1月23日(月)III

【今日の主な内容】
・p83 復習
・第11課 p89  “要~了”
・p89 動詞+ “着”+動詞
・p89 “是~的”

【今日のポイント】
・趨勢(事態がある方向に向かって進みつつあること)
“要~了”
“快要~了”
“就要~了”
(例1)飞机要起飞了。(飛行機はもうすぐ離陸します)
(例2)飞机快要起飞了。(飛行機はもうすぐ離陸します)
(例3)飞机就要起飞了。(飛行機はもうすぐ離陸します)
#1よりも2、2よりも3の方が、離陸時間が迫っている感じがする。

時点を表す語+“就要~了”
我哥哥三月就要毕业了。(私の兄は3月にはもう卒業です)
× 我哥哥三月快要毕业了
× 我哥哥三月要毕业了

・p89 動詞1+ “着”+動詞2
動詞1の状態で動詞2をする
(例) 我们走着回去吧。(歩いて帰りましょう)
(例) 站着吃饭(立ったままご飯を食べる)

・ “是~的”
すでに起こったとわかっていることに対して、そのできごとの様々な側面(時、場所、方法など)を強調する構文。
(例)
A: 小王来了吗?(王さんは来ましたか)
B: 来了。(来ました)
A: 他是什么时候来的?(彼はいつ来ましたか)#「いつ」を強調。
B:昨天来的。昨日来ました)#昨日を強調。

肯定文の時は “是”を省略できる。
(例)我(是)坐飞机来的。(私は飛行機に乗ってきたんです)
否定文の時は “是”は省略できない。
(例)我不是坐飞机来的。(私は飛行機に乗ってきたのではありません)

【今日のおまけ】
・どうやってきましたか?
A:你是怎么来的?(あなたはどうやって来たんですか)
B: 我是走着来的。(私は歩いて来たんです)
B1:我是坐火车来的。(私は列車に乗って来たんです)
B2:我是坐地铁来的。(私は地下鉄に乗って来たんです)
B3:我是坐公共汽车来的。(私はバスに乗って来たんです)
B4:我是骑自行车来的。(私は自転車に乗って来たんです)
B5:我是骑摩托车来的。(私はバイクに乗って来たんです)
B6:我是开车来的。(私は車に乗って来たんです)

・「乗る」のいろいろ
上の例では日本語では単に「乗る」というところが、中国語ではいくつかの動詞が使い分けられているところに注意してください。
“坐”は座って乗る
“骑”はまたがって乗る
自分で車を運転する場合は“开”です。“开”には機械を操作するという意味があります。

  “走着来”だけ仲間はずれ?
上の例で  “走着来”(歩いて来る)だけが持続を表す助詞の “着”が付いています。他のものには付いていません。これはなぜなんでしょう?
他の例の場合は、2つの動詞の間に明確な時間的な前後関係を見いだすことができます。例えば、 “骑自行车来”ですと、まず自転車に “骑”(またがって乗って)、そして “来”(来る)わけです。 “骑”(乗る)→ “来”(来る)という時間的な前後関係があります。
それに対して、  “走着来”(歩いて来る)の場合、“走”(歩く)と“来”(来る)の間には時間的な後先はありません。“走”(歩く)という状態で“来”(来る)=  “走着来”となるわけです。

【試験前の質問日について】
この授業は1月23日が最後の授業です。1月30日(月)は授業はありませんが、試験前の質問日とします。質問がある人は来てください。
日時:1月30日(月)午前10時から午後5時まで
場所:A1棟2階 清原の控え室(122教室の右側の奥)

【期末試験について】
日時:2月6日(月)III(試験時間は60分間)
場所:A1−129(普段の教室とは異なるので注意すること!)
範囲:p53からp89の3「強調 是~的」まで
#配布プリントも範囲に含む。
#教科書の範囲のうち、省略した例文や練習は除く。
#受験する際の注意事項などについてはプリントを参照のこと。配布プリントはプリントの倉庫からダウンロードできます(要パスワード)。

1月16日(月)III

【今日の主な内容】
・小テスト返却
・期末試験に関するプリント配布
・授業に関するアンケートのお願い
・p85

【今日のポイント】
・给
動詞:あげる、くれる
二重目的語をとる。
给+人を表す目的語+物を表す目的語
(例)请给我两张。(私に2枚下さい)

前置詞:〜に、〜のために(動作行為の受け手やサービスの対象を導く)
(例)我给你打电话。(私はあなたに電話をします)

【今日の課題】
・对不起,硬座和硬卧票都卖完了。(すみません、二等車と二等寝台の切符は全て売り切れました)
・请给我两张,一共多少钱?(私に2枚下さい。全部でいくらですか)

12月26日(月)III

【今日の主な内容】
・第2回小テスト実施
・p83 仮定
・p83 接続詞“因为”
・p83 類似
・p84 前置詞の“由”
・受け身文

【今日のポイント】
・仮定条件の表し方
如果~(的话),……
要是~(的话),……
仮定条件を受ける節を導く言葉として、“那”や“就”が使われることがある。
如果~(的话),那……
如果~(的话),就……
要是~(的话),那……
要是~(的话),就……

・原因理由の表し方
“因为”+原因・理由

・〜のようだ
像~一样

・AとBは同じ
A+跟+B+一样
(例)我的手机跟你的一样。(私の携帯電話はあなたのと同じです)

・前置詞“由”
“由”+構成要素+動詞フレーズ
“由”+担当者・責任者+動詞フレーズ

・受け身文
AはBに〜される
A+ “被”+(B)+〜。
A+ “叫”+B+〜。
A+ “让”+B+〜。

・ “被”については仕手(加害者)であるBを省略した言い方が可能。
(例)我的自行车被人偷走了。(私の自転車は人に盗まれた)
(例)我的自行车被偷走了。(私の自転車は盗まれた)

・ “叫” “让”については仕手(加害者)であるBは省略不可。
(例)我的自行车叫人偷走了。(私の自転車は人に盗まれた)
× 我的自行车叫偷走了
(例)我的自行车让人偷走了。(私の自転車は人に盗まれた)
× 我的自行车让偷走了

・ “叫” “让”については、使役の用法もある。 “被”は受け身専用。

・ “叫” “让”は口語(話し言葉)的、 “被”は書面語(書き言葉)的。

・中国語の受け身文は本来何らかの被害感を伴うものであるが、 “被”については被害感を伴わない純然たる受け身の用法がある。
(例)小王被大家选为代表。(王さんはみんなから代表に選ばれた)

【今日のおまけ】
・“票”のいろいろ
飞机票(飛行機のチケット)
火车票(列車の切符)
电影票(映画のチケット)
邮票(切手)

【今日の課題】
・如果没有今天的票,那就买明天的。(もし今日の切符がないなら、明日のを買います)
・为什么他不来?因为他病了。(なぜ彼は来ないのですか。病気になったからです)
・我的自行车被人偷走了。(私の自転車は人に盗まれました)
・我的电脑叫弟弟弄坏了。(私のパソコンは弟に壊されました)

12月19日(月)III

【今日の主な内容】
・p79
・p83 結果補語
・プリントを使って、助動詞“能”“可以”“会”のまとめ

【今日のポイント】
・時点+動詞(いつ〜する)
中国語では時点は動詞の前に置く。英語の影響を受けて文末に置かないこと。
(例)你明天能来吗?(あなたは明日来られますか)
× 你能来明天吗?
時点に焦点が当たっているときは、主語として文頭に来ることもあるが、動詞の前にあることにはかわりがない。
(例)明天你能来吗?(明日はあなたは来られますか)
#今日でもあさってでもなく、明日はどうだ?というニュアンスがある。

・結果補語
中国語の動詞は結果補語がないと結果を表せない。
看(見る、読む)
#これから見る、これから読む。

看了(見た、読んだ)
# “看”という動作は実現済みだが、最後まで見たか読んだかはわからない。

看完了(見終わった、読み終わった)
#結果補語の “完”が付くと、プロセスを最後まで行ったという意味になる。

どんな結果補語が付くかによって意味が異なる。
看懂了(見て意味がわかった、読んで意味がわかった)
#結果補語の “懂”が付くと、見た結果理解したという意味になる。


#これから記憶する

记了
#記憶するという作業はしたが、その内容をちゃんと憶えているかどうかはわからない。

记住了
#結果補語の “住”がつくと、記憶するという作業をした結果、その内容が頭の中に定着して、いつでも思い出せる状態になったという意味になる。

結果補語のついた動詞は通常は“没”で否定する。
看懂←→没看懂
记住←→没记住

【今日の課題】
無し。

【小テスト予告】
来週小テストを行います。範囲はp71からp83の結果補語まで。

12月12日(月)III

【今日の主な内容】
・宿題解答
・小テストと年末の日程に関するプリント配布
・可能の助動詞“能”“可以”“会”に関する説明のプリント配布
・p78 時刻

・p78 連動文
・p79 4行目まで

【今日の課題】
無し。

【小テスト予告】
12月26日(月)に第2回小テストを行います。
冬休みは12月29日(木)からです。26日は授業があります!

12月5日(月)III

【今日の主な内容】
・中国語の検定試験に関するプリント配布
・宿題回収。
・第9課 p77 方向補語、助動詞“得”“应该”
・p78 介詞(前置詞)“从”“到”

【今日のポイント】
・方向補語
単純方向補語
動詞+来 動作行為が話し手に近づいてくる方に行われる
(例)跑来(走ってくる)
動詞+去 動作行為が話し手から遠ざかる方に行われる
(例)跑去(走っていく)

複合方向補語
動詞+上来  (例)跑上来(走って上がってくる)
動詞+上去  (例)跑上去(走って上がっていく)

動詞+下来  (例)跑下来(走って下りてくる)
動詞+下去  (例)跑下去(走って下りていく)

動詞+进来  (例)跑进来(走って入ってくる)
動詞+进去  (例)跑进去(走って入っていく)

動詞+出来  (例)跑出来(走って出てくる)
動詞+出去  (例)跑出去(走って出ていく)

動詞+回来  (例)跑回来(走って戻ってくる)
動詞+回去  (例)跑回去(走って戻っていく)
# “回”は元居た場所や普段自分が活動の拠点としている場所にもどること。

動詞+过来  (例)跑过来(走ってこちらにやってくる)
動詞+过去  (例)跑过去(走ってむこうへいく)
# “过”は空間を通過すること。

動詞+起来  (例)站起来(立ち上がる)
# “起来”にはペアになる×起去はないことに注意!
# “起来”はどのような方向を表すのか?
イメージとしては地平線から昇る太陽を想像するとわかりやすい。下から上へぬっと出現する感じである。

・方向補語が付いた動詞の目的語の位置
目的語は“来”“去”の前に割ってはいる。
(例)
回中国去(中国に帰っていく)×回去中国
回中国来(中国に帰ってくる)×回来中国
回日本来(日本に帰ってくる)×回来日本
回日本去(日本に帰っていく)×回去日本
跑进教室来(走って教室に入ってくる)×跑进来教室
跑进教室去(走って教室に入っていく)×跑进去教室

・助動詞の“得”
“得”には3つの発音がある、助動詞として使うときには “děi”と読む。
助動詞の“得”は必要があって〜しなければならないという意味である。
(例)我得去银行换钱。(私は銀行へ行って両替をしなければなりません)
#両替に行かなければ手持ちのお金がなくなってしまうから、行く必要がある。

・助動詞の“应该”
世の中の道理や人情から考えて当然〜しなければならない、〜すべきだ、〜のはずだという意味である。

(例)不用谢,这是我应该做的。(礼には及びません、これは私は当然するべきことです。)
#これは困っている人を助けてあげてお礼を言われた時に、それに返したセリフ。困っている人を助けるのは人情から考えて当然である。

(例)陈导游应该等我。(ガイドの陳さんは私を待っているはずです)
#ガイドが観光客を放置しておくことは世の中の道理から考えてまずありえないだろうから、待っているいるはず。

・介詞(前置詞)の“从”“到”
“从”+起点+“到”+終点+動詞フレーズ
(例)从上海到西安要多长时间?
(上海から西安までどれくらいの時間がかかりますか)

【今日のおまけ】
・中国の重さの単位
中国の重量の単位は、日本でも使っているキログラムと、中国の伝統的な重さの単位の2本立てです。商品の成分表示などにはキログラムやグラムが使われますが、日常生活ではもっぱら伝統的な単位の方が使われます。

キログラム  公斤gōngjīn
グラム    克kè

伝統的な重さの単位
斤jīn 1斤は500グラム
两liǎng 1两は50グラム
#100グラムのことは“二两”と言います。量の2は通常“两”を使うのですが、この場合は“二”を使います。恐らく同じ字の重複を避けるためでしょう。
#“斤”と “公斤”はよく似ていますが、重さは倍違いますので注意しましょう!

・野菜や果物は量り売り
日本では野菜や果物は1個いくらという形で売られています。野菜や果物は自然の産物ですから、本来は1つ1つ大きさや重量が異なります。それを日本では農家があらかじめ同じような大きさ・重量になるように、野菜や果物を細かく選別して出荷していますので、1個いくらという形で売っても不公平はありません。
中国では日本のように厳密な大きさや重さによる選別しておらず、野菜や果物は量り売りが一般的です。 “××元/斤”(500グラムあたり〜元)という値段表示が付けられています。客は自分の欲しい個数だけ取って、店員に重さを量ってもらいます。店員はさきほどの500グラムあたりの値段を使って計算して値段をつけます。たとえ多少大きい小さいがあっても、全体の重量という点では公平です。
今後スーパーという商業形態がもっと普及していくにつれて、この量り売りというやり方にも変化が現れるかもしれませんが、今のところスーパーでも野菜売り場や果物売り場には重さを量って値段をつける店員がいることの方が一般的なようです。

【今日の課題】
・王老师,可以进来吗?(王先生、入ってもいいですか)
・他们走进故宫来了。(彼らは歩いて故宮の中へ入ってきました)
・我得去银行换钱。(私は銀行へ行って両替をしなければなりません)
・不用谢,这是我应该做的。(礼には及びません、これは私は当然するべきことです。)

11月28日(月)III

【今日の主な内容】
・字形に関するプリント配布
・憶えておきたい形容詞の反義語ペアのプリント配布
・3ケタ以上の数字の口頭練習
・第8課 p73の残り
・p75 練習[4]の(1)と(2)

【今日のおまけ】
・中国料理は大皿をみんなで楽しく
西洋料理の影響を強く受けているレストランは別として、一般に中国のレストランに行くと料理は“盘子pánzi”(大皿)に盛られて出てきます。例えば、“来一个糖醋排骨”(スペアリブの甘酢炒めを1つ下さい)と頼めば、出てきた料理は1人前ではなく、数人は食べられる量です。各人の手元には“碟子diézi”と呼ばれる小さな取り皿が置かれ、大皿の料理をみんなで分けて食べます。取り箸が使われることはあまりなく、自分の箸でそのまま取ります。“汤tāng”スープも洗面器ほどあるような大きな器に盛られて出てきて、それを小さなお椀に取り分けます。
したがって、中国のレストランに食べに行くときは、最低でも4人くらい一緒に行かないと何種類もの料理を頼んで食べることができないことになります。外食は友達や家族と一緒に大勢でがいがいわやわやと楽しく食べるのが中国流です。
逆に言えば、一人で外食しようとすると困ってしまいます。“小吃店”と呼ばれる軽食(ギョーザ、肉まん、麺類など)を出すお店だと一人でも食べられますが、料理にバラエティがありません。近年都会を中心に普及した“快餐”(ファーストフード)でも1人で食べられますが、やはり料理にバラエティがありません。
“食在中国”(食は中国にあり)と言いますが、それを味わうには一人ではダメで、一緒に食べに行く仲間が必要なのです。

・テーブルの上は料理でいっぱい—招く側は如何に気前良いかを示す
中国では招いた側が如何に気前が良いかということを見せようとします。したがって料理は食べきれないくらいたくさん出されるのが普通です。食べきれるような量しか出さないとそれはケチだと思われます。
一方日本では招かれた客の側が如何に礼儀正しく振る舞うかということが重視され、客は出されたものは全部食べなければ料理がおいしくないのかと思われてしまい、招いてくれた人に対して失礼だと感じます。
招いた中国側は日本の客人がどんどん食べるのでもっと追加しなければと思い、招かれた日本側は残さず食べないと失礼だと思って必死で食べる……日中の文化習慣の相違によるとんだ悲喜劇です。

・招いた人が客に料理を取ってあげる
中国では招いた側の主人が客に料理をとってあげるという習慣があります。気がつくと自分の取り皿があっという間に主人が取ってくれた料理で料理で山盛りになっているということは珍しくありません。もし自分のペースで食べたければ、以下のように言うとよいでしょう。
谢谢,我自己来。(ありがとう、私自分で取ります。)
Xièxie,wǒ zìzǐ lái.
相手はあなたを歓待しようと好意でしていることですから、にっこり微笑んでお礼を言って下さいね。

・ワリカンは人情味に欠ける
日本では会社の上司が部下を食事に誘うなど明らかに力関係に差がある時は、上の者が食事をおごるということがありますが、学生同士が食事に行った場合はワリカンにするのが普通です。
中国では全くないという訳ではありませんが、基本的にワリカンはしません。誘った人がおごります。これは学生同士の場合もそうです。
日本に来た中国の人はそれこそ何百円単位までワリカンしているのを見て、「ケチくさい」「人情味がなく冷たい」と感じるようです。
これは恩の貸し借りの期限が日本と中国では異なることに起因すると思われます。日本で育った人は一般に相手に恩を借りたままになっていると気になってしょうがないので、できるだけその場で恩の貸し借りを解消したい、そうしないと今後は何か負い目があるようでつきあいにくくなると感じます。ワリカンはそういう気質によく合った制度です。
中国で育った人にも恩の貸し借りのバランスシートはあります。恩を借りっぱなしにするのは良くないことです。ただその期限が日本よりずっと長い、極端な話一生のうちで恩の貸し借りがプラスマイナス0になればよいと思っているようなところがあります。今日は僕がおごる、じゃあ今度はわたしがおごる、こうやっておごる人を仲間内でぐるぐる回していけば、また今度みんなで集まる機会ができる、そうする方が友情が長く続くように感じるようです。今度おごるというのが数年先ということもありえます。

・中国料理の料理名の付け方
中国料理の名前は随分凝っていて、メニューを見ただけではわからないことも少なくありません。日本のように店の前にサンプルを出す習慣もありませんから、どんな料理かわからなくて困ることがあります。そんな時は教科書に出ているように、中国人の友達と一緒に行って頼んでもらったり、他の人の食べているものを見てあれが欲しいというのも手です。
わかりにくい中国料理の名前ですが、名前の付け方の原則はあります。料理名の中には材料や材料の切り方、調理法や味付けが入っています。
青椒肉丝
青椒(ピーマン)
肉(豚肉、中国料理で肉とだけ書いてあれば豚肉です)
丝(細切り)

干烧大虾
干烧(うま煮、中国料理の“烧”は焼くではなく、油で炒めたり揚げたりした後で煮ることです)
大虾(車エビ)

糖醋排骨
糖醋( “糖”は砂糖、 “醋”はお酢)
排骨(スペアリブ、骨付き肉)

・辞書のコラムを読んでみよう
最近の辞書は単に語釈や用例が書いてあるだけではなく、中国文化に関する知識など読んで楽しく役に立つコラムが載っています。中国料理については以下の辞書にコラムがありますから、読んでみて下さい。
『小学館中日辞典第2版』p147〜149
『講談社中日辞典第2版』p152〜153
『東方中国語辞典』p136〜137

【今日の課題】
・我也刚来。(私も来たばかりです。)
・你想吃点儿什么?(あなたは何を食べたいですか。)
・我看不懂菜单,还是你来点吧。(私はメニューを見てもわかりません、やはりあなたが注文してください。)

【今日の宿題】#配布された用紙に書いて来週提出!
・p75 練習[1]漢字(簡体字)を写し、拼音字母を振り、日本語訳を書く。
・p75 練習[2]与えられた単語を正しく並べ替えて、簡体字で書く。

11月21日(月)III

【今日の主な内容】
・小テストの返却
・第8課 p71 進行
・p71 来+動詞
・p72 動詞フレーズ+“的”+名詞
・p72 使役
・p72 介詞“用”
・p72 100以上の数
・p73 会話6行目まで

【今日のポイント】
・進行
在+動詞フレーズ+(呢)
正在+動詞フレーズ+(呢)
(例)你在干什么?(あなたは何をしているところですか)
(例)我正在看电视呢。(私はちょうどテレビを見ているところです)

動詞+ “着”のうち、動作行為そのものが持続している場合は、進行と連用できる。
(例) 我正在看着电视呢。
#テレビを見るという行為自体が進行+持続中。

動詞+ “着”のうち、動作行為の後の状態が持続している場合は、進行と連用できない。
(例) 门开着呢。(ドアは開いている)
#ドアを開けた後、ドアは開いたままになっている→進行と連用不可!

・動詞フレーズが名詞の連体修飾語になるときには“的”が必要である。
(例)这是书。(これは本です)
(例)这是你要的书。(これはあなたがほしがっている本です)
#“你要的”が“书”にかかる連体修飾語。
“的”=「の」とは限らない。日本語では動詞が名詞を修飾するときには、動詞を連体形にして名詞にかけ「の」は使わない。中国語では連体修飾語を作る助詞の“的”が必要である。

・A+“让”+B+〜
AはBに〜させる
(例)妈妈让姐姐洗衣服。(お母さんはお姉さんに洗濯をさせる)

Aは省略されることがある。
让你久等了。
(私は)あなたを長い間待たせました→お待たせしました

“让我~”で「私に〜させてください」という丁寧な言い方ができる。
让我自我介绍一下吧。
(あなたは)私にちょっと自己紹介させる→ちょっと私に自己紹介させてください。

・100以上の数
#同じ漢数字を使うと言っても日本語とは言い方が異なる数があるので注意!
  100:一百 ×
 1000:一千 ×
10000:一万

1番上のケタに2が来たとき
  200:二百
 2000:两千
20000:两万

間に挟まった0は読む
105:一百零五
間に挟まった0が2回以上続いた時は1回だけ読む
1005:一千零五

後ろに0が続くと、位の数を省略できる。
150:一百五十
150:一百五

1500:一千五百
1500:一千五

・3ケタ以上の数字の中に入った10は“一十”
 10:十
110:一百一十
115:一百一十五

【今日のおまけ】
・中国でギョーザと言えば“水饺”(ゆでギョーザ)
日本ではギョーザと言えば焼きギョーザのことですが、中国ではゆでギョーザの方が普通です。ゆでても中の具が出てこないようにギョーザの皮は厚めでもっちりとしています。

・重量で注文する主食
中国の主食は伝統的には北方は小麦粉で作った食品、南方は米でした。教科書では“一斤饺子”(500グラムのギョーザ)と注文しているように、これらの主食を注文する時には重量で注文するという習慣があります。日本ではこういう習慣がないので最初はとまどうかもしれませんが、だいたい1人前で100〜150グラムと考えればよいと思います。
・中国料理の“烧”は「焼く」ではない
教科書に “干烧大虾”(車エビのうま煮)という料理名が出てきますが、中国料理の “烧”は一旦油で揚げてから煮ることを言います。

【今日の課題】
他说的话,我听不懂。(彼の言う話、私は聞いても理解できません)
让我想一想吧。(ちょっと私に考えさせてください)
对不起,让你久等了。(すみません、お待たせしました)
・100以上の数

11月14日(月)III

【今日の主な内容】
・小テスト実施。
・小テスト答え合わせ
・第8課 p71可能補語

【今日のポイント】
・可能補語
実際にそうしようとしてそうできる、或いはできないということを表します。
看得懂(見て理解できる)
看不懂(見ても理解できない)
たとえば英語を習ったことのない人は、“看不懂英文”(英語を見ても理解できない)です。

50人分の椅子がある部屋に10人来ると、“坐得下”(座りきれる)。“下”は容量があるという意味です。でもこの部屋に100人来ると、“坐不下”(座りきれない)です。

黒板に大きく字が書いてあります。“看得清楚”(はっきり見える)です。“清楚”ははっきりくっきりという意味です。
字が非常に小さいと、“字太小了,看不清楚”(字が小さすぎます、はっきり見えません)。

食べ物が山盛りです。
太多了,我一个人吃不了。(多すぎます、私一人では食べきれません)。
“了”は助詞のときはleと読みますが、補語になった時はliǎo(liaoの3声)で読みます。量的に〜しきれるという意味です。

可能補語の中には慣用表現になったものもあります。
“对不起”は元来「顔向けできない、合わせる顔がない」という意味です。そこからすみませんという意味になりました。
“对不起”の肯定形は “对得起”です。こんな風に使います。
你这样做,对得起父母吗?(あなたはそんなふうにして、両親に顔向けできますか)。

・“能”や“可以”など助動詞を使った可能不可能と可能補語はどう違う?
主観的な可能不可能は助動詞でしか表せません。
学校内でイベントをしています。そこへ他校の学生が来ました。
我不是这个学校的学生,可以进去吗?(私はこの学校の学生ではないですが、入れますか。)
入ろうと思えば入れるでしょうが、入れるのか、入っても良いのか尋ねています。

イベントはなかなか盛況のようです。
人多不多?还进得去吗?(人は多いですか。まだ入れますか。)
可能補語の場合は、実際にそういうふうにしようとしてできるかできないかということを表します。この場合は人があんまり多かったら、入ろうと思っても入れないでしょうね。
人太多了,进不去。(人が多すぎます。入れません)
随分前になりますが、私が中国に留学していたとき、留学先の大学に谢晋という有名な映画監督が講演に来ました。教室の中は人でいっぱい、入り口も黒山の人だかり、なんと教卓のまわりにも人が鈴なりの状態です。そこで私の前に座っていた中国人学生が一言“谢晋也进不去。”(謝晋も入れないよ)。確かにこれでは入ろうと思っても入れないよなと私も思いました。可能補語の語感が実感できた瞬間でした。

・様態補語と可能補語、両方とも“得”を使うが、どう違う?
様態補語 補語の部分に副詞など形容詞や動詞以外の成分を含むことができます。
(例)考得很好(試験の成績がとても良かった)
#“考”は試験をする、試験を受けるの意味。

可能補語 補語の部分には形容詞や動詞以外の成分を含むことができません。
(例)考得好(試験で良い成績がとれる)

様態補語の否定形 (例)考得不好(試験の成績が良くなかった)
#様態補語は “得”が残る。
可能補語の否定形 (例)考不好(試験で良い成績がとれない)
#可能補語は “得”のかわりに “不”。

様態補語と目的語 (例)考数学考得不好(数学の試験の成績が良くなかった)
#様態補語がついた動詞はもう後ろに目的語を取ることができないため、動詞を2回使います。

可能補語と目的語 (例)考不好数学(数学の試験で良い成績がとれない)
#可能補語がついた動詞は後ろに目的語をとれます。

【今日の課題】無しです。

11月7日(月)III

【今日の主な内容】
・p66
・p67

【今日のポイント】
・可能の助動詞“能”を使った依頼
你能不能~?
あなたは〜できますかと可能不可能を尋ねていることもあるが、〜できますか(=〜してもらえませんか)と実質的には相手に頼んでいることもある。疑問文の形をとっているため、相手に答える余地があり丁寧に聞こえる。
(例)你能不能告诉我你的手机号码?(あなたの携帯の番号を教えていただけますか)

・二重目的語を取る動詞
中国語の動詞には目的語を2つ取れる動詞があり、2つの目的語の順番が決まっている。
動詞+目的語(誰に)+目的語(何を)
告诉+我+你的手机号码
告げる+私に+あなたの携帯の番号を
二重目的語を取れる動詞には二者の間で物または情報のやりとりが行われているという意味の共通性がある。
(例)送sòng(プレゼントする)、给gěi(やる、くれる)、问wèn(尋ねる)

・副詞
也:同類
(例)是大学生,也是大学生。(彼は大学生です。私も大学生です)
(例)我学英语,也学汉语。(私は英語を勉強します。中国語も勉強します)
#日本語の「も」と異なり、“也”は動詞の前にしか置けない。従って同類になるものが“也”の前にあるとは限らない。

又:すでに起こった繰り返し
(例)他昨天来过,今天又来了。(彼は昨日来たことがあり、今日もまた来た)。
#すでに2回来た。

再:これから起こる繰り返し
请再说一遍。Qǐng zài shuō yí biàn.(もう一度言って下さい)
#これからもう一回言い直してもらう。

再:一連の行為の中で(まず〜して)それから
(例)先去银行,再去车站。(まず銀行に行って、それから駅に行く)
#駅に2回行くわけではない。

还:範囲の拡大
售货员shòuhuòyuán(販売員):您要什么?(何がお入り用ですか)
顾客gùkè(客):我要~。(〜を下さい)
售货员shòuhuòyuán(販売員):还要什么?(他に何がお入り用ですか)

【今日のおまけ】
・红白事hóngbáishì(冠婚葬祭)
教科書には“中国结”(中国の組紐)という民芸品が出てきますが、印刷の関係で色が薄い青になっていますが、“中国结”の多くは赤色です。
中国では赤はめでたい色とされ、中国の伝統的な花嫁衣装は赤です。私が初めて中国に行った1980年代の上海では、婚礼衣装店のウィンドウに西洋式のウェディングドレスが飾られるようになっていましたが、年配の人を中心に西洋式のウェディングドレスには抵抗感があったようです。というのは、西洋のウェディングドレスは白ですが、中国では白はお葬式の色というイメージがあるからです。現代中国ではお葬式に出るときは黒のスーツですが、伝統的な喪服は白色でした。抵抗感を和らげるためでしょうか、デザインは西洋のウェディングドレスで色は赤というウェディングドレスが当時は見られました。今ではそういう抵抗感は少なくとも上海のような都会ではなくなったようです。
元々中国ではメンツをかけて結婚式を派手にするところがありますが、経済発展に伴いそれが益々加速されているようです。その市場を狙って、少子高齢化に伴い先行きの明るくない日本の結婚産業(衣装・写真・披露宴・旅行をトータルサービスする会社)が中国にも進出しはじめました。日本と中国では文化や習慣が異なりますから、どれだけ中国の人に喜ばれるサービスを提供できるか、且つ現地の業者にはまねできない質の高いサービスを提供できるかが今後の成功のカギでしょう。例えば、結婚写真は日本では結婚式当日に式場で数枚取るが一般的だと思いますが、中国では式の前に撮って、式の当日にはできあがった写真集を招待客に見てもらえるように飾っていたりします。また撮影場所もスタジオの中だけではなく、風景の良い公園などにもロケをして、分厚い写真集のようなものを作るのが喜ばれるようです。

【小テスト予告】
11月14日(月)小テストを実施します。小テストは授業の初めに行います。小テストは成績評価の対象です。小テストの追試はありません。
範囲は、p53〜67まで。但し授業中に省略した例文や練習問題、宿題にならなかった練習問題は範囲に含まれません。