Q:“〜吗?”の疑問文と反復疑問文の違いは?
A:まず確認しておきたいのは、水曜日の教科書で学んだように、範囲を表す副詞(“也”“都”)や程度を表す副詞(“很”)等を含む文は反復疑問文にはできません。
(例)你也是日本人吗?(あなたも日本人ですか。)
×你也是不是日本人?
(例)你们都是学生吗?(あなたたちは全員学生ですか。)
×你们都是不是学生?
(例)你很累吗?(あなたはとても疲れていますか。)
×你很累不累?
では、両方とも言える場合はどのような違いがあるのでしょう?
(例)这是你的行李吗?(これはあなたの荷物ですか。)
(例)这是不是你的行李?(これはあなたの荷物ですか。)
“〜吗?”の疑問文を使う場合は、話し手の心の中にそうではないかという予想や推測があります。
それに対して反復疑問文にはそういう予想や推測無しに「〜かどうか?」と尋ねます。
例えばいくつか荷物があって、その内の一つがあの人のでは?と思っているときは以下のように尋ねます。
A:这是你的行李吗?
すると、違うという返事が返ってきてしまいました。
B:不,这不是我的。(違います。これは私のではありません)
次にもう1回別の荷物を指して尋ねます。
A:这是不是你的行李?
一旦予想が外れているので、今度は予想や推測無しの反復疑問文で聞いています。
さらにもう一つ例を挙げましょう。“到底”という単語があります。これは「一体全体、結局のところ」といった意味です。この単語は反復疑問文には使えますが、“〜吗?”の疑問文には使えません。
例えば、「行こうかなあ、やっぱり行かないでおこうかな、いや、やっぱり行こうかなあ、どうしようかな。」と悩んでいていつまで経っても行くかどうか決められない人がいたとします。そんなときに「結局のところ行くの?」と尋ねたい時は以下のように言います。
(例)你到底去不去?
×你到底去吗?とは言えません。さっぱり予想や推測がつかない状態で尋ねるのですから、“〜吗?”ではだめで、反復疑問文の出番なのです。