【今日の主な内容】
・p76 会話2
・p81~82 処置文
【今日のポイント】
・把+目的語+動詞フレーズ
中国語の大原則:動詞+目的語
“把”を使った構文は特殊な構文で、成立するためにはいくつかの条件が必要である。
(1)目的語は話し手と聞き手の間で、コレ!と特定できるもの
(例)你把门关上。(ドアを閉めて)
この分の目的語 “门”は一般的にドアと言っているのではなく、閉めて欲しいドアがどのドアであるか、話し手も聞き手もわかっている。
(2)動詞は単独で使用できず、動詞以外の他の成分を含んでいなければならない。
(例)请把你的手机号码告诉我。(あなたの携帯番号を教えてください)
× 请把你的手机号码告诉。
# “告诉”(告げる、教える)という動詞が単独で使われているから×。
・様態補語と可能補語
肯定形には両方とも助詞 “得”が使われているため混同しがちだが、異なる補語である。以下に動詞"考kǎo"(試験を受ける、試験をする)を例として説明する。
様態補語:考得很好(試験の成績が良かった)
#様態補語は形容詞以外の成分(この場合は副詞の “很”)を含むことができるが、可能補語はできない。
様態補語→その時の試験の成績が良かった、次の試験はどうなるかわからない。
可能補語:考得好(試験で良い成績が取れる)
可能補語→いつもコンスタントに試験で良い成績を取ることができる。
否定の仕方
様態補語:考得不好(試験の成績が良くなかった)
様態補語→ “得”が残る。
可能補語:考不好(試験で良い成績が取れない)
可能補語→ “得”の代わりに “不”。
目的語の位置
様態補語:考数学考得不好(数学の試験の成績が良くなかった)
#様態補語→ 様態補語のついた動詞は後ろに目的語を取ることができない。
×考数学得不好。
# “得”は名詞(この文では “数学”)にはくっつけない!
可能補語:考不好数学(数学の試験で良い成績が取れない)
可能補語→ 可能補語の場合は補語の後ろに目的語を取れる。
・可能を表す助動詞 “能” “可以”と可能補語
主観的な可能不可能・許可は助動詞でしか表せない。
(例)王老师,可以进来吗?(王先生、入ってもいいですか?)
#王先生の意志を無視して入っていこうと思えば入れるだろうが、王先生の許可を求めている。
(例)人多不多?还进得去吗?(人は多いですか?まだ入れますか?)
#実際に入ろうとしたら入っていけるかどうかを尋ねている。
(例)这是农药,不能喝。(これは農薬です、飲めません)
#自殺する気なら飲めるだろうが、飲むと死ぬので飲んではいけない。
(例)这么多,我一个人喝不了。(こんなにたくさん、私一人では飲みきれません)
#たくさんあるので、飲もうとしても実際飲みきれない。
#補語になった “了”は “liǎo”と発音する。量的に〜しきるという意味。
【今日のおまけ】
・小包は梱包せずに郵便局へ
中国の郵便局では小包は必ず中身を郵便局員に見せてから送ります。したがって日本のように家で箱に詰めて封をしていっても、必ず郵便局で開けさせられますから、梱包しないで持って行きましょう。郵便局で段ボール箱など梱包用の資材を売っています。
また中国で買ったCDやビデオ、DVDを郵便局で日本へ送ろうとすると、領収書を見せるように言われます。レシート( “小票xiǎopiào”)ではだめで、正式の領収書( “收据shōujù”、 “发票fāpiào”)が必要です。おそらく海賊版の輸出を防ぐためでしょうが、面倒くさければこれらのものは郵送せずに自分で持って帰ることをお勧めします。
中国の沿岸部から日本へ航空便を送ると、だいたい3日〜1週間で届きます。船便ですと、1ヶ月ほどかかりますが、船便の方が料金が安く、重い物や大きな物を送れます。
・ “东西”の発音に注意
dōngxīと1声+1声で読むと「東西」という意味です。dōngxiと1声+軽声で読むと「品物、物」という意味です。注意しましょう。
【今日の課題】
無し。
【小テスト予告】
来週第2回小テストを行います。
範囲はp68〜p83です。但し、授業でやらなかった部分は除きます。