12月14日(水)I

【今日の主な内容】
・p76 会話2
・p81~82 処置文

【今日のポイント】
・把+目的語+動詞フレーズ
中国語の大原則:動詞+目的語
“把”を使った構文は特殊な構文で、成立するためにはいくつかの条件が必要である。

(1)目的語は話し手と聞き手の間で、コレ!と特定できるもの
(例)你把门关上。(ドアを閉めて)
この分の目的語 “门”は一般的にドアと言っているのではなく、閉めて欲しいドアがどのドアであるか、話し手も聞き手もわかっている。

(2)動詞は単独で使用できず、動詞以外の他の成分を含んでいなければならない。
(例)请把你的手机号码告诉我。(あなたの携帯番号を教えてください)
× 请把你的手机号码告诉
# “告诉”(告げる、教える)という動詞が単独で使われているから×。

・様態補語と可能補語
肯定形には両方とも助詞 “得”が使われているため混同しがちだが、異なる補語である。以下に動詞"考kǎo"(試験を受ける、試験をする)を例として説明する。

様態補語:考得很好(試験の成績が良かった)
#様態補語は形容詞以外の成分(この場合は副詞の “很”)を含むことができるが、可能補語はできない。
様態補語→その時の試験の成績が良かった、次の試験はどうなるかわからない。

可能補語:考得好(試験で良い成績が取れる)
可能補語→いつもコンスタントに試験で良い成績を取ることができる。

否定の仕方
様態補語:考得不好(試験の成績が良くなかった)
様態補語→ “得”が残る。

可能補語:考不好(試験で良い成績が取れない)
可能補語→ “得”の代わりに “不”。

目的語の位置
様態補語:考数学考得不好(数学の試験の成績が良くなかった)
#様態補語→ 様態補語のついた動詞は後ろに目的語を取ることができない。
×考数学得不好
# “得”は名詞(この文では “数学”)にはくっつけない!

可能補語:考不好数学(数学の試験で良い成績が取れない)
可能補語→ 可能補語の場合は補語の後ろに目的語を取れる。

・可能を表す助動詞 “能” “可以”と可能補語
主観的な可能不可能・許可は助動詞でしか表せない。

(例)王老师,可以进来吗?(王先生、入ってもいいですか?)
#王先生の意志を無視して入っていこうと思えば入れるだろうが、王先生の許可を求めている。

(例)人多不多?还进得去吗?(人は多いですか?まだ入れますか?)
#実際に入ろうとしたら入っていけるかどうかを尋ねている。

(例)这是农药,不能喝。(これは農薬です、飲めません)
#自殺する気なら飲めるだろうが、飲むと死ぬので飲んではいけない。

(例)这么多,我一个人喝不了。(こんなにたくさん、私一人では飲みきれません)
#たくさんあるので、飲もうとしても実際飲みきれない。
#補語になった “了”は “liǎo”と発音する。量的に〜しきるという意味。

【今日のおまけ】
・小包は梱包せずに郵便局へ
中国の郵便局では小包は必ず中身を郵便局員に見せてから送ります。したがって日本のように家で箱に詰めて封をしていっても、必ず郵便局で開けさせられますから、梱包しないで持って行きましょう。郵便局で段ボール箱など梱包用の資材を売っています。
また中国で買ったCDやビデオ、DVDを郵便局で日本へ送ろうとすると、領収書を見せるように言われます。レシート( “小票xiǎopiào”)ではだめで、正式の領収書( “收据shōujù”、 “发票fāpiào”)が必要です。おそらく海賊版の輸出を防ぐためでしょうが、面倒くさければこれらのものは郵送せずに自分で持って帰ることをお勧めします。
中国の沿岸部から日本へ航空便を送ると、だいたい3日〜1週間で届きます。船便ですと、1ヶ月ほどかかりますが、船便の方が料金が安く、重い物や大きな物を送れます。

・ “东西”の発音に注意
dōngxīと1声+1声で読むと「東西」という意味です。dōngxiと1声+軽声で読むと「品物、物」という意味です。注意しましょう。

【今日の課題】
無し。

【小テスト予告】
来週第2回小テストを行います。
範囲はp68〜p83です。但し、授業でやらなかった部分は除きます。

12月12日(月)IV

【今日の主な内容】
・宿題解答
・小テストと年末の日程に関するプリント配布
・可能の助動詞“能”“可以”“会”に関する説明のプリント配布
・p78 介詞“从”“到”
・p78 時刻
・p78 連動文
・p79 3行目まで

【今日のポイント】
・介詞(前置詞)の“从”“到”
“从”+起点+“到”+終点+動詞フレーズ
(例)从上海到西安要多长时间?
(上海から西安までどれくらいの時間がかかりますか)

【今日の課題】
無し。

【小テスト予告】
12月26日(月)に第2回小テストを行います。
冬休みは12月29日(木)からです。26日は授業があります!

12月12日(月)III

【今日の主な内容】
・宿題解答
・小テストと年末の日程に関するプリント配布
・可能の助動詞“能”“可以”“会”に関する説明のプリント配布
・p78 時刻

・p78 連動文
・p79 4行目まで

【今日の課題】
無し。

【小テスト予告】
12月26日(月)に第2回小テストを行います。
冬休みは12月29日(木)からです。26日は授業があります!

12月7日(水)II

【今日の主な内容】
・小テストと年末年始の日程に関するプリント配布
・中国語の検定試験に関するプリント配布
・p81 動詞+“一下”
・p82 結果補語
・p76 会話1
・p73 選択疑問文
・p69 会話4上から2行目まで

【今日のポイント】
・選択疑問文
A还是B?(Aか、それともBか)
×を付けていけない!
教科書の例はAとBの中に同じ動詞を使っているものばかりだが、AとBが二者択一の選択肢となるようなフレーズであれば、動詞が違っていてもよい。
(例)我去,还是你来?(私が行きますか、それともあなたが来ますか)

・動詞+“一下”
“一下”の“下”は元来瞬間的に済む動作(例えばドアをノックする等)の回数を数える量詞である。それが動詞+“一下”の形で熟して「ちょっと〜する」という意味になった。
(例)请帮我拍一下。(私のかわりにちょっと撮って下さい)。

・結果補語
動詞+結果補語
(例)
看(見る・読む)#これから見る・読む
看了(見た・読んだ)#しかし最後まで見たか読んだかはわからない
看完了(見終わった・読み終わった)
#結果補語に“完”が入ると、あるプロセスを最後まで行ったという意味を表す。

結果補語のついた動詞の否定は一般に“没”で行う。
(例)没看完(見終わっていない・読み終わっていない)

どんな結果補語が入るかによって、意味が変わる。
(例)
看完(見終わる・読み終わる)
看懂(見てわかる・読んでわかる)

常用される結果補語の例
動詞+“完”
(例) 写完(書き終わる)#とにかく最後まで書き終わる

動詞+“好”(動作の結果、よい状態に仕上がる)
(例) 写好(書き上がる)#ちゃんと、きちんと書き上がる

動詞+“到”(動作の結果、ある場所や時間に行き着く)
(例)
坐到终点zuòdào zhōngdiǎn(終点まで乗る)
睡到九点shuìdào jiǔ iǎn(9時まで寝る)

【今日のおまけ】
・日本は葉書好き?
統計をとったわけではありませんが、葉書を出したり受け取ったりする機会は、日本の方が多いような印象があります。それだけでなく容易に人目に触れる葉書に個人的なことを平気で書いていたりもします。他の人の葉書は読もうと思えば読めるけれど、読まないのが暗黙の了解ということなのでしょうか。
中国にも葉書はありますが、葉書を個人的な通信に使っているのはまず見かけませんでした(勿論私が見聞した範囲での話ですが)。通信に使われるのはもっぱら封書です。中には切手を封筒の表に貼らず、まるで封印でもするかのように封の所に貼っているものも見かけました。中国では人の目に触れるように書いてあるものは読んでもよい、人に読まれたくなければ封をして出せということなのでしょうか?

【今日の課題】
・你(是)上午去,还是下午去?(あなたは午前に行きますか、それとも午後に行きますか)
・我要寄航空信。(私はエアメールを送りたいです)
・这封要挂号。(この手紙は書留にしてください)
・你看懂了吗?(読んで意味がわかりましたか)
我看懂了。(わかりました)
我没看懂。(わかりませんでした)

【小テスト予告】
12月21日(水)に第2回小テストを行います。

12月7日(水)I

【今日の主な内容】
・小テストと年末年始の日程に関するプリント配布
・中国語の検定試験に関するプリント配布
・p69 会話4
・p73 選択疑問文
・p74 可能補語

【今日のポイント】
・可能補語
(例)回来(帰ってくる)方向補語
   ↓
  回得来(帰ってこられる)可能補語の肯定形
  回不来(帰ってこられない)可能補語の否定形

(例)听懂(聞いてわかる)結果補語
   ↓
  听得懂(聞いて理解できる)可能補語の肯定形
  听不懂(聞いても理解できない)可能補語の否定形

・選択疑問文
A还是B?(Aか、それともBか)
×を付けていけない!
教科書の例はAとBの中に同じ動詞を使っているものばかりだが、AとBが二者択一の選択肢となるようなフレーズであれば、動詞が違っていてもよい。
(例)我去,还是你来?(私が行きますか、それともあなたが来ますか)

【今日のおまけ】
・結果補語と可能補語はどう違う?
結果補語
(例)我没听懂。请慢点儿说。(聞き取れませんでした。もっとゆっくり話してください)
#その時は聞き取れなかったが、もっとゆっくり言ってもらえば聞き取れるかもしれない。

可能補語
(例)(今まで聞いたこともない外国語を話しているのに対して)
我一点儿也听不懂。(私は全然聞き取れません)
#全く聞いたことがない言語なのだから、何回聞いても聞き取れないものは聞き取れない。

【今日の課題】
・你(是)上午去,还是下午去?(あなたは午前に行きますか、それとも午後に行きますか)
・我要寄航空信。(私はエアメールを送りたいです)
・这封要挂号。(この手紙は書留にしてください)
・老师的话你们听得懂吗?(先生の話、聞いてわかりますか)
听得懂。(わかります)听不懂。(わかりません)

【小テスト予告】
12月21日(水)に第2回小テストを行います。

12月5日(月)IV

【今日の主な内容】
・中国語の検定試験に関するプリント配布
・宿題回収。
・第9課 p77 方向補語、助動詞“得”“应该”

【今日のポイント】
・方向補語
単純方向補語
動詞+来 動作行為が話し手に近づいてくる方に行われる
(例)跑来(走ってくる)
動詞+去 動作行為が話し手から遠ざかる方に行われる
(例)跑去(走っていく)

複合方向補語
動詞+上来  (例)跑上来(走って上がってくる)
動詞+上去  (例)跑上去(走って上がっていく)

動詞+下来  (例)跑下来(走って下りてくる)
動詞+下去  (例)跑下去(走って下りていく)

動詞+进来  (例)跑进来(走って入ってくる)
動詞+进去  (例)跑进去(走って入っていく)

動詞+出来  (例)跑出来(走って出てくる)
動詞+出去  (例)跑出去(走って出ていく)

動詞+回来  (例)跑回来(走って戻ってくる)
動詞+回去  (例)跑回去(走って戻っていく)
# “回”は元居た場所や普段自分が活動の拠点としている場所にもどること。

動詞+过来  (例)跑过来(走ってこちらにやってくる)
動詞+过去  (例)跑过去(走ってむこうへいく)
# “过”は空間を通過すること。

動詞+起来  (例)站起来(立ち上がる)
# “起来”にはペアになる×起去はないことに注意!
# “起来”はどのような方向を表すのか?
イメージとしては地平線から昇る太陽を想像するとわかりやすい。下から上へぬっと出現する感じである。

・方向補語が付いた動詞の目的語の位置
目的語は“来”“去”の前に割ってはいる。
(例)
回中国去(中国に帰っていく)×回去中国
回中国来(中国に帰ってくる)×回来中国
回日本来(日本に帰ってくる)×回来日本
回日本去(日本に帰っていく)×回去日本
跑进教室来(走って教室に入ってくる)×跑进来教室
跑进教室去(走って教室に入っていく)×跑进去教室

・助動詞の“得”
“得”には3つの発音がある、助動詞として使うときには “děi”と読む。
助動詞の“得”は必要があって〜しなければならないという意味である。
(例)我得去银行换钱。(私は銀行へ行って両替をしなければなりません)
#両替に行かなければ手持ちのお金がなくなってしまうから、行く必要がある。

・助動詞の“应该”
世の中の道理や人情から考えて当然〜しなければならない、〜すべきだ、〜のはずだという意味である。

(例)不用谢,这是我应该做的。(礼には及びません、これは私は当然するべきことです。)
#これは困っている人を助けてあげてお礼を言われた時に、それに返したセリフ。困っている人を助けるのは人情から考えて当然である。

(例)陈导游应该等我。(ガイドの陳さんは私を待っているはずです)
#ガイドが観光客を放置しておくことは世の中の道理から考えてまずありえないだろうから、待っているいるはず。

【今日のおまけ】
・中国の重さの単位
中国の重量の単位は、日本でも使っているキログラムと、中国の伝統的な重さの単位の2本立てです。商品の成分表示などにはキログラムやグラムが使われますが、日常生活ではもっぱら伝統的な単位の方が使われます。

キログラム  公斤gōngjīn
グラム    克kè

伝統的な重さの単位
斤jīn 1斤は500グラム
两liǎng 1两は50グラム
#100グラムのことは“二两”と言います。量の2は通常“两”を使うのですが、この場合は“二”を使います。恐らく同じ字の重複を避けるためでしょう。
#“斤”と “公斤”はよく似ていますが、重さは倍違いますので注意しましょう!

・野菜や果物は量り売り
日本では野菜や果物は1個いくらという形で売られています。野菜や果物は自然の産物ですから、本来は1つ1つ大きさ
や重量が異なります。それを日本では農家があらかじめ同じような大きさ・重量になるように、野菜や果物を細かく選別して出荷していますので、1個いくらと
いう形で売っても不公平はありません。
中国では日本のように厳密な大きさや重さによる選別しておらず、野菜や果物は量り売りが一般的です。
“××元/斤”(500グラムあたり〜元)という値段表示が付けられています。客は自分の欲しい個数だけ取って、店員に重さを量ってもらいます。店員はさ
きほどの500グラムあたりの値段を使って計算して値段をつけます。たとえ多少大きい小さいがあっても、全体の重量という点では公平です。
今後スーパーという商業形態がもっと普及していくにつれて、この量り売りというやり方にも変化が現れるかもしれませんが、今のところスーパーでも野菜売り場や果物売り場には重さを量って値段をつける店員がいることの方が一般的なようです。

・愛は語るもの
教科書に“谈”という単語が出てきました。これは「話す、話し合う」といった意味ですが、この動詞をつかった言い方に“谈恋爱tán liànài”という表現があります。「恋愛をする」という意味です。

 

【今日の課題】
・王老师,可以进来吗?(王先生、入ってもいいですか)
・他们走进故宫来了。(彼らは歩いて故宮の中へ入ってきました)
・我得去银行换钱。(私は銀行へ行って両替をしなければなりません)
・不用谢,这是我应该做的。(礼には及びません、これは私は当然するべきことです。)

12月5日(月)III

【今日の主な内容】
・中国語の検定試験に関するプリント配布
・宿題回収。
・第9課 p77 方向補語、助動詞“得”“应该”
・p78 介詞(前置詞)“从”“到”

【今日のポイント】
・方向補語
単純方向補語
動詞+来 動作行為が話し手に近づいてくる方に行われる
(例)跑来(走ってくる)
動詞+去 動作行為が話し手から遠ざかる方に行われる
(例)跑去(走っていく)

複合方向補語
動詞+上来  (例)跑上来(走って上がってくる)
動詞+上去  (例)跑上去(走って上がっていく)

動詞+下来  (例)跑下来(走って下りてくる)
動詞+下去  (例)跑下去(走って下りていく)

動詞+进来  (例)跑进来(走って入ってくる)
動詞+进去  (例)跑进去(走って入っていく)

動詞+出来  (例)跑出来(走って出てくる)
動詞+出去  (例)跑出去(走って出ていく)

動詞+回来  (例)跑回来(走って戻ってくる)
動詞+回去  (例)跑回去(走って戻っていく)
# “回”は元居た場所や普段自分が活動の拠点としている場所にもどること。

動詞+过来  (例)跑过来(走ってこちらにやってくる)
動詞+过去  (例)跑过去(走ってむこうへいく)
# “过”は空間を通過すること。

動詞+起来  (例)站起来(立ち上がる)
# “起来”にはペアになる×起去はないことに注意!
# “起来”はどのような方向を表すのか?
イメージとしては地平線から昇る太陽を想像するとわかりやすい。下から上へぬっと出現する感じである。

・方向補語が付いた動詞の目的語の位置
目的語は“来”“去”の前に割ってはいる。
(例)
回中国去(中国に帰っていく)×回去中国
回中国来(中国に帰ってくる)×回来中国
回日本来(日本に帰ってくる)×回来日本
回日本去(日本に帰っていく)×回去日本
跑进教室来(走って教室に入ってくる)×跑进来教室
跑进教室去(走って教室に入っていく)×跑进去教室

・助動詞の“得”
“得”には3つの発音がある、助動詞として使うときには “děi”と読む。
助動詞の“得”は必要があって〜しなければならないという意味である。
(例)我得去银行换钱。(私は銀行へ行って両替をしなければなりません)
#両替に行かなければ手持ちのお金がなくなってしまうから、行く必要がある。

・助動詞の“应该”
世の中の道理や人情から考えて当然〜しなければならない、〜すべきだ、〜のはずだという意味である。

(例)不用谢,这是我应该做的。(礼には及びません、これは私は当然するべきことです。)
#これは困っている人を助けてあげてお礼を言われた時に、それに返したセリフ。困っている人を助けるのは人情から考えて当然である。

(例)陈导游应该等我。(ガイドの陳さんは私を待っているはずです)
#ガイドが観光客を放置しておくことは世の中の道理から考えてまずありえないだろうから、待っているいるはず。

・介詞(前置詞)の“从”“到”
“从”+起点+“到”+終点+動詞フレーズ
(例)从上海到西安要多长时间?
(上海から西安までどれくらいの時間がかかりますか)

【今日のおまけ】
・中国の重さの単位
中国の重量の単位は、日本でも使っているキログラムと、中国の伝統的な重さの単位の2本立てです。商品の成分表示などにはキログラムやグラムが使われますが、日常生活ではもっぱら伝統的な単位の方が使われます。

キログラム  公斤gōngjīn
グラム    克kè

伝統的な重さの単位
斤jīn 1斤は500グラム
两liǎng 1两は50グラム
#100グラムのことは“二两”と言います。量の2は通常“两”を使うのですが、この場合は“二”を使います。恐らく同じ字の重複を避けるためでしょう。
#“斤”と “公斤”はよく似ていますが、重さは倍違いますので注意しましょう!

・野菜や果物は量り売り
日本では野菜や果物は1個いくらという形で売られています。野菜や果物は自然の産物ですから、本来は1つ1つ大きさや重量が異なります。それを日本では農家があらかじめ同じような大きさ・重量になるように、野菜や果物を細かく選別して出荷していますので、1個いくらという形で売っても不公平はありません。
中国では日本のように厳密な大きさや重さによる選別しておらず、野菜や果物は量り売りが一般的です。 “××元/斤”(500グラムあたり〜元)という値段表示が付けられています。客は自分の欲しい個数だけ取って、店員に重さを量ってもらいます。店員はさきほどの500グラムあたりの値段を使って計算して値段をつけます。たとえ多少大きい小さいがあっても、全体の重量という点では公平です。
今後スーパーという商業形態がもっと普及していくにつれて、この量り売りというやり方にも変化が現れるかもしれませんが、今のところスーパーでも野菜売り場や果物売り場には重さを量って値段をつける店員がいることの方が一般的なようです。

【今日の課題】
・王老师,可以进来吗?(王先生、入ってもいいですか)
・他们走进故宫来了。(彼らは歩いて故宮の中へ入ってきました)
・我得去银行换钱。(私は銀行へ行って両替をしなければなりません)
・不用谢,这是我应该做的。(礼には及びません、これは私は当然するべきことです。)

11月30日(水)II

【今日の主な内容】
・漢字の字形と憶えておきたい形容詞の反義語ペアについてのプリント配布。
・第8課 p69 会話3
・第9課 p80 方向補語

【今日のポイント】
・方向補語
動詞+方向補語
(例)
拿来(持ってくる)
拿去(持っていく)

方向補語が付いた動詞の目的語の位置
【基本】目的語は“来”“去”の前に割ってはいる。
(例)
回中国去(中国に帰っていく)×回去中国
回中国来(中国に帰ってくる)×回来中国
回日本来(日本に帰ってくる)×回来日本
回日本去(日本に帰っていく)×回去日本
跑进教室来(走って教室に入ってくる)×跑进来教室
跑进教室去(走って教室に入っていく)×跑进去教室去

【例外】目的語が物を表し、動作行為がすでに完了しているときは、目的語を“来”“去”の後ろに置ける。
(例)他寄来了一封信。
#但し、これも基本パターンで言えるので、皆さんはまず基本パターンを憶えてください。
(例)他寄一封信来了。

【今日のおまけ】
・有意思(おもしろい)←→没意思(おもしろくない)

・動詞の重ね型+“看”
この“看”には「見る・読む」という意味ではありません。「〜してみる」という意味です。
(例)你说说看。(ちょっと言ってみてごらん)

・“祝”には「願う、祈る」という意味がある
(例)祝你旅途愉快。
(あなたの旅が楽しいものでありますように→旅行に行く人へ贈る決まり文句)
(例)祝你新年快乐。Zhù nǐ xīnnián kuàilè.
(あなたの新年が楽しいものでありますように→年賀状に書く挨拶)

【今日の宿題】#配布された用紙に書いて来週提出!
・p75 練習[1](1)(2)(4)の3問
CDを聞いて、簡体字で書き取る。
書き取ったものは全て疑問文なので、それに対して自分の答えを中国語(簡体字)で書く。

11月30日(水)I

【今日の主な内容】
・漢字の字形と憶えておきたい形容詞の反義語ペアについてのプリント配布。
・宿題回収。
・第9課 p80 方向補語
・p81 動詞+“一下”
・p82 結果補語
・・第9課 p76 会話1

【今日のポイント】
・方向補語
動詞+方向補語
(例)
拿来(持ってくる)
拿去(持っていく)

方向補語が付いた動詞の目的語の位置
【基本】目的語は“来”“去”の前に割ってはいる。
(例)
回中国去(中国に帰っていく)×回去中国
回中国来(中国に帰ってくる)×回来中国
回日本来(日本に帰ってくる)×回来日本
回日本去(日本に帰っていく)×回去日本
跑进教室来(走って教室に入ってくる)×跑进来教室
跑进教室去(走って教室に入っていく)×跑进去教室去

【例外】目的語が物を表し、動作行為がすでに完了しているときは、目的語を“来”“去”の後ろに置ける。
(例)他寄来了一封信。
#但し、これも基本パターンで言えるので、皆さんはまず基本パターンを憶えてください。
(例)他寄一封信来了。

・動詞+“一下”
“一下”の“下”は元来瞬間的に済む動作(例えばドアをノックする等)の回数を数える量詞である。それが動詞+“一下”の形で熟して「ちょっと〜する」という意味になった。
(例)请帮我拍一下。(私のかわりにちょっと撮って下さい)。

・結果補語
動詞+結果補語
(例)
看(見る・読む、これから見る・読む)
看了(見た・読んだ、しかし最後まで見たか読んだかはわからない)
看完了(見終わった・読み終わった)
#結果補語に“完”が入ると、あるプロセスを最後まで行ったという意味を表す。

結果補語のついた動詞の否定は一般に“没”で行う。
没看完(見終わっていない・読み終わっていない)

どんな結果補語が入るかによって、意味が変わる。
看完(見終わる・読み終わる)
看懂(見てわかる・読んでわかる)

常用される結果補語の例
動詞+“完”
動詞+“好”(動作の結果よい状態に仕上がる)
(例)填好(ちゃんと記入する)
動詞+“到”(動作の結果、ある場所や時間に行き着く)
(例) 坐到终点zuòdào zhōngdiǎn(終点まで乗る)
睡到九点shuìdào jiǔ iǎn(9時まで寝る)

【今日の課題】
・她回中国去了。(彼女は中国へ帰っていきました)
・他跑进教室来了。(彼は走って教室に入ってきました)
・你看懂了吗?(読んで意味がわかりましたか)
我看懂了。(わかりました)
我没看懂。(わかりませんでした)
・你填好了吗?(記入できましたか)
填好了。(記入できました)
还没填好。(まだ記入できていません)

11月28日(月)IV

【今日の主な内容】
・字形に関するプリント配布
・憶えておきたい形容詞の反義語ペアのプリント配布
・3ケタ以上の数字の口頭練習
・第8課 p73
・p75 練習[4]の(1)と(2)

【今日のおまけ】
・中国料理は大皿をみんなで楽しく
西洋料理の影響を強く受けているレストランは別として、一般に中国のレストランに行くと料理は“盘子pánzi”(大皿)に盛られて出てきます。例えば、“来一个糖醋排骨”(スペアリブの甘酢炒めを1つ下さい)と頼めば、出てきた料理は1人前ではなく、数人は食べられる量です。各人の手元には“碟子diézi”と呼ばれる小さな取り皿が置かれ、大皿の料理をみんなで分けて食べます。取り箸が使われることはあまりなく、自分の箸でそのまま取ります。“汤tāng”スープも洗面器ほどあるような大きな器に盛られて出てきて、それを小さなお椀に取り分けます。
したがって、中国のレストランに食べに行くときは、最低でも4人くらい一緒に行かないと何種類もの料理を頼んで食べることができないことになります。外食は友達や家族と一緒に大勢でがいがいわやわやと楽しく食べるのが中国流です。
逆に言えば、一人で外食しようとすると困ってしまいます。“小吃店”と呼ばれる軽食(ギョーザ、肉まん、麺類など)を出すお店だと一人でも食べられますが、料理にバラエティがありません。近年都会を中心に普及した“快餐”(ファーストフード)でも1人で食べられますが、やはり料理にバラエティがありません。
“食在中国”(食は中国にあり)と言いますが、それを味わうには一人ではダメで、一緒に食べに行く仲間が必要なのです。

・重量で注文する主食
中国の主食は伝統的には北方は小麦粉で作った食品、南方は米でした。教科書では“一斤饺子”(500グラムのギョーザ)と注文しているように、これらの主食を注文する時には重量で注文するという習慣があります。日本ではこういう習慣がないので最初はとまどうかもしれませんが、だいたい1人前で100〜150グラムと考えればよいと思います。

・テーブルの上は料理でいっぱい—招く側は如何に気前良いかを示す
中国では招いた側が如何に気前が良いかということを見せようとします。したがって料理は食べきれないくらいたくさん出されるのが普通です。食べきれるような量しか出さないとそれはケチだと思われます。
一方日本では招かれた客の側が如何に礼儀正しく振る舞うかということが重視され、客は出されたものは全部食べなければ料理がおいしくないのかと思われてしまい、招いてくれた人に対して失礼だと感じます。
招いた中国側は日本の客人がどんどん食べるのでもっと追加しなければと思い、招かれた日本側は残さず食べないと失礼だと思って必死で食べる……日中の文化習慣の相違によるとんだ悲喜劇です。

・招いた人が客に料理を取ってあげる
中国では招いた側の主人が客に料理をとってあげるという習慣があります。気がつくと自分の取り皿があっという間に主人が取ってくれた料理で料理で山盛りになっているということは珍しくありません。もし自分のペースで食べたければ、以下のように言うとよいでしょう。
谢谢,我自己来。(ありがとう、私自分で取ります。)
Xièxie,wǒ zìzǐ lái.
相手はあなたを歓待しようと好意でしていることですから、にっこり微笑んでお礼を言って下さいね。

・ワリカンは人情味に欠ける
日本では会社の上司が部下を食事に誘うなど明らかに力関係に差がある時は、上の者が食事をおごるということがありますが、学生同士が食事に行った場合はワリカンにするのが普通です。
中国では全くないという訳ではありませんが、基本的にワリカンはしません。誘った人がおごります。これは学生同士の場合もそうです。
日本に来た中国の人はそれこそ何百円単位までワリカンしているのを見て、「ケチくさい」「人情味がなく冷たい」と感じるようです。
これは恩の貸し借りの期限が日本と中国では異なることに起因すると思われます。日本で育った人は一般に相手に恩を借りたままになっていると気になってしょうがないので、できるだけその場で恩の貸し借りを解消したい、そうしないと今後は何か負い目があるようでつきあいにくくなると感じます。ワリカンはそういう気質によく合った制度です。
中国で育った人にも恩の貸し借りのバランスシートはあります。恩を借りっぱなしにするのは良くないことです。ただその期限が日本よりずっと長い、極端な話一生のうちで恩の貸し借りがプラスマイナス0になればよいと思っているようなところがあります。今日は僕がおごる、じゃあ今度はわたしがおごる、こうやっておごる人を仲間内でぐるぐる回していけば、また今度みんなで集まる機会ができる、そうする方が友情が長く続くように感じるようです。今度おごるというのが数年先ということもありえます。

・中国料理の料理名の付け方
中国料理の名前は随分凝っていて、メニューを見ただけではわからないことも少なくありません。日本のように店の前にサンプルを出す習慣もありませんから、どんな料理かわからなくて困ることがあります。そんな時は教科書に出ているように、中国人の友達と一緒に行って頼んでもらったり、他の人の食べているものを見てあれが欲しいというのも手です。
わかりにくい中国料理の名前ですが、名前の付け方の原則はあります。料理名の中には材料や材料の切り方、調理法や味付けが入っています。
青椒肉丝
青椒(ピーマン)
肉(豚肉、中国料理で肉とだけ書いてあれば豚肉です)
丝(細切り)

干烧大虾
干烧(うま煮、中国料理の“烧”は焼くではなく、油で炒めたり揚げたりした後で煮ることです)
大虾(車エビ)

糖醋排骨
糖醋( “糖”は砂糖、 “醋”はお酢)
排骨(スペアリブ、骨付き肉)

・辞書のコラムを読んでみよう
最近の辞書は単に語釈や用例が書いてあるだけではなく、中国文化に関する知識など読んで楽しく役に立つコラムが載っています。中国料理については以下の辞書にコラムがありますから、読んでみて下さい。
『小学館中日辞典第2版』p147〜149
『講談社中日辞典第2版』p152〜153
『東方中国語辞典』p136〜137

【今日の課題】
・我也刚来。(私も来たばかりです。)
・你想吃点儿什么?(あなたは何を食べたいですか。)
・我看不懂菜单,还是你来点吧。(私はメニューを見てもわかりません、やはりあなたが注文してください。)

【今日の宿題】#配布された用紙に書いて来週提出!
・p75 練習[1]漢字(簡体字)を写し、拼音字母を振り、日本語訳を書く。
・p75 練習[2]与えられた単語を正しく並べ替えて、簡体字で書く。