Quizletを使って、中国語の顔のパーツの言い方を憶えましょう。
カテゴリー: 教育とICT
オンライン授業とZOOMの記事のまとめ
このブログにオンライン授業とZOOMに関する記事を書きました。そのまとめと若干の補充です。
(1)これからZOOMでオンライン授業をしようと思っている教員の方へ
https://qingyuan.sakura.ne.jp/wp/?p=4121
twitterのつぶやきを集めたもので、1項目140字以内×12項目です。
紹介しているリンク先を読んでいけば、一通りの知識が得られるようにしたつもりです。
(2)ZOOMに関する覚え書き
https://qingyuan.sakura.ne.jp/wp/?p=4114
(1)の元になった記事です。ニュース記事など(1)よりは多くのリンクを含んでいます。
ZOOMで一人会議をして講義動画を作るというアイデアも書いています。
(3)大学のオンライン授業に関する覚え書き
https://qingyuan.sakura.ne.jp/wp/?p=4124
各大学のオンライン授業に関する資料、文科省の通知、オンライン授業の著作権に関する情報など目に付いたものを集めたものです。
この記事の情報が一番多いです。
(4)インストラクショナルデザイン研究の第一人者である早稲田大学の向後千春先生の記事と発表資料です。
「(023) 大学はオンライン授業への切り替えができるかどうかを試される」
「規模別によるオンライン授業の設計——その具体例」
ZOOM以外の選択肢
勤務校にGoogle for Educationが導入されている場合。
- Google「家から教えよう」
勤務校にMicrosoft Office365が導入されており、Microsoft Teamsが使える場合。
- Microsoft「Microsoft Teams でオンライン授業をするための学習コース」を 12 本リリース」
- Microsoft「Microsoft Teams でオンライン授業をするための手引き書」
- Microsoft「教育向けMicrosoft Teamsクイックスタートガイド」
- Office Japan「Teamsの使い方」動画で解説。
- Microsoft「リモートの遠隔学習をサポートする方法」
- Microsoft「Office 365 Educationのリモート教育と学習」
- Hisaho Nakata「Microsoft Teams の授業での活用」
学会大会のオンライン開催について
(5)日本教育工学会2020年度春季大会実行委員会(信州大学)「学会全国大会のオンラインでの試行開催の運用メモ」
https://cril-shinshu-u.info/archives/1473
日本教育工学会2020年度春季大会実行委員会(信州大学)「zoom学会運営配付資料」
https://cril-shinshu-u.info/download/zoom学会運営配付資料
分科会の進行表、参加者への説明文書など。
(6)DEIM2020 オンライン開催 虎の巻
https://github.com/DEIM2020/wiki/blob/master/README.md
分科会の座長、発表者、参加者、学生アルバイト、それぞれの立場での進め方やノウハウがあります。オンライン懇親会という項目もありました。
(7)Sachika SHIBUKAWA オンライン学会向けZoomマニュアルの公開
http://redbuller.hatenablog.com/entry/2020/03/28/022605
わたしが書いた記事
オンライン教育やZOOMについては以下のような記事も書いています。もしよろしければご参照ください。
- 清原文代「大学のオンライン授業に関する覚え書き」
- 清原文代「ZOOMに関する覚え書き」
- 清原文代「これからZOOMでオンライン授業をしようと思っている教員の方へ」
大学のオンライン授業に関する覚え書き
新型コロナウイルスによる肺炎による小中高校の休校が行われています。ちょうどこの時期日本の大学は春休みで、元々授業のある時期ではありませんでした。4月から大学の新学期はどうするのか、各大学の対応がそろそろ明らかになりつつあります。
なお、以下はあくまで管見による覚え書きであり、網羅的なものではありません。その旨をご承知の上、ご覧下さい。
目次
- 各大学のオンライン授業に関する資料
- オンライン授業のアクセシビリティについて
- オンライン授業の事例
- ビデオ会議によるリアルタイム授業以外の方法も考える
- 連絡手段としてのLINE OpenChat
- オンライン授業の受講者側から
- 国立情報学研究所「4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」
- オンライン教育に関する各種シンポジウム
- 文部科学省
- 著作権について
- 総務省
- 対面授業をそのままオンラインに持って行けるわけではない
- 各大学の対応
- わたしが書いた記事
比較的早い時期にオンライン授業への移行を表明したのは名古屋商科大学でした。「令和2年度入学式中止および授業のオンライン移行に関するお知らせ」
東京大学では総長メッセージ「新型コロナウイルス感染症に関連する対応について」の中で、開講は延期せず学事暦通り授業を始めるが、「対面での講義は最小限とし、オンライン化を奨励し推進する」と述べています。
各大学のオンライン授業に関する資料
東京大学
東京大学情報基盤センター・大学総合教育研究センターによる「オンライン授業・Web会議 ポータルサイト@東京大学」が立ち上がっています。
学内向けの情報が多いですが、以下の資料は学外からでも見られました。
- 東京大学情報基盤センター田浦健次朗「授業のオンライン化を念頭に置いたTV会議ツールと使い方説明会」
東大の学内向けシステムの説明もありますが、3つのTV会議ツール(Googleハングアウトmeet・Zoom・Webex)の比較・講義オンライン化テンプレート等が参考になりました。また、この資料のp42には学会のオンライン開催に関する参考資料がありました。 - 東京大学大学総合教育研究センター栗田 佳代子・吉田 塁「オンライン基礎講座 授業のオンライン化を念頭に置いたZOOMの使い方」
オンライン授業の類型から書き起こし、ZOOMの使い方を具体的に説明しています。 - 「新入生・在学生のための, オンライン授業を受けるための準備」
オンライン授業を同時双方向型・録画配信型・資料配信型・自習中心型に分類、学生が準備すべきことを説明しています。 - 東京大学大学総合教育研究センター栗田 佳代子・吉田 塁「オンライン基礎講座 ライブ配信ではない, 動画やテキストなどを用いた オンデマンド型オンライン授業の作り方」
授業構成例がいくつも紹介されています。 - 東京大学大学総合教育研究センター栗田 佳代子・吉田 塁「学ぶを促すオンライン授業に向けたZoom講座」
動画の他、88ページに渡る資料で、Zoomの使用ノウハウからオンライン授業の授業設計、アクティブラーニングの技法までカバーしています。
京都大学
京都大学もオンライン授業に関するページを開設しています。
- Teaching Online@京大
「オンライン授業ってどんなもの?」「学生に何を伝えるか」「コミュニケーションをどう取るか?」などテーマ別に具体的にわかりやすく解説しています。 - 京都大学 Panda/Zoom/Kaltura利用支援サイト
授業のオンライン配信について、オンライン配信の類型、及び学内システムとZOOMによる配信などを解説しています。
大阪大学
- 大阪大学サイバーメディアセンター
遠隔講義などメディア授業に関する情報提供ページ
メディア授業の解説、オンライン授業のための各ツールの解説があります。 - 大阪大学全学教育推進機構教育学習支援部
『オンライン授業実践ガイド』
「オンライン授業実践事例集」
「オンライン授業実践に関するリンク集」があります。大阪大学内部のシステムに準拠した記述もありますが、オンライン授業教材の種類やその作り方などは他大学でも参考になります。
「授業をオンライン化するための10のポイント」もあります。
「大阪大学におけるオンライン授業実践の紹介」では、文系・理系・少人数・大人数、様々なタイプの授業実践が紹介されています。
「オンライン授業で学習評価をするための方法」も参考になります。
関西大学
関西大学教育開発支援センター
【教員向け】新型コロナウィルスに伴う春学期からの授業実施に関して
オンライン授業のためのツールの解説、オンラインでの授業設計例などがあります。
【学生向け】Zoomを活用した授業の受け方 (学生版)
山梨大学
山梨大学教育センター
「オンライン授業の実施について(2020-3-18)」
「想定されるオンライン授業の形態について」「オンラインで授業を行うには 概要編V2.0」などの資料があり、オンライン授業にも様々な形態があることが紹介されています。
専修大学
専修大学情報科学研究所
「「大学のオンライン授業を展開するための簡易ガイド」を公開しました」
オンライン授業が単位を取得できる授業として成立するための条件、著作権に関すること、オンライン授業の方法などが書かれています。
名古屋大学
名古屋大学教育教育院
「オンライン教材開発」
学内で実施された講習会の内容をまとめてあります。
「オンライン授業で試験と成績評価を⾏うための教授法 (ティップス)」
オンラインで試験を行うための工夫がまとめてあります。
早稲田大学
早稲田大学Teach Anywhere
「2020年度の春学期からのオンラインでの授業について」
オンライン授業実施方法の利点・欠点やノウハウをまとめてあります。
東北大学
東北大学データ駆動科学・AI教育教育研究センター
「東北大学 オンライン授業ガイド」
花園大学
花園大学学務課「オンライン授業のガイドライン」
オンライン授業の分類し、その内容、方法、メリット・デメリットを表形式で紹介。
北星学園大学
北星学園大学総合情報センター
「北星学園大学における遠隔授業(オンライン授業)について」
教育向けの情報と学生向けの情報に分けられており、見やすい。
大阪府立大学
- 大阪府立大学高等教育開発センターYouTubeチャンネル
講義動画の作り方を動画で紹介している。1本10分〜15分程度。
ZOOMで一人会議をして作る、講義しているところをZOOMで撮影して作る、PowerPointにナレーションを入れて作る(Win&Mac)、MacのKeynoteを使って作る方法を紹介。 - 数学(高等教育推進機構)オンライン授業支援(教員向け)
数学以外の教員にも役立つ内容です。例えば「授業支援システム(Moodle)で手書きのノート・プリントを提出させる方法」、Moodleを使っていなくても、学生に手書きの課題を提出させたい場合、参考になります。
北海道大学
- 北海道大学におけるオンライン授業導入ガイド
教職員向けと学生向けに分かれており、教員向けは同時配信型とオンデマンド型に分けて解説。
信州大学
- オンライン授業のFD資料
オンライン授業設計用のワークシートが公開されている。
東京都立大学
金沢大学
金沢大学国際基幹教育院高等教育開発・支援系/部門
「教職員向けオンライン授業(遠隔授業)のティップス」
オンライン授業のアクセシビリティについて
- 一般社団法人 全国高等教育障害学生支援協議会「新型コロナウィルス対策関連情報」
- PEPNet-Japan(日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク)「オンライン授業での情報保障に関するコンテンツ集」
- NPO法人ゆに「オンライン講義での遠隔文字情報保障の方法(ZoomとcaptiOnlineの事例)」
- 群馬大学障害学生サポートルーム「情報保障について」
- UDトーク「【まとめ】UDトークとZOOMでリアルタイム字幕」
- UDトーク「ZOOMの字幕(クローズドキャプション)に送信する方法」
- 視覚障害学生のオンライン授業を支援する会「視覚障害のある学生のためのアクセシブルなオンライン講義」
- 信州大学比較教育学研究室「Zoom自動で文字起こし(字幕)」
- 鈴木一平「音声認識からWebカメラ映像への字幕合成までをGoogle Chrome だけでやってくれるWebページをつくってみました!」
オンライン授業の事例
新学期を前に実際にZOOMを使って大学の教育活動を行ってみたという報告も見かけるようになりました。
立教大学経営学部中原淳研究室
- 「世界初!? 中原ゼミ「オンライン合宿」でチームビルディングをやってみた!? : ZOOMで新人の組織社会化は可能なのか?」
- 「オンライン授業を楽しくするための「たったひとつの工夫」!? : アクティブティーチングのすすめ!?」
- 「オンラインゼミ・チームビルディングの企画・運営マニュアルができました!:どなたでも無料でダウンロードいただけます!」
- 「オンライン授業は「組織ぐるみの準備」が7割「実施」が3割!:出たとこ勝負の「むごいオンライン授業」を避けるための7つのポイント」
digitalnagasakiのブログ
望月俊男先生
専修大学の環境を前提にした説明ですが、他大学の教員もとても参考になります。特に「オンライン授業をやってみる」は複数のオンライン授業プランを具体的に述べています。
- 望月俊男「オンライン授業をやってみる」
- 望月俊男「GoogleClassroomの使い方(教員用)」
- 望月俊男「会議用ツール Google Hangouts Meetの使い方」
大阪大学
「大阪大学におけるオンライン授業実践の紹介」では、文系・理系・少人数・大人数、様々なタイプの授業実践が紹介されています。
東京都立大学
ビデオ会議によるリアルタイム授業以外の方法も考える
オンライン授業=ビデオ会議と思ってしまいがちですが、これは教員と学生が安定したインターネット接続を十分に確保できなければなりません。インターネット接続環境が不十分な場合でも実行できるプランも必要です。NHKラジオの外国語講座や放送大学のラジオ放送があるように、音声による授業という方法もあります。音声は動画に比べればずっと容量が少なくすみます。以下のような事例がありました。
- 田崎晴明(学習院大学)「遠隔授業試作公開版「バネでつながれた粒子の落下運動」」
- まつーらとしお「オンライン授業をがんばりすぎないように」
- まつーらとしお「動画授業による学生達のパケ死を防ぐ」
連絡手段としてのLINE OpenChat
ほぼ全ての学生がスマートフォンにインストールしているメッセンジャーアプリLINEをオンライン授業に使う方法についた書いた資料もあります。授業でメインに使っているプラットフォーム(LMSやZoom等)がアクセス集中でダウンした場合の予備として考慮してもいいかもしれません。
- 北九州市立大学 岡本清美、徳島大学 ギュンター知枝、京都外国語大学 立岩礼子「大学等遠隔授業におけるLINE OpenChatの利用について」
- LINE公式ブログ「新機能「OpenChat(オープンチャット)」が登場しました」
オンライン授業の受講者側から
- 岩澤直美「東京大学でオンライン授業を3週間受講して <課題・対策・リクエスト>」
- 昭和女子大学「学生自ら「オンライン授業の学生受講環境調査」実施 – 大学生の通信環境のばらつきが明らかに」
- 山本峰丸(大阪大学外国語学部)「オンライン授業開始! 学生の反応は。」
- 明治大学「【国際日本学部】オンライン授業を楽しもう!−オンライン授業の受け方Tipsビデオの配信−」
- 東京都立大学「学生からの声を紹介します!」
国立情報学研究所
- 新型コロナウイルス感染症対策に伴うICTを活用したオンライン教育等の取り組みについて
- 「4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(3/26オンライン開催)」の資料がダウンロードできます。動画も見られます。
- 「【第2回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム『データダイエット戦略』 (4/3オンライン開催)」の資料がダウンロードできます。動画も見られます。
- 「【第3回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(4/10オンライン開催)」の資料がダウンロードできます。動画も見られます。
- 「【第4回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(4/17オンライン開催)」の資料がダウンロードできます。動画も見られます。
- 「【第5回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」の資料がダウンロードできます。動画も見られます。
- 「【第6回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(5/1オンライン開催)」の資料がダウンロードできます。動画も見られます。
- 「【第7回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(5/8オンライン開催)」の資料がダウンロードできます。概要も見られます。
- 「【第8回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(5/15オンライン開催)」
- 「【第9回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(5/29オンライン開催)」
- 「【第10回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(6/5オンライン開催)」
日本教育メディア学会
オンライン教育に関する各種シンポジウム
文部科学省
- 「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」各種ページの目録
- 文部科学省高等教育局長「 令和2年度における大学等の授業の開始等について(通知)」(令和2年3月24日)
「3.遠隔授業の活用について」という項目があります。 - 文部科学省高等教育局大学振興課「学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&A等の送付について」
- 文部科学省高等教育局長「新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が示された場合における大学等の臨時休業の実施に係る考え方等について(周知)」
- 文部科学省高等教育局高等教育企画課「新型コロナウイルス感染症対策に関する大学等における学事日程等の検討状況について」
- 文部科学省高等教育局長「大学等における新型コロナウイルス感染症の拡大防止措置の実施に際して留意いただきたい事項等について(周知)」
- 文部科学省高等教育局高等教育企画課「新型コロナウイルス感染症対策に関する大学等の対応状況について」
- 文部科学省高等教育局大学振興課「学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&Aの送 付について(4月 21 日時点)」
- 文部科学省高等教育局高等教育企画課「新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた大学等における教育研究活動の実施に際しての留意事項等について(周知)」
著作権について
- 文化庁「新型コロナウィルス感染症対策に伴う学校教育におけるICTを活用した著作物の円滑な利用について」
- SARTRAS(一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会)「新型コロナウイルス感染症対策に伴う学校教育におけるICTを活用した著作物の円滑な利用について」
- 「新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた「授業目的公衆送信補償金制度」の早期施行について(要請)」
7国立大学及び1研究所が合同で文化庁と一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会に対して要請を行った。 - 共同通信「ネット授業も著作物の利用自由に 文化庁、コロナで新制度前倒し」(2020年4月3日配信)
- SARTRAS「2020年度の特例として「授業目的公衆送信補償金制度」施行のための補償金の「無償」による認可申請を決定」
但し、著作権者の全てがSARTRASに加入しているわけではないことに注意。 - 文化庁「授業目的公衆送信補償金制度の早期施行について」
- 鷹野凌「遠隔授業を阻む著作権の問題をクリアにする「授業目的公衆送信補償金制度」とは?」
- 北海道大学オープンエデュケーションセンター「オンライン授業における著作物の扱い」
- SARTRAS「「改正著作権法第35条運用指針(令和2(2020)年度版)」を公表」
添付書類に著作物の利用に関するガイドラインがある。 - SARTRAS「教育機関設置者による教育機関名の届け出について」
授業目的公衆送信補償金制度を利用する教育機関の届け出が開始された。 - 放送大学「【御案内】遠隔授業を行う教育機関の皆様へ放送大学の授業番組の複製物の利用について(令和2年度)」
総務省
上記の総務省の要請を受けた携帯電話会社の発表
- ドコモ「新型コロナウイルス感染症の流行に伴うU25向け支援措置」の実施 -25歳以下の「1GB追加オプション」および「スピードモード」を50GBまで無償化-」
- KDDI「~学生 (25歳以下) のお客さまのauデータチャージご利用料金を無償化~」
- ソフトバンク・ワイモバイル「25 歳以下の“ソフトバンク”と“ワイモバイル”の利用者へ 50GB の追加データを無償提供」
大向一輝(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)「データ通信容量の支援状況」
学生向けのモバイルデータ通信容量の支援状況を調査。
対面授業をそのままオンラインに持って行けるわけではない
オンライン授業は対面の授業の全てを代替できるわけではありません。対面授業とオンライン授業はそもそも違う授業設計が必要です。こんな報道もあります。
ニューズウィーク日本版「韓国の大学がとった新型コロナ対策で起きた混乱」
一学期が終わった後、学生がどんなことをできるようになっていて欲しいかという到達目標をまず具体的に設定し、そのためにオンラインでできることを考えることが重要だと思います。
- 鈴木克明(熊本大学システム学研究センター長・教授・日本教育工学会会長)
「無理はしないで同じ形を目指さないこと:平時に戻るまでの遠隔授業のデザイン」(【第4回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(4/17オンライン開催)の資料) - 向後千春(早稲田大学人間科学学術院)
「規模別によるオンライン授業の設計——その具体例」
(【第7回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(5/8オンライン開催)の資料)
各大学の対応(順不同)
- 名古屋大学教育教育院事務室「2020年度春学期の対応について」
- 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス「総合政策学部/環境情報学部/政策・メディア研究科における 新型コロナウイルス感染症に対応した授業実施について」
- 東京大学教養学部長・大学院総合文化研究科長「東京大学の入学予定者とそのご家族の皆様へ」
- 立教大学「2020年度春学期授業開始日の変更について(新型コロナウイルス感染症への対応)」
- 国際教育大学「2020年春学期の授業体制について」
- 岐阜大学「2020 年前学期における講義等の実施にかかる方針について」
- 広島大学「(2020.3.23) 2020年度 第1、第2タームの授業等の実施に関する方針」
- 東京電機大学「【令和2年4月入学予定者、保証人の皆様へ】新入生への新学期に関するお知らせ(3月25日発信)」
- 大阪工業大学「2020年度の授業開始日について(前期・前期前半)」
- 東京工業大学「新型コロナウイルス:授業関係・卒業・入学・受験予定、保護者、イベント参加予定の方々へ重要なお知らせ(随時更新)」
- 京都大学国際教育高等院「授業開始」
対面で行う授業の種別や、CALL教室(外国語用のパソコン教室)での注意事項が書かれている。 - 京都大学「新型コロナウイルス感染拡大防止の下での授業の実施について」
- 東京外国語大学「【学長メッセージ】新入生・在学生の皆さんへ:新学期の授業について」
- 大阪大学「新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮した新学期の講義等の実施について」
- 東京大学教養学部「オンライン講義のための中古ノート型PC端末貸出申請」
- 東京大学教養学部「東京大学教養学部新入生の皆様」
「新型コロナウイルス感染症に関する駒場のステージを「イエロー」から「オレンジ」に移行」 - 武蔵野大学「【重要】1学期(4月9日~5月28日)の学修(授業)について」
オンライン授業をトライアル→本格実施の2段階に分けている。 - 桜美林大学「2020年度春学期の授業運営について」
- 早稲田大学「2020年度の春学期の授業の進め方について」
- 早稲田大学「早稲田大学における在宅研究・在宅勤務開始のお知らせ それに伴うキャンパス立入禁止について」
- 石渡嶺司「都市封鎖より先になった大学封鎖~入学式・前期講義開始日の全国760校調査から見えたもの」
- 大阪大学「大阪大学の活動基準」
授業・研究活動・事務・会議・学生の入校・課外活動にそれぞれ5段階の活動基準を定義。 - 名古屋大学「新型コロナウイルス感染(COVID-19)における名古屋大学の活動指針」
わたしが書いた記事
オンライン教育やZOOMについては以下のような記事も書いています。もしよろしければご参照ください。
- 清原文代「これからZOOMでオンライン授業をしようと思っている教員の方へ」
- 清原文代「ZOOMに関する覚え書き」
- 清原文代「オンライン授業とZOOMの記事のまとめ」
これからZOOMでオンライン授業をしようと思っている教員の方へ
オンライン授業とZOOMについて、Twitterに書いたものを再録し、若干修正と加筆をしました。
(1)ZOOMのアカウントを取る。
https://zoom.us
「サインアップは無料です」という所をクリックしてアカウントを取る。
「Zoom | COVID-19感染拡大におけるサポート」というページが開設されており、ZOOMの使い方の説明動画などが見られる。
(2)大阪大学の岩居弘樹先生のページでZOOMの使い方を学ぶ。
https://zoom.les.cmc.osaka-u.ac.jp
岩居先生のページにはZOOMとロイロノートスクールを組み合わせる方法が紹介されているが(阪大にはロイロノートスクール導入済み)、とにかくZOOMの使い方のところを読む。
(3)ZOOMのセキュリティ問題が気になる方へ:
ZOOMのセキュリティ問題についてのリンク集を作ってあります。
(4)誰か知り合いをZOOMのビデオ会議に誘って練習する。
ZOOMの会議は主催者がZOOMのアカウントを持っていればよい。参加者はZOOMのアカウントがなくても、主催者からもらったURLで参加できる。Webカメラ付きパソコン、スマホ、タブレットで参加。いずれも専用アプリあり。以下のURLからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードする。
https://zoom.us/download#client_4meeting
(5)大学でZOOMでオンライン授業をする際にどのような用件を満たせば単位が出せるかを知っておく。
京都大学教育コンテンツ活用推進委員会「メディアを利用して行う授業」
https://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/connect/topics/media_facilitated_classroom.php
Q&Aが具体的でわかりやすい。
(6)オンライン授業は対面授業とは異なる著作権処理が必要になる。
現状については、鷹野凌「遠隔授業を阻む著作権の問題をクリアにする「授業目的公衆送信補償金制度」とは?」がわかりやすい。
(7)現状では許諾無しにオンライン授業で使えない著作物も、著作権者が事前に許諾してくれれば使えるわけで、どうしてもこれは使いたいという資料は著作権者に連絡を取る。書籍であれば出版社にまず連絡してみる。
(8)ZOOMに慣れてきたら、設定を自分の想定する授業スタイルに合わせて変更。ZOOMの設定はアプリからできるものと、ZOOMのサイトにログインしないとできないものがある。後者で一気に設定をしてしまった方がよい。例えばグループ活動に必要なブレイクアウトルーム機能は最初はOFFだがONにしておいた方がよい。
(9)氷野研究室「ZOOMで中国語の授業」には、氷野先生オススメのZOOMの設定の一覧がある。中国語と書いてあるが、他の科目でも使えるノウハウが紹介されている。
https://www.hinox.org/zoomchinese/
(10)オンライン講義とZOOMに関する情報を集めたページで情報収集。例えば、ここ↓。
Kiyonori Nagasaki「オンライン授業のための情報まとめ」
https://digitalnagasaki.hatenablog.com/entry/2020/03/15/002904
(11)各大学がオンライン授業のために作った資料等を読んでみる。
清原文代「大学のオンライン授業に関する覚え書き」に各大学の資料へのリンクがあります。
(12)オンライン授業の教案を考える。
例えば、講義ビデオ(項目ごとに細かく分けて1本10分以内にする)の視聴、ZOOMで質疑応答、ZOOMのブレイクアウト機能でグループ討論、MoodleなどのLMSを使って毎回質問を受け付け、毎回LMSで課題(ミニレポート)を出す等。
(13)個人でできるのはこれくらいまでだと思います。あとは学校としての対応が必要。自分の授業はなんとかなるかもしれないが、科目マネージャーとして、非常勤講師担当の授業も含めて科目全体でできるかと言われれば、教員や受講生へのサポートを考えると、正直頭を抱える…
(14)私もオンライン授業とZOOMに関する情報のまとめページを作っています。
https://qingyuan.sakura.ne.jp/wp/?p=4114
講義動画を作る方法はいくつもあるのですが、ZOOMで一人会議をして収録する方法があることを少し書いています。動画の編集は時間がかかります。細かく分けて短い物を作るのが肝要だと思います。
わたしの書いた記事
オンライン教育やZOOMについては以下のような記事も書いています。もしよろしければご参照ください。
- 清原文代「オンライン授業とZOOMの記事のまとめ」
- 清原文代「ZOOMに関する覚え書き」
- 清原文代「大学のオンライン授業に関する覚え書き」
ZOOMに関する覚え書き
新型コロナウィルスによる肺炎で休校、教育をどう継続するか?ということで、オンライン授業が注目されています。この記事ではオンライン授業とZOOMに関するリンク集、及びZOOMで作る講義動画に関して書きます。
オンライン授業について
- Gigazine「ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などが「全ての授業をオンラインに移行する」ことを決定」
- BUSINESS INSIDER「新型ウイルスで「教育が止まりかねない」日本。止めない中国。浮上した「オンライン教育格差」
- 文科省「臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(子供の学び応援サイト)」
- 経産省「新型コロナ感染症による学校休業対策『#学びを止めない未来の教室』」
- 京都大学教育コンテンツ活用推進委員会「メディアを利用して行う授業」
オンライン授業を単位取得ができるような授業にするための条件について解説、Q&Aが具体的です。 - 日本教育工学会・教育システム情報学会「COVID-19対策に伴うオンライン教育における著作権法第35条規定の取り扱いに関するお願い」
オンライン授業で他人の著作物を使う際の問題点と関係団体へのお願いが書かれています。 - 文化庁「新型コロナウィルス感染症対策に伴う学校教育におけるICTを活用した著作物の円滑な利用について」
ZOOMの使いこなしのために
- BUSINESS INSIDER「臨時休校から、テレワークまで。よくわかる「Zoom」の使い方【基礎知識】」
- EdTechZine「オンライン授業を実現するポイントとは? N中等部の「Zoom」を使った事例を紹介!」
- N中等部「~N中等部 オンライン授業報告レポート~【授業スライド公開】新型コロナウイルス感染拡大を受け、Zoomを使ったオンライン授業を実施しました。」
初回授業でZOOMを導入するために使ったスライド(78枚)が公開されています。オンライン授業に不慣れという点では中学生も大学生もさして変わらないので、参考になります。 - 熊本市教育センター公式チャンネル
YouTubeのチャンネルです。ZOOMの使い方を動画で解説。 - ICT教育ニュース「iPadではじめる!先生のためのICT入門講座 【第22回】iPadで遠隔授業」
- 日本教育工学会2020年度春季大会実行委員会(信州大学)「学会全国大会のオンラインでの試行開催の運用メモ」
- 氷野研究室「ZOOMで中国語の授業」
中国語と書いてありますが、中国語に特化した内容ではなく、他の科目でも使えるノウハウです。 - 岩居弘樹「ZOOM + a 」
Zoomとロイロノートスクール(授業支援クラウド)を使った遠隔授業を行うためのページ、コンテンツどんどん増加中です。オススメです。 - Kiyonori Nagasaki「オンライン授業のための情報まとめ」
Twitterを中心としたオンライン授業とZOOMに関する情報のまとめ、ZOOMで会議している様子の動画もあり。 - 松永正樹「Zoomを用いた遠隔オンライン授業の実施運営に関する資料」
基礎編と実践編に分かれ、実践編では授業前、授業中それぞれに教員向けTips、学生向けTipsをまとめてある。 - 岩崎ひろき「zoomが音悪い問題について。」
ZOOMなどオンライン会議システムの通信量について
ZOOMなどのオンライン会議システムを使用したリアルタイム授業ですが、これは教員側も学生側も安定したインターネット接続環境がないと成立しません。実際にどれくらいの通信が行われているかを実測したデータが公開されています。
- 大向一輝(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)「オンライン講義の通信量」
- 井上 仁 群馬大学数理 データ科学 教育研究センター准教授「Zoomを利用したオンライン授業におけるネットワークトラフィック調査」
ZOOMのセキュリティ問題について
- 東京大学情報基盤センター「Zoomを用いたオンライン講義を安全に進めるために」
ZOOMソフトウェアについては現時点で判明している分は対応済みなので、ソフトウェアをアップデートする。ZOOMを使う側の設定について詳しく解説している。 - 京都大学情報環境機構 情報環境支援センター(オンライン化支援窓口)「Zoom全学ライセンスにおけるセキュリティとプライバシーについて」
- 高倉弘喜(国立情報学研究所)「長期運用を俯瞰した遠隔講義のありかたについて」
ZOOMで一人会議をして講義動画を作る
外国語の授業の場合はZOOMでリアルタイムで学生とやりとりしながら授業を進めることは可能だと思いますが、講義ですと難しいかもしれません。その場合はあらかじめ講義動画を収録しておいて学生に見てもらい、講義動画視聴後にZOOMで質疑応答やグループ討論を行い、まとめのミニレポートをLMS(Moodleなど)に提出してもらうという授業形態が考えられます。
講義動画を収録する方法はいろいろあるのですが、ZOOMを使って収録するという方法があります。ZOOMはビデオ会議のためのサービスですが、一人でもビデオ会議ができるのです。
以下はMacBookとiPadを使用して試してみた報告です。一人会議自体はWindowsパソコンでもできます。
ZOOMには録画機能があり、無料アカウントでも自分のパソコンに録画できます。音声入り動画ファイルと音声のみのファイルを作ってくれます。2分ほど話して録画したところ、5MBの動画と800KBくらいの音声ファイルになりました。
ZOOMでマイクとカメラをONにし、画面共有でPowerPointのスライド等を映しながら話します。こうすると、スライドの横に自分の顔も映ります。自分の顔を映したくない時はカメラをOFFにしておきます。
ZOOMの画面共有にはホワイトボード機能もあります。ホワイトボードにキーボードで文字入力することもできるのですが、フリーハンドで書きたいこともあります。Macのトラックパッドやマウスでフリーハンドで描くのはたいへんです。
iPadやiPhoneを持っている場合は、ZOOMはiPadやiPhoneの画面を共有しながら話すこともできます。
iPadやiPhoneとMacとの接続はUSBケーブルで有線で行うことも、AirPlayで無線で飛ばすこともできます。
こうすると、Macの画面共有とiPadやiPhoneの画面共有を行ったり来たりしながら話すことができます。
Macに iPadを繋ぎ、Apple Pencilでフリーハンドで書ける適当なアプリを使って板書しながら話すと楽です。
「パソコンの音声を共有する」にチェックをつけて画面共有をかけると、iPadで再生している音声もちゃんと流れます。
ZOOMは2020年4月末までの期間限定で日本の教育関係者に対して、無料アカウントの時間制限(3人以上の会議の場合、1回40分まで)を撤廃しています。詳しくは「【Zoom】遠隔授業向け クラウドビデオ会議サービス「Zoom」 ■学校への提供 ■無料(2020年4月30日まで)」や、「ZOOM 新型コロナウィルスに対する支援について」をご覧ください。
ac.jpやed.jpのメールアドレスで無料アカウントを申請すると、2020年4月末までは40分の時間制限が来るとアップグレードしてくれるそうです。
わたしの書いた記事
オンライン教育やZOOMについては以下のような記事も書いています。もしよろしければご参照ください。
- 清原文代「これからZOOMでオンライン授業をしようと思っている教員の方へ」
- 清原文代「オンライン授業とZOOMの記事のまとめ」
- 清原文代「大学のオンライン授業に関する覚え書き」
暗誦用教材『聞き取れない時にどうする?SOS中国語2019年版』
この教材について
『中国の大学生と話そう! — 让我们互相学习吧!』
第十五課 会話を続けるための表現集
著者:清原文代・韓艶玲・浦山あゆみ・田邉鉄
吹き込み:李軼倫・李茜・北村浩子
本教材は、科研基盤(C)一般(2010-2012年)課題番号22520574「紙とe-Learningを繋ぐワンソース・マルチユース教材の開発」の助成を受けたものです。
第15課以外の教材をご覧になりたい方は、以下のWebサイトに行ってください。
「紙とe-Learningを繋ぐワンソース・マルチユース教材の開発」
音声ファイル(MP3)、Wordファイル、PDFファイル等を公開しています。
『中国の大学生と話そう! — 让我们互相学习吧!』の使用条件は、Creative Commons Licenseの表示-非営利-継承(CC BY-NC-SA 2.1)をご覧ください。
教材をダウンロードする
解説付き印刷用プリント(PDF)をダウンロードする。
印刷して使用するための教材です。
中国語音声入り解説付きプリント(PDF)をダウンロードする。
パソコンでテキストを見ながら音声を聞くための教材です。
Acrobat Readerで開けてください。macOS付属のプレビューでは音声が再生できません。
「3Dコンテンツは無効になっています。この文書を信頼できる場合は、この機能を有効にしてください。」というメッセージが表示されたら、黃色の帯の中の「オプション」から「常にこの文書を信頼する」を選んでください。
中国語音声入り電子書籍(EPUB)をダウンロードする。
画面の小さいスマートフォンでも読みやすい電子書籍です。
音声入り電子書籍(EPUB)を読むには?
iPhone、iPad
ダウンロードしたEPUBファイルを、プリインストールされているブック(Apple Books、旧名iBooks)で開けます。
もしアプリを削除していたらAppStoreから再インストールしてください。
参考:ブック-Appleサポート公式サイト
Android搭載のスマートフォン
Gitden ReaderなどEPUB3を読めるアプリを入れてから、ダウンロードしたEPUBファイルを開けてください。
原著者による公開履歴
- 2012年3月13日:序と第1課を公開。
- 2012年3月26日:第2課を公開。
- 2012年4月3日:第3課・第4課を公開。
- 2012年4月10日:第5課・第6課を公開。
- 2012年4月17日:第7課・第8課を公開。
- 2015年3月20日:第9課〜第15課を公開。
- 2015年3月20日:閲読編を公開。
改変履歴
- 改変者氏名 arranged by:清原文代
改変年月日 date:2016年10月7日、内容を抜粋の上、一部加筆。 - 改変者氏名 arranged by:清原文代
改変年月日 date:2018年8月29日、内容を抜粋の上、一部加筆。 - 改変者氏名 arranged by:清原文代
改変年月日 date:2019年12月17日、付録部分を追加、付録部分に合成音声を追加。
Android10で中国語入力をする
おことわり
Androidを搭載したスマートフォンやタブレットは、メーカーや機種によって相当インターフェースが異なります。
今回使用した機種はGoogleのPixel 3です。
Androidはバージョンによって操作が異なります。
今回使用したのはAndroid10です。
これから紹介する通りの操作にならないこともあります。
あらかじめご承知おきください。
Gboardをインストールする
- Googleが提供する多言語キーボード「Gboard – Google キーボード」をGooglePlayからダウンロードしてインストールしてください。
- Gboardひとつで日本語も英語も中国語も入力できます。
簡体字中国語入力をONにする
- 「設定」→「システム」→「言語と入力」
- 「言語」→「言語を追加」で「简体中文(中国)を追加する。
- 「設定」→「システム」→「言語と入力」
- 「キーボード」→「仮想キーボード」
- 「Gboard」→「言語」
- 「キーボードを追加」→「中国語(簡体)」
- 「ピンイン」と「手書き」に✓をつける。
- 「完了」をタップする。
簡体字中国語音声入力をONにする
- 「設定」→「システム」→「言語と入力」
- →「キーボード」→「仮想キーボード」
- →「Gboard」→「音声入力」
- 「音声入力を使用」をONにする
中国語で音声入力をする
- キーボードを中国語に切り替える。
- 地球のアイコンを長押しすると、キーボードの一覧がポップアップしてくる。
- マイクのアイコンをタップして、中国語で話す。
Gboardのヘルプ
Gboardについて、詳しくはGoogleによるGboardのヘルプを見てください。
iOS13の中国語入力と中国語音声入力
簡体字中国語入力をONにする
- 「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード」
- 「新しいキーボードを追加」を選ぶ。
- 「簡体字中国語」を選ぶ。
- pinyinで入力するなら「拼音-QWERTY」を選ぶ。
簡体字を手書き入力するなら「手書き」を選ぶ。
両方ともONにすることもできる。 - キーボードを切り替える時は、地球のアイコンを長押しすると、キーボードの一覧がポップアップしてくる。
中国語(普通话)の音声入力をONにする
- 「設定」→「一般」→「キーボード」→「音声入力」をONにする。
- 「設定」→「一般」→「キーボード」→「音声入力言語」を選ぶ。
- 「すべての言語」で、「北京語」にチェックをつける。
中国語で音声入力をする
- キーボードを中国語に切り替える。
地球のアイコンを長押しすると、キーボードの一覧がポップアップしてくる。 - マイクのアイコンをタップして、中国語で話す。
iOS13の音声入力では、4つの言語まで自動的に認識しますが、中国語として認識してくれない時は、この方法で中国語の音声入力をしてみてください。
MS Officeのアクセシビリティ機能
最近Microsoftがアクセシビリティ機能に力を入れているようだ。Microsoft Officeに、ディスレクシアなど読むことに困難のある人のためのイマーシブリーダー機能(WordやOneNote)や、聴覚にハンディキャップのある人のための音声入力による字幕表示機能(PowerPoint)ができている。
専用の特別なソフトウェアではなく、ビジネスの現場でも教育の現場でもよく使われるMicrosoft Officeにアクセシビリティ機能があるのが大きい。ぜひ教育現場でも知られて欲しいと思う。特に読むことや聞くことに困難のある義務教育の児童生徒のために教員に知られて欲しいと思う。
イマーシブリーダー機能
ディスレクシアなど読むことに困難がある人のための機能である。以下にMicrosoft社のヘルプ記事を挙げる。
イマーシブリーダー機能とは、行間や背景色を調整して読みやすくし、更に合成音声で読み上げる。読み上げの際には読んでいる単語をハイライトして示すので、どこを読んでいるのかがよくわかる。以下はMicrosoftが公開しているイマーシブリーダーを使う生徒の動画。特に義務教育の段階で読むことに困難を感じる児童生徒にとっては福音であると思う。
このイマーシブリーダー機能は外国語学習にも役立つ。OneNoteのイマーシブリーダー機能では、合成音声の男声女声の切替、速度の調整ができる。英語では読み上げだけではなく、音節の表示、品詞の表示、単語の意味を表すイラストの表示(絵辞書機能)ができる。日本語では品詞の表示、単語の意味を表すイラストの表示(絵辞書機能)ができる。中国語は読み上げのみだが、裏では単語区切りを認識しているので、読み上げの際、単語ごとにハイライトが移動していく。OneNoteのイマーシブリーダー機能はiPadでも動くので義務教育の段階でも使いやすいと思う。
以下のMicrosoftのWebページの中程の「自分の読書用資料でイマーシブ リーダーをお試しください」というコーナーでWebブラウザ上でイマーシブリーダー機能のお試しができる。読み上げさせたい文章を入れて、言語を指定して使用する。
PowerPointの自動字幕機能
このPowerPointの自動字幕機能は、Office365(サブスクリプションのMS Office)に含まれるPowerPointで使用できる。単体販売版のMS Office2019に含まれるPowerPointにはないので注意。
学会発表や授業でPowerPointでスライドを示しながら話していることを、音声入力で文字に変換し、リアルタイムでスライドの下に字幕として表示する機能である。聴覚にハンディキャップがある人が発表や授業を聞くのを助けることができる。更に機械翻訳をかませて、日本語でしゃべって英語字幕を表示、日本語でしゃべって中国語字幕を表示ということも可能である。ただし機械翻訳なので翻訳間違いはつきものである。
具体的な操作方法は以下のMicrosoft社のヘルプ記事を参照のこと。
CCTV纪录《舌尖上的中国》シリーズ
お腹が空いている時に見てはいけないドキュメンタリー、CCTV纪录の舌尖上的中国シリーズはYouTubeで見られる。中国語簡体字字幕付き。ナレーションには食を形容するための語彙がたくさんがある。
アナウンサーのナレーションの極めて標準的な“普通话”(共通語)と、現地の人のしゃべる方言や方言混じりの“普通话”が聞ける。
《舌尖上的中国》第一季
《舌尖上的中国》第二季
最近日本で注目されている兰州牛肉面(蘭州牛肉面)は、第一季第二集で紹介されている。
兰州牛肉面のシーンから見るためのリンク。
《舌尖上的中国》第三季
このシリーズや、あるいは字幕付き動画でレシピを紹介するスマートフォンアプリ、例えば“掌厨”などを学生さんと見ながら読解するような授業がしてみたい。