5月30日(月)III

【今日の主な内容】
・前回の課題の聞き取りと作文。

・p35の5

・p36の6

・p37

発音の復習
・プリントp2 鼻音を伴う母音
どちらの鼻音が付くかによって、前の母音の音色が異なってくる場合がある。
-ian(yan)のaは狭いa
-iang (yang)のaは広いa
enのeは前寄りのハッキリ型
engのeは後寄りのぼんやり型

・プリントp5
“不”の声調の変化の復習

・プリントp5 発音練習
xi shi siの区別
-ian(yan)と-iang (yang)
enとeng

・プリントp13
“去年”から“互相”まで声調の聞き取り練習。

・小テストの返却

【今日のポイント】
・“怎么”+動詞
 方法や方式を尋ねる。どうして、どうやって、どんなふうに。

・道の尋ね方
到〜怎么走?(〜へはどう行きますか。)

・動詞+“一下”
ちょっと〜する、〜してみる。
相手にかける心理的負担が軽くなるので、依頼の表現によく使われる。

・動詞++“一下”+目的語
(例)
 填    一下  申报单
#これが基本の形です。実は例外もあるのですが、ここではややこしくなるので、敢えて触れません。

【今日のおまけ】
・字の書き方を尋ねる。
这个字怎么写?(この字はどう書きますか。)
Zhèige zì zěnme xiě?
#怎么 zenの3声。
#写 xieの3声。
#ブログシステムの関係上、一部の簡体字が正しく表示できません。簡体字の写の最後の横棒は突き抜けません

・字の読み方を尋ねる。
这个字怎么念?(この字はどう読みますか。)
Zhèige zì zěnme niàn?

・読むは読むでも違いがある。
“看 kàn”は「見る、(目で)読む」
“念 niàn”は「(声に出して)読む」

・中国の“手机”(携帯電話)
日本では電話線をひくタイプの電話が完全に全国に普及してから携帯電話が登場しましたが、中国は国土が広く一々電柱を立てて電話線を建物に引き込むより、一定の面積ごとにアンテナを立てれば済む携帯の方が普及の速度が速いようです。日本と同じく中国でも携帯は若者の必須のアイテムとなっていますが、経済水準を考慮すれば、中国の携帯電話の本体価格は高いです。これは中国が高いというより、日本が安いというべきでしょう。日本の携帯電話の販売店は携帯電話会社からの販売奨励金が入るため、携帯電話の本体価格自体は赤字覚悟で値下げできるからです。

【今日の課題】
・「ケイタイ」汉语怎么说?(「ケイタイ」は中国語でどう言いますか。)
・请问,到车站怎么走?(すみません、駅までどう行けばいいですか。)
・怎么办呢?(どうしよう。)
・你等一下。(ちょっと待って。)
・请问,怎么填?(すみません、どう記入すればいいですか。)

5/25(水)の質問:中国語の勉強法

Q:先生の学生時代の中国語の勉強方法は?

A:学生時代を振り返って、勉強方法をいくつか紹介しましょう。

1.中国の映画やニュースの聞き取りをする。
  何度もテープを聴き、辞書を何度も引いて書き取った単語やフレーズは音として身に付きますし、忘れません。

 中国の映画やニュースをテープに入れて、1字ずつ書き取っていきます。こういう方法を初めてやったのは学部の3回生の時で、張成銘老師が担当する授業でした。あらかじめ自宅でテープを何度も聞いてノートに書き取ってきます。もちろん聞き取れない部分がたくさん残ります。というか空白の部分の方が多いくらいです。それを授業で張成銘老師が出してくれるヒントを元にもう一度挑戦するのです。
 張成銘老師は私たちの拙い中国語を馬鹿にすることなく辛抱強く熱心に指導して下さり、“不要害怕说错,大胆说!”(言い間違いを恐れてはいけない、大胆に話しなさい。)と常に私たちを励ましてくれました。

 張成銘老師の授業が終わった後もこの勉強方法を続けようと思い、1人だと挫折するので、友人とグループを組んで定期的にやってました。人間誰しも見栄がありますから、途中で投げ出したくなったときに友達に負けないようにと踏ん張りが効きますし、何人かいると、私の聞き取れないところを他の人が聞き取れている、他の人が聞き取れていないところを私が聞き取れているといった具合に、互いの足りない部分を補い合って聞き取れる部分が増えていきます。

2.中国に行く
 中国に行って実際に言葉が使われている現場を体験することにより、語彙力が強化できます。

 例えば、こんな体験をしたことがあります。
 中国の郵便局で日本に小包を送ろうとしたときの事です。4枚綴りの複写式の用紙に宛先などを書き込んだのですが、一番下の用紙の分がはっきり写っていません。郵便局員は私に向かって“miáo 一下”(ちょっと“miáo”して)と言いました。私は“miáo ”はどんな漢字だろう?と思いましたが、状況から考えて、一番下の用紙がはっきり写っていないからなぞって書けと言っていることは察しがつきます。音を忘れないように口の中でぶつぶつ言いながら部屋へ帰り辞書を引いてみると、“miáo ”は“描 ”であることがわかりました。
 その後、街角で“扫描”という看板を見ました。スキャンすることを“扫描”と言うのです。“扫”は「ほうきで掃く」“描”は「なぞる」です。確かにスキャナがスキャンする様子はほうきで掃くように物体の上をなぞっていくよなーと妙に納得しました。

 こんな風に日常生活の中で、漫画風に言えば「ひらめいた!」と頭の上に電灯マークがともるような経験をして、語彙のネットワークを増やしていくことができます。

3.中国語の文章をたくさん読む
 私は外国語学部ではなく文学部の出身です。日頃の授業は講読が中心で、現代中国語から古典中国語(いわゆる漢文)まで、みっちり読まされました。こういう読んで訳すという講読タイプの授業は外国語の習得に役に立たないという意見がありますが、果たしてそうなのでしょうか?

 文法が一通りマスターできれば、後は語彙力の勝負です。私の学習歴を振り返ると、確かに母語と同じようにまず耳から音として入ってそれを文字として定着させた語彙もありますが、講読において目で見た単語を、聞き取りで音として再確認して、それを憶えて話すという経過をたどった語彙もたくさんあります。古今の中国語の文章を読むことを通じて、中国語の発想や論理に慣れ、中国文化に関する知識を知っていたことが、中国語のレベルアップに大いに役に立ったのです。

 私も皆さんと同じで大学に入ってから中国語を始めました。バイリンガルの家庭で育ったわけでもないし、子供のころから中国語を勉強していたわけでもありません。大学院生の時に1年間、そして就職してから1年間中国に留学する機会に恵まれましたが、私の中国語の基礎は日本で身につけたものです。

 未だに使えない単語や聞き取れない単語がたくさんありますし、私の中国語が私の母語である日本語と同じように使えるようには一生ならないでしょう。“活到老,学到老”(死ぬまで勉強、“活”は生きるの意味)です。こういうとなんだか暗く聞こえますが、今までわからなかったり知らなかったりしたことがわかる、「ああ、こんな意味なんだ」「ほう、こんな言い方をするんだ」という、発見の喜びと驚きが一生続くということだと思います。

5月25日(水)II

【今日の主な内容】
・小テスト第1回

・p22の親族呼称の残り

・第2課p28 指示代名詞(但し“这边儿”の列は除く)

・p28 数字(1〜99)

・p31  所有と存在を表す“有”

・p32 “二”と“两”

・p13 “一”の声調の変化

【今日のポイント】
・“那个”(あれ)と“哪个”(どれ)をしっかり区別して憶える。

・“那儿”“那里”(あそこ)と“哪儿”“哪里”(どこ)をしっかり区別して憶える。

・“有”の否定は“没有”。

・“你有~吗?”(あなたは〜を持っていますか。)

・“这儿有~吗?(ここに〜はありますか/いますか。)

・2には二つの言い方があり、使い分ける。
序数の時(順番の2番目)は“二”、量の時は“两”。
(例)
两台电脑(2台のパソコン)
两个姐姐(2人の姉)

・“一”の声調
序数の時(順番の一番目)はyī(1声)

それ以外の時は、後ろに1声2声3声が来ると4声、後ろに4声が来ると2声。
この変化のパターンは“不”の声調の変化のパターンと同じ。
yì+1声
yì+2声
yì+3声
—–
yí+4声

(例)
一台电脑 yì tái diànnǎo (1台のパソコン)
一辆汽车 yí liàng qìchē (1台の自動車)
一个姐姐 yí ge jiějie (1人の姉)
#“个”はここでは軽声だが、元々は4声(gè)。

【今日のおまけ】
・“厕所”よりも上品なトイレの言い方。
洗手间 xǐshǒujiān 
#パソコンの環境によっては、画面上では拼音字母の3声と1声の区別がつきにくいようです。“洗“はxiの3声、“手”はshouの3声です。
卫生间 wèishēngjiān #“卫”は「衛」の簡体字。

・中国の公衆トイレ
中国の公衆トイレについては、個室のしきりがないとか、しきりがあってもとても低くて隣の人が見えてしまうとか、いろいろな風評があるようです。確かに今でも田舎の公衆トイレに行くとそういうところも見かけますが、大都市や外国人観光客の多いところでは日本と同じような公衆トイレがあります。
飛行機や列車のトイレは別として、中国では公衆トイレの男女の区別は非常にハッキリしています。日本では古い観光地や駅のトイレではまだ男女共用のところがあったり、中に入ると男女は分かれていても入り口は一つといったトイレがありますが、中国の女性はこういうトイレは、いつ男性が入ってくるかと思うと非常に恐いのだそうです。中国の男性もこういうトイレには驚くようで、随分前になりますが、香港から来た友人(男性)を奈良の東大寺に案内したときに、トイレに行きたいと言うので場所を教えてあげたところ、どうやらその公衆トイレは男女共用だったようで、トイレから出てきた彼は開口一番「女の人が入ってきた!」と言って目を丸くしていました。
中国の公衆トイレが中に入ると「開放的」なのは、男女の別がハッキリしていてそこには同性しかいないのだから恥ずかしがることはないと考えているのかもしれません。

【今日の課題】
・你有电脑吗?(あなたはパソコンを持っていますか。)とそれに対する自分の答え。

・你有姐姐吗?(あなたにはお姉さんがいますか。)ととそれに対する自分の答え。

・这儿有人吗?(ここに人はいますか。)
 有人。(います。)
 没有人,请坐(いません、どうぞお座り下さい。)

・1〜99の数字を中国語で言う、聞き取る、拼音字母で書く。

5月25日(水)I

【今日の主な内容】
・小テスト第1回

・p22の親族呼称の残り

・第2課p28 指示代名詞(但し“这边儿”の列は除く)

・p28 数字(1〜99)

・p31  所有と存在を表す“有”

・p32 “二”と“两”

・p13 “一”の声調の変化

【今日のポイント】
・“那个”(あれ)と“哪个”(どれ)をしっかり区別して憶える。

・“那儿”“那里”(あそこ)と“哪儿”“哪里”(どこ)をしっかり区別して憶える。

・“有”の否定は“没有”。

・“你有~吗?”(あなたは〜を持っていますか。)

・“这儿有~吗?(ここに〜はありますか/いますか。)

・2には二つの言い方があり、使い分ける。
序数の時(順番の2番目)は“二”、量の時は“两”。
(例)
两台电脑(2台のパソコン)
两个姐姐(2人の姉)

・“一”の声調
序数の時(順番の一番目)はyī(1声)

それ以外の時は、後ろに1声2声3声が来ると4声、後ろに4声が来ると2声。
この変化のパターンは“不”の声調の変化のパターンと同じ。
yì+1声
yì+2声
yì+3声
—–
yí+4声

(例)
一台电脑 yì tái diànnǎo (1台のパソコン)
一辆汽车 yí liàng qìchē (1台の自動車)
一个姐姐 yí ge jiějie (1人の姉)
#“个”はここでは軽声だが、元々は4声(gè)。

【今日のおまけ】
・ゲーム“数数避七”
中国語で1から順番に数えていきます。但し、7の倍数(7,14…)及び7が入っている数字(17や27など)の時は、何も言わずに手をたたきます。

・相机 xiàngjī (カメラ)
#“机”は「機」の簡体字。

・手机 shǒujī (携帯電話)
#パソコンの環境によっては、画面上では拼音字母の3声と1声の区別がつきにくいようです。
“手”はshouの3声です。

・“厕所”よりも上品なトイレの言い方。
洗手间 xǐshǒujiān #“洗”はxiの3声、“手”はshouの3声です。
卫生间 wèishēngjiān #“卫”は「衛」の簡体字。

・中国の公衆トイレ
中国の公衆トイレについては、個室のしきりがないとか、しきりがあってもとても低くて隣の人が見えてしまうとか、いろいろな風評があるようです。確かに今でも田舎の公衆トイレに行くとそういうところも見かけますが、大都市や外国人観光客の多いところでは日本と同じような公衆トイレがあります。
飛行機や列車のトイレは別として、中国では公衆トイレの男女の区別は非常にハッキリしています。日本では古い観光地や駅のトイレではまだ男女共用のところがあったり、中に入ると男女は分かれていても入り口は一つといったトイレがありますが、中国の女性はこういうトイレは、いつ男性が入ってくるかと思うと非常に恐いのだそうです。中国の男性もこういうトイレには驚くようで、随分前になりますが、香港から来た友人(男性)を奈良の東大寺に案内したときに、トイレに行きたいと言うので場所を教えてあげたところ、どうやらその公衆トイレは男女共用だったようで、トイレから出てきた彼は開口一番「女の人が入ってきた!」と言って目を丸くしていました。
中国の公衆トイレが中に入ると「開放的」なのは、男女の別がハッキリしていてそこには同性しかいないのだから恥ずかしがることはないと考えているのかもしれません。

【今日の課題】
・你有电脑吗?(あなたはパソコンを持っていますか。)とそれに対する自分の答え。

・你有姐姐吗?(あなたにはお姉さんがいますか。)ととそれに対する自分の答え。

・这儿有人吗?(ここに人はいますか。)
 有人。(います。)
 没有人,请坐(いません、どうぞお座り下さい。)

・1〜99の数字を中国語で言う、聞き取る、拼音字母で書く。

5月23日(月)IV

【今日の主な内容】
・小テスト第1回

・p30の1行目と2行目
・p30の最後の行

・p34の1
・p34の2
・p35の3
・p35の4
・p36の7

【今日のポイント】
・日本語の指示代名詞は「これ」「あれ」「それ」の3系統、中国語は話し手から近いものを指す“这”と、話し手から遠いものを指す“那”の2系統。

・副詞+動詞/形容詞

・同類を表す副詞“也”。位置は動詞や形容詞の前であるが、“也”が意味的にどこにかかるかは文脈による。
(例)
(他要乌龙茶。)我也要乌龙茶。
(彼はウーロン茶が欲しい。)私もウーロン茶が欲しい。

(我要啤酒。)我也要乌龙茶。
(私はビールが欲しい。)私はウーロン茶も欲しい。

・副詞“也”の後ろには必ず動詞や形容詞が必要。
(例)
我去图书馆,你呢?(私は図書館に行きますが、あなたは?)
我也去。(私も行きます。)
日本語では「私も。」と言えますが、中国語では“我也”とは言えません

【今日のおまけ】
・ゲーム“数数避七”
中国語で1から順番に数えていきます。但し、7の倍数(7,14…)及び7が入っている数字(17や27など)の時は、何も言わずに手をたたきます。

・間に挟まった十(位の数の十)は軽声で読みます。
(例)
二十一 èrshi

・中国でも公的な書類では満年齢を使いますが、日常生活で数え年がよく使われています。数え年では生まれた時が1歳、以後正月が来るたびに年を取っていきますから、数え年は満年齢より約2歳ほど上になります。中国の人に年齢を聞いて同い年だと思っていたのに、生年月日を聞くと「あれれ、私より2歳年下?」ということがあります。向こうは数え年を、こちらは満年齢を使っていたのです。ちなみに数え年のことは中国語で“虚岁xūsuì”、満年齢のことは“周岁 zhōusuì”と言います。

【今日の宿題】配布された用紙に書いて来週提出!
・p32の课文を写す(簡体字と拼音字母両方とも)。
写すときには「山田和也」を自分の名前に変えること。

・p32の课文を日本語に訳す。

・p32の课文を読んで、p33の〔3〕の答えを書く。

【今日の課題】
・我也是日本人。(私も日本人です。)

・你多大?(あなたは何歳ですか。)
 我今年十九岁。(今年19歳です。)
#年齢は自分の年齢に変えること。

・中国語で年月日を言えるようにする。

5月23日(月)III

【今日の主な内容】
・小テスト第1回

・p30の最後の行

・p34の1
・p34の2
・p35の3
・p35の4
・p36の7

【今日のポイント】
・日本語の指示代名詞は「これ」「あれ」「それ」の3系統、中国語は話し手から近いものを指す“这”と、話し手から遠いものを指す“那”の2系統。

・副詞+動詞/形容詞
同類を表す副詞“也”。位置は動詞や形容詞の前であるが、“也”が意味的にどこにかかるかは文脈による。
(例)
(他要乌龙茶。)我也要乌龙茶。
(彼はウーロン茶が欲しい。)私もウーロン茶が欲しい。

(我要啤酒。)我也要乌龙茶。
(私はビールが欲しい。)私はウーロン茶も欲しい。

【今日のおまけ】
・ゲーム“数数避七”
中国語で1から順番に数えていきます。但し、7の倍数(7,14…)及び7が入っている数字(17や27など)の時は、何も言わずに手をたたきます。

・間に挟まった十(位の数の十)は軽声で読みます。
(例)
二十一 èrshi

・中国でも公的な書類では満年齢を使いますが、日常生活で数え年がよく使われています。数え年では生まれた時が1歳、以後正月が来るたびに年を取っていきますから、数え年は満年齢より約2歳ほど上になります。中国の人に年齢を聞いて同い年だと思っていたのに、生年月日を聞くと「あれれ、私より2歳年下?」ということがあります。向こうは数え年を、こちらは満年齢を使っていたのです。ちなみに数え年のことは中国語で“虚岁xūsuì”、満年齢のことは“周岁 zhōusuì”と言います。

【今日の宿題】配布された用紙に書いて来週提出!
・p32の课文を写す(簡体字と拼音字母両方とも)。
写すときには「山田和也」を自分の名前に変えること。

・p32の课文を日本語に訳す。

・p32の课文を読んで、p33の〔3〕の答えを書く。

【今日の課題】
・我也是日本人。(私も日本人です。)

・你多大?(あなたは何歳ですか。)
 我今年十九岁。(今年19歳です。)
#年齢は自分の年齢に変えること。

・中国語で年月日を言えるようにする。

5/18(水)の質問:接頭辞の“阿”

Q:人の呼び名で“阿~”というのは今でもありますか。

A:接頭辞の“阿~”の歴史は随分古いのですが、みなさんが今授業で学んでいる“普通话”(中国語の共通語)の中では、“阿姨”(おばさん、保母さん、お手伝いさん)くらいでしょう。但し、今でも中国の南方の方言では接頭辞の“阿~”はよく使われています。

接頭辞とは?
中国語の単語の構造を見てみると、語幹と語幹が結合したものと語幹と接辞が結合したものがあります。語幹と接辞の関係はたとえて言うのなら幹と枝のようなもので、主な意味は語幹の方が担っています。接辞には語幹の前にくっつく接頭辞と語幹の後ろにくっつく接尾辞があります。
接頭辞+語幹の例:老师(先生)老虎(虎)
語幹+接尾辞の例:刀子(ナイフ)字儿(字)石头(石)

中国語の構造や成り立ちに興味を持った人へ:
今はまだ難しいかもしれませんが、参考になる本を書いておきます。

北京大学中国語言文学系現代漢語教室編 松岡榮志・古川裕監訳
『現代中国語総説』三省堂 2004年

藤堂明保・相原茂著
『新訂 中国語概説』大修館書店 1985年

王占華・一木達彦・苞山武義編著
『中国語学概論』駿河台出版社 2004年

太田辰夫著
『中国語歴史文法』朋友書店 昭和五十六年

5月18日(水)II

【今日の主な内容】
・前回の課題について聞き取りと作文。

・p24の5

・p20〜21

・p22の親族呼称と呼称(但し、父亲 母亲 儿子 女儿は除く)

・p25の1と2

【今日のポイント】
・副詞+動詞/形容詞。

・同類を表す副詞“也”。
否定の副詞と一緒に使うときは、“也”+否定の副詞+動詞/形容詞。
(例)我也不是中国人。(私も中国人ではありません。)

・同類を表す副詞“也”の文中の位置は固定されているが、“也”が意味的にどこにかかるか(主語にかかる、目的語にかかる)は文によって異なる。
(例)
是学生,也是学生。(彼女は学生で、私も学生です。)
我们学英语,也学汉语。(私たちは英語を勉強し、中国語も勉強します。)

【今日のおまけ】
・教科書にはクラスメートに対する呼び方として“同学”が出てきます。
(例)中村同学(中村さん、中村君)
これは気を遣った丁寧な言い方です。普通は学生同士は互いの名前を呼び捨てにしています。

・最近では学生寮に住まずに自分で大学の近くに部屋を借りる人も出てきているようですが、中国の大学は基本的には全寮制で、キャンパス内の寮に住みます。部屋は個室ではなく、同じ学部学年の人数人と一緒に住むのが一般的です。教職員の宿舎もキャンパス内或いはキャンパスの近くにあります。大学の規模にもよりますが、北京大学のような大きな総合大学になると、キャンパス内には郵便局や銀行、スーパーマーケット、書店等、生活に必要な施設は一通り揃っていて、まるでちょっとした町のような感じです。

・若い女性に対する敬称として“小姐”という言葉があります。元々はお嬢様という意味だったのですが、サービス業に従事する女性に対する呼びかけにも使われるようになり、どうやらその価値は下落気味です。

【今日の課題】
なしです。小テストの勉強がんばってください。

【小テストについて】
5月25日(水)II 授業の初め。
範囲は発音編と第1課。但し、授業で省略した分は除く。
問題形式や小テストを受ける時の注意については、授業中に配布したプリントを参照のこと。プリントは金曜日にはプリントの倉庫にアップロードします。

5月18日(水)I

【今日の主な内容】
・前回の課題について聞き取りと作文。

・p24の5

・p20〜21

・p22の親族呼称と呼称(但し、父亲 母亲 儿子 女儿は除く)

・p25の1と2

【今日のポイント】
・副詞+動詞/形容詞。

・同類を表す副詞“也”。
否定の副詞と一緒に使うときは、“也”+否定の副詞+動詞/形容詞。
(例)我也不是中国人。(私も中国人ではありません。)

・同類を表す副詞“也”の文中の位置は固定されているが、“也”が意味的にどこにかかるか(主語にかかる、目的語にかかる)は文によって異なる。
(例)
是学生,也是学生。(彼女は学生で、私も学生です。)
我们学英语,也学汉语。(私たちは英語を勉強し、中国語も勉強します。)

【今日のおまけ】
・中国語の否定の副詞には“不”と“没”があり、使い分けます。その使い分けは追々勉強しますが、今日とりあえず憶えて欲しいことは、“有”(ある、いる、持っている)の否定は“没有”(ない、いない、持っていない)になることです。不有は「間違い中国語」です。

・教科書にはクラスメートに対する呼び方として“同学”が出てきます。
(例)中村同学(中村さん、中村君)
これは気を遣った丁寧な言い方です。普通は学生同士は互いの名前を呼び捨てにしています。

【今日の課題】
なしです。小テストの勉強がんばってください。

【小テストについて】
5月25日(水)I 授業の初め。
範囲は発音編と第1課。但し、授業で省略した分は除く。
問題形式や小テストを受ける時の注意については、授業中に配布したプリントを参照のこと。プリントは金曜日にはプリントの倉庫にアップロードします。

5月16日(月)IV

【今日の主な内容】
・前回の課題の聞き取りと作文。

・p30(但し、最初の2行と最後の1行は除く)。

・2音節語の声調の聞き取り(発音の補充プリントp6の13、4つめまで)

・4桁の数字を使った伝言ゲーム

・p31

【今日のポイント】
・日本語では「〜がある」「〜がいる」は主語+述語で表されるが、中国語では「有+〜」という動詞+目的語の形で表す。

・中国語の否定の副詞には“不”と“没”があり、使い分ける。
今日憶えてほしいのは“有”の否定は必ず“没”で行うこと。
有←→没有

・連体修飾語を作る助詞“的”
名詞+“的”+名詞
(例)
我的词典(私の辞書)

・名詞+“的”
文脈から何を修飾しているかわかるときは、後ろの名詞を省略して名詞+“的”で「〜もの」「〜の」という言い方ができる。
这是谁的词典?(これは誰の辞書ですか。)
是我的。(私のです。)

“的”が省略できる時
人称代名詞+(“的”)+親族・人間関係・所属
(例)
你的爸爸→你爸爸(あなたのお父さん)
我的朋友→我朋友(私の友達)
我们的学校→我们学校(私たちの学校)

【今日のおまけ】
教科書以外に紹介した単語
・空中小姐 kōngzhōng xiǎojie(スチュワーデス)、略して空姐。
・可乐 kělè (コーラ)
・咖啡 kāfēi (コーヒー)
・行李 xíngli (荷物)

・日本の漫画やアニメは中国でも人気があります。ただ、残念なことに中国ではまだ著作権の概念が浸透しておらず、中国政府は取り締まっているものの、市場には多くの海賊版が出回っています。
 教科書では「ドラえもん 」を“机器猫”と訳していました。これは機械の猫という意訳です(机は機の簡体字)。最近では音訳の“多拉A梦 Duō lā A mèng”の方が使われるようです(梦は夢という字の簡体字)。

・今まで習ったことを使って、以下の文を中国語で言ってみましょう。
これは私の辞書です。
これは私の辞書ではありません。
これはあなたの辞書ですか。(2種類作れるはずです)
私のではありません、彼女のです。
これは誰の辞書ですか。
彼のです。

【今日の課題】
なしです。小テストの勉強がんばってください。

【小テストについて】
5月23日(月)IV 授業の初め。
範囲は発音篇と第1課。但し、授業で省略した分は除く。
問題形式や小テストを受ける時の注意については、授業中に配布したプリントを参照のこと。プリントは水曜日にはプリントの倉庫にアップロードします。