問:中国語で「ちょっと〜する」という言い方は3種類ありますよね?
・動詞+“(一)点儿”
・動詞+“一下”
・動詞の重ね型
どう違うのですか?
答:
“(一)点儿”は少量を表します。
(例)喝(一)点儿水。(少しの水を飲む→水をちょっと飲む)
動詞:喝(飲む)
目的語:(一)点儿水(少量の水を)
何を飲むかわかっているときは、以下のように言えます。
喝(一)点儿(ちょっと飲む)
では、 “等”(待つ)はどうでしょう? “等”の場合、 “ 喝”(飲む)のように少量の水と言えるような物が想定できますか?できませんね。したがって、ちょっと待つは “等一下”または “等等”と言います。× 等点儿は言えません。
“等”の場合は“等一下”または “等等”の両方言えますが、動詞+ “一下”と動詞の重ね型は同じものなのでしょうか?
“一下”の “下”は元々は回数を数える言葉です。瞬間的に済む動作を数えます。
(例)敲两下门(ドアを2回ノックする)
#敲(ノックする)
#门(ドア)
動詞+ “一下”の形で熟して、実際に具体的に1回するという意味ではなく、「ちょっと〜する」という意味になりました。
動詞の重ね型が作れる動詞には制限があります。その動作をどれくらいの間行うか何回行うかを自由自在にコントロールすることが想定できる動詞でないと、動詞の重ね型にできません。
“等”(待つ)はどれくらいの間待つのかを人間が決めることができ、場合によって10分しか待たないこともあれば、1時間待つこともありますね。したがって重ね型 “等等”にできます。
では “捡”(拾う)はどうでしょうか?例えばペンが落ちたのでちょっと拾ってと言いたい時はどう言えばいいでしょう? “捡”(拾う)という動作は普通1回で完結してしまう動作です。それを何回も繰り返したり、拾う動作にかける時間を長くしたり短くしたりということは通常考えられません。ということは重ね型にできないのです。
○捡一下(ちょっと拾う)
× 捡捡
请帮我捡一下(ちょっと拾ってください)。