声調符号はどこにふるのですか?

Q:声調符号はどこにふるのですか?真ん中にふってあったり、端っこにふってあったりで、混乱します。
A:位置で決めているのではなく、原則としてその音節の中で口の開きの一番大きい主母音を探してつけています。
中国語では1音節は1漢字で書き表されます。
音節は声母(子音)と韻母(母音、または母音+鼻音)からできています。
韻母は更に介音・主母音・尾音からできています(韻頭・韻腹・韻尾とも言う)。
声調は音節全体にかかりますが、表記の際には声調符号をふる箇所を1つ決めねばなりません。
声母+韻母(介音・主母音・尾音)のうち、原則として主母音はどの音節にもあるので、音節の中から主母音(その音節の中で口の開きの一番大きい母音)を探して声調符号をつけます。
声調符号をつける位置のルールは以下のとおりです。
1.母音1つだったら、その母音につける。(例)
2.母音が2つ以上あったら以下の順番でつける。
  (1)まずaを探す。(例)jiā
  (2)aがなければ、oeを探す(例)dōu(例)jiě
     #oeが一緒に出てくる音節は無い。
  (3)iuが並んだら後ろ側、iuならuuiならi。(例)jiǔ(例)suì
3.iの上に声調符号をふる時はiの点を取ってふる。(例)
単母音の練習をした時に、a o e i(yi) u(wu) ü(yu)という順番でやりましたが、あの順番はでたらめではなくて、口の開きが大きい→小さいの順に並んでいたのです。
さて、iuが並んだ時はなぜ後側に声調符号をふると決めたのでしょうか?
それは、声調符号をふるべき主母音がつづりから消えているので後側にふることにしたのです。
iouの前に声母(子音)が無い時のつづりはyou。(例)yǒu
iouの前に声母(子音)が有る時のつづりはiu。(例)jiǔ
jiu=j+iou
#前に声母がつくとiouoが聞こえにくくなります。
#声調符号をふるべき主母音のoがつづりから消えているので後側のuにふります。
iouは理論上のつづりで、実際にあるつづりはyou-iuには声母が入る)ということになります。
ueiの前に声母(子音)が無い時のつづりはwei。(例)wèi
ueiの前に声母(子音)が有る時のつづりはui。(例)suì
sui=s+uei
#前に声母がつくとueieが聞こえにくくなります。
#声調符号をふるべき主母音のeがつづりから消えているので後側のiにふります。
ueiは理論上のつづりで、実際にあるつづりはwei-uiには声母が入る)ということになります。