【今日の主な内容】
・小テスト実施。
・小テスト答え合わせ
・第8課 p71可能補語
【今日のポイント】
・可能補語
実際にそうしようとしてそうできる、或いはできないということを表します。
看得懂(見て理解できる)
看不懂(見ても理解できない)
たとえば英語を習ったことのない人は、“看不懂英文”(英語を見ても理解できない)です。
50人分の椅子がある部屋に10人来ると、“坐得下”(座りきれる)。“下”は容量があるという意味です。でもこの部屋に100人来ると、“坐不下”(座りきれない)です。
黒板に大きく字が書いてあります。“看得清楚”(はっきり見える)です。“清楚”ははっきりくっきりという意味です。
字が非常に小さいと、“字太小了,看不清楚”(字が小さすぎます、はっきり見えません)。
食べ物が山盛りです。
太多了,我一个人吃不了。(多すぎます、私一人では食べきれません)。
“了”は助詞のときはleと読みますが、補語になった時はliǎo(liaoの3声)で読みます。量的に〜しきれるという意味です。
可能補語の中には慣用表現になったものもあります。
“对不起”は元来「顔向けできない、合わせる顔がない」という意味です。そこからすみませんという意味になりました。
“对不起”の肯定形は “对得起”です。こんな風に使います。
你这样做,对得起父母吗?(あなたはそんなふうにして、両親に顔向けできますか)。
・“能”や“可以”など助動詞を使った可能不可能と可能補語はどう違う?
主観的な可能不可能は助動詞でしか表せません。
学校内でイベントをしています。そこへ他校の学生が来ました。
我不是这个学校的学生,可以进去吗?(私はこの学校の学生ではないですが、入れますか。)
入ろうと思えば入れるでしょうが、入れるのか、入っても良いのか尋ねています。
イベントはなかなか盛況のようです。
人多不多?还进得去吗?(人は多いですか。まだ入れますか。)
可能補語の場合は、実際にそういうふうにしようとしてできるかできないかということを表します。この場合は人があんまり多かったら、入ろうと思っても入れないでしょうね。
人太多了,进不去。(人が多すぎます。入れません)
随分前になりますが、私が中国に留学していたとき、留学先の大学に谢晋という有名な映画監督が講演に来ました。教室の中は人でいっぱい、入り口も黒山の人だかり、なんと教卓のまわりにも人が鈴なりの状態です。そこで私の前に座っていた中国人学生が一言“谢晋也进不去。”(謝晋も入れないよ)。確かにこれでは入ろうと思っても入れないよなと私も思いました。可能補語の語感が実感できた瞬間でした。
・様態補語と可能補語、両方とも“得”を使うが、どう違う?
様態補語 補語の部分に副詞など形容詞や動詞以外の成分を含むことができます。
(例)考得很好(試験の成績がとても良かった)
#“考”は試験をする、試験を受けるの意味。
可能補語 補語の部分には形容詞や動詞以外の成分を含むことができません。
(例)考得好(試験で良い成績がとれる)
様態補語の否定形 (例)考得不好(試験の成績が良くなかった)
#様態補語は “得”が残る。
可能補語の否定形 (例)考不好(試験で良い成績がとれない)
#可能補語は “得”のかわりに “不”。
様態補語と目的語 (例)考数学考得不好(数学の試験の成績が良くなかった)
#様態補語がついた動詞はもう後ろに目的語を取ることができないため、動詞を2回使います。
可能補語と目的語 (例)考不好数学(数学の試験で良い成績がとれない)
#可能補語がついた動詞は後ろに目的語をとれます。
【今日の課題】無しです。