうまいです)
他汉语说得真不错。(彼は中国語を話すのが本当にうまいです)

11月9日(水)II

【今日の主な内容】
・小テスト実施
・第8課 p68会話1
・p72 経験を表す助詞
・p72 回数の言い方、但し(3)の例文は未習。

【今日のポイント】
・経験
動詞+ “过”
(例)我吃过生鱼片。Wǒ chīguo shēngyúpiàn.(私は刺身を食べたことがあります)
否定は “没(有)”+動詞+ “过”
(例)我没(有)吃过生鱼片。Wǒ chīguo shēngyúpiàn.(私は刺身を食べたことがありません)

・回数
動詞+回数
(例)吃过一次。(1回食べたことがある)
動詞+回数+目的語
(例)吃过一次涮羊肉。(羊肉のしゃぶしゃぶを1回食べたことがある)
#涮羊肉は北京の名物料理。

【今日のおまけ】
・文型の復習
【未然】(まだ起こっていない、これからする)
看那个电影。(あの映画を見る)

不看那个电影。(あの映画を見ない)

看那个电影吗?(あの映画を見ますか)

看不看那个电影?(あの映画を見ますか)
#反復疑問文には “吗”を付けないこと!

【完了】
看了那个电影。(あの映画を見た)

没 (有)看那个电影。(あの映画を見なかった、見ていない)
#否定は  “了”が消えるのに注意!

看了那个电影吗?(あの映画を見ましたか)

看了那个电影没有?(あの映画を見ましたか)
看没看那个电影?(あの映画を見ましたか)
#反復疑問文には “吗”を付けないこと!

【経験】
看过那个电影。(あの映画を見たことがある)

没 (有)看过那个电影。(あの映画を見たことがない)

看过那个电影吗?(あの映画を見たことありますか)

看过那个电影没有?(あの映画を見たことありますか)
看没看过那个电影?(あの映画を見たことありますか)
#反復疑問文には “吗”を付けないこと!

・生ものは苦手…
中国料理は火の料理、炒め方だけでも何種類もあり、如何に熱を加えるかということを重視しています。したがって中国で生まれ育った人は一般に刺身やサラダ
のような生ものは苦手なことが多いようです。特に刺身が苦手という人は少なくありません。日本に初めて来た中国の人を接待するときにごちそうしてあげよう
と刺身を出すと、かえって相手を困らせてしまうことがあります。話題の一つとして出してもかまいませんが、必ず熱を加えた料理も出すようにしましょう。
また、日本料理では冷たいものが主菜になることがありますが、中国料理では冷たいものは前菜にしかなりません。主菜は必ず温かいものです。冷たいものしか
出さないとそれこそ「冷遇された」と思われかねませんから注意しましょう。昼は弁当ということも日本ではよくありますが、可能であれば温かいものにした方
がよいですし、どうしてもそれがだめな時は、これは日本の習慣でたとえ社長であっても冷たい弁当を食べますくらいの説明をしておいた方が、誤解がなくてよ
いと思います。

・正座は苦手…
古代の中国人は膝をついて座る習慣がありましたが、現代の中国人には正座をする習慣がありません。家の中は基本的には土足、椅子とベッドの生活です。
せっかくだから日本料理を食べてもらおうと思って料亭に連れていったのに、招待された中国の人は畳に正座をするのが辛くて味も何もわかったものじゃなかったということになっては残念ですから、畳の部屋でも掘りごたつ式で正座しなくて良いようなところを選ぶとよいでしょう。特に日本に初めて来た人や日本の生活にまだ慣れていない人に対しては気をつけてあげましょう。もっとも今の日本の若い人の中にも正座は苦手、正座はできないという人が多いかもしれませんね。

【今日の課題】
・你去过中国吗?(中国に行ったことがありますか)
・去过。(行ったことがあります)
・没去过。(行ったことありません)
・我去过一次中国。(私は中国に1回行ったことがあります)
・我去过两次中国。(私は中国に2回行ったことがあります)

11月2日(水)II

【今日の主な内容】
・第7課 p62会話5、6
・p65 必要を表す助動詞“得”
・p66
・p67練習[2]の(2)

【今日のポイント】
・必要を表す助動詞“得”
否定は“不用”になるので注意。
一定得今天去吗?
不用。×不得
反復疑問文にはできない。
×一定得不得今天去?

・動詞+ “着”
(1)動作行為そのものの持続
(例)他等着你呢。(彼はあなたを待っています)
“等”(待つ)という行為そのものが持続中。
このタイプは進行(正在〜呢、在〜呢)と連用できる。
(例)他们正在讨论着呢。(彼らはちょうど話し合いをしているところです)

(2)動作行為の後の状態の持続
(例)门开着呢。(ドアは開いています)
ドアを開けた後、ドアが開いたままの状態が持続している。ドアを開けるという動作行為そのものが持続しているわけではない。
このタイプは進行(正在〜呢、在〜呢)と連用できない。
×门正在开着呢

・動詞1+“着”+動詞2
動詞1の状態で動詞2をする。動詞1は「従」、動詞2が「主」
站着吃饭。(立ったままご飯を食べる)
×一边站一边吃饭

・“一边A一边B”、一面A一面B”
2つ以上の動作行為を並行して行う。それぞれの動作行為は対等の関係にある。
一边吃饭一边看报。(ご飯を食べながら新聞を読む)

・行き方いろいろ
走着去(歩いて行く)
坐公共汽车去(路線バスに乗って行く)
坐地铁去(地下鉄に乗って行く)
坐出租(汽车)去(タクシーに乗って行く)
开车去(車を運転して行く)
骑自行车去(自転車に乗って行く)
骑摩托车去(バイクに乗って行く)

日本語では「乗る」の一語で言うものを中国語では“坐” “开” “骑”と言い分けます。
“坐” は座る、“开” は運転する、“骑”はまたがって乗るという意味です。

なぜ、「歩いて行く」だけ “着”を使うか?
他の言い方( “着”を使わない場合)は、全て動作の時間的な前後関係があります。例えば、バスの場合だと、まずバスに乗車してそれから目的地に向かって
行きます。ところが “走着去”(歩いて行く)の場合はどうでしょう?“走”(歩く)と “去”(行く)の間に時間的な前後関係はありえません。したがっ
て、“走”という状態で “去”するという “着”を使った形になるのです。

【今日のおまけ】
・“城”はお城ではない
世界遺産の1つで中国の有名な観光名所である“长城”(万里の長城)、城とついていても大阪城や姫路城のようなお城があるわけでありません。“长城”の英
語訳がGreatWallとなっていることからもわかるように、総延長2700キロメートルに及ぶ長い外敵防御のための城壁のことです。
・“城”には街という意味がある
中国の古代都市は四方を城壁で囲っていました。そのことから城壁で囲まれた市街地のことも“城”と言うようになりました。中国語では郊外から市街地に行くことを“进城”と言います。“进”は入るという意味です。また、都市のことを“城市”と言います。

・中国の旅行社
最近まで外国の旅行社が中国で営業活動をすることができませんでした。日本の旅行社の主催するツアーで中国に行った場合も、中国に入国してからは日本の旅
行社と契約した現地の旅行社が実際の手配をしていました。日本から添乗員が付いていっても、現地で更に現地旅行社のガイドが付きます。2001年の中国の
WTO加盟に伴い、以前は外国資本の企業の活動を制限していた分野も徐々に解放されてきており、旅行社も外国資本のものが認められるようになってきまし
た。

【小テストとその範囲】
11月9日(水)第1回小テストを実施します。小テストは授業の初めに行います。小テストは成績評価の対象です。小テストの追試はありません。
範囲は、p48会話4〜6、p50、p52〜p67練習[2]の(2)まで。但し授業中に省略した例文や練習問題、宿題にならなかった練習問題は範囲に含まれません。